ルノルマンカード「棺」の意味と恋愛・仕事での読み方

ルノルマンカードの棺は、区切り・休止・気持ちの切り替えを表す8番のカードです。名前と絵から身構える人が多いのですが、表しているのは一つの段階がひと区切りつき、いったん立ち止まって次に備える時期です。恋愛でも仕事でも、終わりを決めつけるカードではなく、手放すものと残すものを見極める合図として読みます。

この記事の要点

  • 棺は8番、区切り・休止・気持ちの切り替え
  • 不吉な出来事を告げるカードではない
  • 立ち止まり、手放すものと残すものを選ぶとき
  • 棺+子供や棺+コウノトリは区切りのあとの始まり

「棺」(8番)が表すもの

棺のカードには、ふたのついた細長い箱が描かれています。名前と形から驚く人が多いカードですが、ルノルマンの棺が表しているのは、ふたを閉じる箱、つまり一つのことにふたをして区切りをつけることです。読み終えた本を閉じる、季節の服を箱にしまう、というように、役目を終えたものを片づけ、次のために場所を空ける動きを示します。トランプの札が添えられたデッキでは、ダイヤの9にあたります。

番号順に見ると、6番の雲で迷い、7番の蛇で回り道をしたあと、8番の棺でひと区切りがつき、9番の花束で喜びが訪れる、という流れになっています。棺は物語の終わりではなく、次の場面へ移る前の間のようなカードです。

逆さまに出た棺を「復活」「区切りがつかない」などと読むことはしません。ルノルマンではカードを正しい向きにしてから読み、区切りのあとに何が来るかは、隣に並んだカードで確かめるのが基本です。

基本の意味と良い面・注意する面

棺の基本の意味は、区切り・休止・気持ちの切り替えです。続いてきたことが一段落する、動いていたことがいったん止まる、気持ちを切り替えて次に向かう、という場面で出ます。

棺が出たときは、無理に前に進もうとするより、いったん立ち止まって今の状況を見直すときです。続けているけれど心が離れていること、惰性で抱えている予定や持ち物がないかを振り返り、手放すものと残すものを分けてみます。区切りをつけることは失うことではなく、次に大事にしたいものを選ぶための準備です。

注意のカード全体の受け止め方はルノルマンカードの意味一覧でもまとめています。棺もほかの注意のカードと同じく、状況のどこに目を向ければよいかを教えてくれる目印です。

恋愛で出たとき

恋愛の棺は、一区切り、休止、気持ちの切り替えを表します。関係の終わりを決めるカードではなく、今の関わり方に区切りをつけて、新しい形に移る時期を示します。

片思いで出たとき

片思いの問いで棺が出たら、いったん気持ちを休ませる時期です。連絡の回数を減らす、相手のことを考える時間を自分の楽しみに使う、といった形で距離を取ると、焦りで曇っていた気持ちが落ち着きます。思いを手放すかどうかを決めるのはそのあとで構いません。休んだあとに残る気持ちこそが、自分の本当の気持ちです。

相手の気持ちで出たとき

相手の気持ちの位置に棺が出たら、相手は今、恋愛に気持ちを向ける余裕がない、または自分の気持ちを整理している最中です。仕事や生活の区切りの時期に当たっていることもあります。冷めたと決めつけるより、相手の時間を尊重し、しばらく見守る方が関係を損ないません。

交際中・復縁で出たとき

交際中なら、慣れきった関係ややり方に区切りをつけるときを表します。同じことで言い合いを繰り返しているなら、その習慣を終わらせて、話し合い方を変えるきっかけです。復縁の問いでは、過去の関係に一度きちんと区切りをつけることを示します。元の関係をそのまま取り戻すのではなく、区切りを経た二人として新しく関係を結び直せるかを考えるカードです。

仕事・お金・人間関係で出たとき

仕事の棺は、一つの仕事や役目が終わることを表します。担当していた企画が完了する、契約の期間が満了する、部署の再編で今のやり方が終わる、といった場面です。終わること自体に不安を感じるときもありますが、棺は片づけと準備のカードでもあります。引き継ぎの資料をまとめる、使わなくなった道具やデータを整理する、休暇を取って頭を空にする、といった区切りの作業が、次の仕事への助走になります。

お金の問いでは、出費の流れをいったん止める、使っていない契約や定額のサービスを見直す、といった区切りの場面を表します。お金の出入りが止まることを怖がるより、続けている支払いの中に手放せるものがないかを確かめるきっかけにします。

人間関係では、疎遠になる、いったん距離を置く、付き合い方を変える、という区切りを示します。無理に続けていた付き合いがあるなら、少し間を空けることで、互いに楽になる時期です。人とのつながりを見直す考え方は、人間関係の断捨離も参考になります。

時期や人物を表すとき

時期を読むとき、棺は「いったん止まる」ことを表します。物事が早く進むか遅く進むかというより、動きが休止する期間、終わりと始まりの間にある時間です。「この1か月で」という問いで棺が出たら、その期間は新しく動くより、区切りや準備にあてる時期と読みます。止まっている時間は、次に動くための力を蓄える時間でもあります。

人物を表すときは、次のような人を指します。

紳士や淑女の近くに棺が出たら、その人が今、何かに区切りをつけようとしている時期です。人物カードの背中側にあれば区切りはすでに過ぎつつあり、顔が向いている側にあれば、これから区切りの場面を迎える、と読めます。立ち止まる時期が長く感じられて気持ちが沈むときは、一人で抱えずに、信頼できる人や占い師に今の状況を話し、次の一歩を一緒に整理してもらうのも一つの方法です。

よく出る組み合わせ(棺+子供など)

棺は組み合わせの中で、「終わる」「休む」「しまう」という言葉になります。何に区切りがつき、そのあとに何が来るのかを、隣のカードで読みます。

棺+子供は、ひと区切りついたあとに、小さく新しく始め直すことを表す組み合わせです。棺+コウノトリなら、区切りを経て次の段階へ進む流れになり、棺の意味が最も前向きに表れる並びの一つです。棺+太陽は、しっかり休んだあとに活力が戻ってくることを示します。

恋愛の問いでは、棺+ハートが気になる人も多い組み合わせです。これは恋の気持ちをいったん休ませる、思いに区切りをつけて整理する、という意味で、関係そのものの終わりを示すものではありません。順番が入れ替わったハート+棺なら、高ぶっていた気持ちが落ち着き、静かになっていく状態として読みます。並びの中のどこで区切りがつくのかを見るには、ルノルマンカードの組み合わせの読み方の3枚の読み方が役に立ちます。

棺と一緒に出たカードの読み方
組み合わせ読み方出やすい場面
棺+子供区切りのあとに小さく始め直す再出発・新しい計画
棺+コウノトリ区切りを経て次の段階へ進む転機・環境の変化
棺+太陽休んだあとに活力が戻る疲れ・停滞
棺+ハート恋の気持ちを休ませる、思いに区切りをつける片思い・恋愛の悩み
棺+指輪約束や契約が満了する、関係を結び直す交際・契約
棺+花束区切りがついてほっとする終わった出来事
棺+家家の片づけ、実家を離れる住まい・家族
棺+鍵区切りをつけることが答えになる迷い・決断
棺+雲区切りがつききらないもやもや気持ちの整理
棺+十字架背負っていた重荷を下ろす責任・負担

よくある質問

棺のカードは不吉な意味ですか?

棺は名前と絵から不吉に見えますが、ルノルマンでの意味は区切り・休止・気持ちの切り替えです。一つの段階が終わり、次に移る前に立ち止まる時期を表すカードで、悪い出来事を予告するものではありません。隣のカードを見て、何に区切りをつける場面なのかを読みます。

恋愛で棺が出たら別れた方がいいですか?

棺は別れを決めるカードではなく、今の関わり方に区切りをつけて、新しい形に移る時期を示します。同じことで言い合いを繰り返しているなら、その習慣を終わらせるきっかけとして読むこともできます。関係をどうするかは、カードではなく二人の話し合いで決めます。

棺の時期はどう読みますか?

棺は動きがいったん止まる、休止の期間を表します。期間を区切った問いで出たら、その間は新しく始めるより、片づけや準備にあてる時期です。隣にコウノトリや子供のような始まりのカードがあれば、休止のあとに新しい動きが出る流れと読みます。

棺と鎌の違いは何ですか?

どちらも区切りを表しますが、棺は時間をかけて静かに一段落する区切り、鎌は急な決断ではっきり切り離す区切りです。棺は「ふたを閉じて休む」、鎌は「刈り取って分ける」と覚えると読み分けやすくなります。

あわせて読みたい

占いの基本と辞典の記事

占いの基本と辞典の記事をすべて見る 読みもの一覧