本命卦(八宅)とは
本命卦(ほんめいけ)は、八宅(はったく)という住まいの考え方で用いる、その人固有の八卦です。立春で区切った生まれ年と性別から一つに決まり、坎・坤・震・巽・乾・兌・艮・離のいずれかになります。このページでは、本命卦の求め方と年の境目、九星の本命星との違い、本サイトでの使い方を説明します。
要点
- 本命卦は、八宅で人と住まいの調和を見るために使う、その人固有の八卦です。
- 本命卦は立春で区切った生まれ年と性別から求めます。
- 男性と女性では数え方が違うため、同じ年の生まれでも卦が異なることがあります。
- 1から9の数を八卦に当てはめ、中宮の5になるときは男性は坤、女性は艮とします。
- 男性の本命卦の数は、九星気学の本命星の数と同じになります。
八宅と本命卦の関係
八宅は、住まいの方位と住む人の相性を見る考え方です。家の中心から見た八つの方位それぞれに意味を与え、住む人がどの方位で心地よく過ごせるかを考えます。そのときの基準になるのが、住む人一人ひとりが持つ本命卦です。
本命卦に使う八卦は、易の基本となる八つの象で、坎は水、坤は大地、震は雷、巽は風、乾は天、兌は沢、艮は山、離は火を表します。八卦はそれぞれ後天八卦の配置で方位を持ち、坎は北、離は南、震は東、兌は西、巽は南東、坤は南西、乾は北西、艮は北東に置かれます。
本命卦は性格を読む材料にもなりますが、八宅での本来の役割は、住む人と方位の結び付きを知ることにあります。本サイトでは、本命卦を部屋の使い方や過ごす場所を考える視点の一つとして扱い、方位だけで住まいの良し悪しを決めることはしません。
本命卦の求め方
本命卦は、立春で区切った生まれ年と性別から求めます。生まれ年から男女それぞれ1から9までの数を一つ出し、その数を八卦に当てはめるのが手順です。数と卦の対応は、1が坎、2が坤、3が震、4が巽、6が乾、7が兌、8が艮、9が離です。
八卦は8つしかないため、数が5になったときに当てはめる卦がありません。5は九星の盤で中央の宮(中宮)にあたる数で、本サイトでは中宮の5になる場合、男性は坤、女性は艮とします。
男性の数は、九星気学の本命星と同じ数になります。本命星が一白水星の男性は坎、九紫火星の男性は離というように対応し、五黄土星の男性は5の扱いにより坤になります。女性は男性とは別の数え方をするため、同じ年に生まれた男女で卦がそろうのは9年に1度の年だけです。本サイトの生年月日のページでは、男女それぞれの本命卦を示しています。
| 数 | 卦 | 自然の象 | 後天八卦の方位 | グループ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 坎(かん) | 水 | 北 | 東四命 |
| 2 | 坤(こん) | 大地 | 南西 | 西四命 |
| 3 | 震(しん) | 雷 | 東 | 東四命 |
| 4 | 巽(そん) | 風 | 南東 | 東四命 |
| 5 | 男性は坤、女性は艮に置き換える | (中宮) | 中央 | 西四命 |
| 6 | 乾(けん) | 天 | 北西 | 西四命 |
| 7 | 兌(だ) | 沢 | 西 | 西四命 |
| 8 | 艮(ごん) | 山 | 北東 | 西四命 |
| 9 | 離(り) | 火 | 南 | 東四命 |
年の境目は立春
本命卦の生まれ年は、1月1日ではなく立春で区切ります。立春は2月4日前後で、年によって2月3日から5日の間で動きます。1月1日から立春の前日までに生まれた人は、前の年の生まれとして本命卦を求めます。
この境目は、九星気学の本命星や四柱推命の年柱と同じです。一方、本サイトの干支のページで示す「〇年生まれ」は、一般の慣行どおり1月1日で区切ります。そのため、1月や2月の初めに生まれた人は、干支は生まれた年のものなのに、本命卦は前の年の数から求めることになります。
立春の当日に生まれた人は、本サイトでは生まれた日の正午の時点で立春を過ぎているかどうかで年を決めます。たとえば2000年の立春は2月4日の21時40分なので、2000年2月4日生まれの人は正午の時点ではまだ立春前となり、1999年の生まれとして本命卦を求めます。2月の初めに生まれた人は、その年の立春の日時を確かめてから本命卦を見ると取り違えを防げます。
九星の本命星との違い
本命卦と九星気学の本命星は、どちらも立春で区切った生まれ年から求め、1から9の数を使う点で共通しています。九星の一白水星と坎、九紫火星と離のように、同じ数に同じ五行の象が重なるのは、どちらも同じ後天定位盤の数の並びを土台にしているためです。
違うのは、性別を使うかどうかです。本命星は生まれ年だけで決まり、男女で同じ星になります。本命卦は性別によって数え方が変わるため、本命星が同じでも男性と女性で卦が分かれます。また本命星には中央の五黄土星がありますが、本命卦には5に当たる卦がないので、5は坤か艮に置き換えます。
使い道も異なります。本命星は年盤や月盤と組み合わせて吉方位や毎年の運気を見るのに使い、本命卦は住まいの中で自分になじむ方位を知るのに使います。二つを混同しないよう、九星は「星」、八宅は「卦」と呼び分けて読むと整理しやすくなります。
本命卦の使い方
本命卦が分かったら、まず自分が東四命と西四命のどちらに属するかを確かめます。坎・離・震・巽の人は東四命で北・南・東・南東が、乾・坤・艮・兌の人は西四命で北西・南西・北東・西がなじみやすい方位にあたります。本サイトでは、この区別を住まいの使い方を考える出発点にします。
具体的には、家の中心から見て自分になじむ方位にある部屋を、寝室や書斎など長く過ごす場所に選ぶという使い方です。部屋を自由に選べないときは、机やベッドの向き、よく座る席の位置を工夫するだけでも、本命卦の考え方を暮らしに取り入れられます。
家族で暮らす場合は、一人ひとりの本命卦が違うことが普通です。全員に合う方位を探すより、それぞれが落ち着ける場所を一つずつ決めておくほうが、八宅の考え方を無理なく生かせます。日当たりや動線など実際の暮らしやすさを優先し、そのうえで本命卦を目安に加えてください。
具体例
1985年2月3日生まれの男性と、1985年2月5日生まれの女性で本命卦を求めます。1985年の立春は2月4日なので、2月3日生まれの男性は立春の前日の生まれとなり、1984年生まれとして数を出します。1984年生まれの男性の数は7で、本命卦は兌、グループは西四命です。
2月5日生まれの女性は立春を過ぎているので、1985年生まれとして求めます。1985年生まれの女性の数は9で、本命卦は離、グループは東四命です。同じ1985年の丑年生まれでも、立春をはさむと年が変わり、性別の違いも加わって卦が大きく異なります。
もう一つ、1990年5月3日生まれの場合、男性は坎ですが、女性は数が中宮の5になるため艮になります。
よくある質問
- 本命卦は男女でなぜ違うのですか?
- 八宅では、男性と女性で数の数え方を分けて本命卦を求めるためです。男性の数は九星の本命星と一致し、女性はそれとは別の数え方で数を出します。その結果、同じ年に生まれた兄妹や夫婦でも、本命卦が違うことがよくあります。
- 1月生まれの人の本命卦は前の年で見るのですか?
- はい。本命卦は立春で年を区切るため、1月生まれの人は前の年の生まれとして求めます。干支のページの「〇年生まれ」は1月1日で区切るので、干支と本命卦の年がずれる点に注意してください。
- 本命卦が5になることはありますか?
- 計算の途中で5が出る年はありますが、5に当たる卦がないため本命卦が5になることはありません。本サイトでは、中宮の5になる場合は男性を坤、女性を艮とします。どちらも西四命に属する卦です。
- 本命卦と家の向きが合わないときはどうすればよいですか?
- 家の向きだけで暮らしの良し悪しは決まりません。部屋の使い方や机、ベッドの向きを工夫すれば、本命卦の考え方は今の住まいでも取り入れられます。日当たりや通いやすさなど実際の暮らしやすさを先に考え、本命卦はその上に重ねる目安として使ってください。