ルノルマンカードとは|36枚の特徴とタロットとの違い

ルノルマンカードとは、騎士・家・手紙・指輪のような身近な絵が描かれた36枚を並べ、隣り合うカードの意味をつないで出来事や状況を具体的に読むカード占いです。78枚のタロットが心の奥や生き方のテーマを掘り下げるのに対し、ルノルマンは「連絡は来るか」「話はどう進むか」のような目に見える動きを読むのが得意です。逆位置を使わず、1枚の意味も短いので、初めてでも2枚引きからすぐに始められます。

この記事の要点

  • 36枚の身近な絵柄を、隣どうしつないで文にして読む
  • もとは18世紀末のドイツの絵札の遊び
  • 36枚はトランプの6〜エースの4マーク分と対応する
  • タロットは心の奥、ルノルマンは出来事の流れが得意
  • 逆位置は取らず、期間を区切った具体的な問いで占う

ルノルマンカードの成り立ちと名前の由来

ルノルマンカードのもとになったのは、18世紀の終わりごろにドイツで作られた36枚の絵札の遊びです。札を6枚ずつ6段に並べ、さいころを振ってこまを進めるすごろくのような遊びで、札には騎士や船、家といった絵と、小さなトランプの絵が描かれていました。

この札がやがて占いに使われるようになり、19世紀のフランスで評判の高かった女性占い師の名を冠して売り出されたことから、「ルノルマン」の呼び名が広まりました。占い師本人がこの36枚で占っていたという確かな記録はなく、名前は人気にあやかってつけられたものです。決まった教典がないまま、ドイツやフランス、オランダなどで読み方が育ってきたので、細かな解釈には流派ごとの幅があります。

とはいえ、1番が騎士、24番がハート、36番が十字架といった番号と絵の組み合わせは、ほとんどのデッキで共通です。一つのデッキで読み方を覚えれば、絵柄を現代風に描き直したデッキや、手のひらに収まる携帯用のデッキでも、同じように使えます。

36枚の構成とトランプとの対応

ルノルマンカードは、1番の騎士から36番の十字架までの36枚で1組です。絵柄を仲間ごとに分けると、全体の見取り図がつかめます。

36という数は、トランプの6から10、ジャック、クイーン、キング、エースの9枚を、4つのマークぶん集めた数と同じです。多くのデッキではカードの上部や隅にトランプの札が小さく添えられていて、対応は次のとおりです。

トランプの札は、占いでは補助として使うものです。絵札を人物に重ねて「クラブのクイーンにあたる蛇は年上の女性」のように読む流派もありますが、初めは絵の意味だけで十分に読めます。トランプそのものの札の意味はトランプ占いの意味一覧で確かめられます。

ルノルマンカードとタロットの違い

ルノルマンカードとタロットは、どちらもカードを引いて読む占いですが、得意な問いと読み方の考え方がはっきり違います。

いちばん大きな違いは、1枚が持つ意味の長さです。タロットの1枚には寓意のある人物や場面が描かれ、心の状態や生き方の課題まで深く読み込めます。ルノルマンの1枚は「知らせ」「家庭」「約束」のような短い言葉で、それだけでは文になりません。2枚、3枚とつなげて初めて「早い知らせが約束の話を運ぶ」のような一つの文になります。タロットが一枚の絵を味わう占いなら、ルノルマンは単語を並べて文章を組み立てる占いです。

たとえば「彼から連絡は来るか」という問いで、ルノルマンで騎士・鳥・ハートと出たら「すぐに動きがあり、言葉のやりとりの中に好意がある」と、出来事の形で答えが出ます。タロットでカップのペイジが出たら「気持ちを伝えたいけれど、まだ照れや迷いがある」と、相手の心の状態に光が当たります。どちらが優れているということではなく、知りたいことが出来事ならルノルマン、気持ちや心の奥ならタロット、と使い分けると読みが生きます。タロットの基本はタロット占いとはにまとめています。

ルノルマンカードとタロットの違い
比べる点ルノルマンカードタロット
枚数36枚78枚(大アルカナ22枚・小アルカナ56枚)
絵柄家・船・手紙など身近な物や動物寓意のある人物や場面
1枚の意味短く具体的(知らせ、家庭など)象徴が重なり、深く広い
読み方隣り合うカードをつないで文にする置いた位置の意味に当てはめる
逆位置使わないのが基本使う読み方が多い
得意な問い連絡・進展・出来事の流れ気持ち・心の奥・生き方の助言
覚え始め36枚の短い言葉から始められる78枚の正逆を少しずつ覚える

ルノルマンカードで占いに向く質問・向かない質問

ルノルマンカードがいちばん力を発揮するのは、期間と出来事がはっきりした問いです。カードの言葉が具体的なので、問いも具体的にすると、並んだカードがそのまま答えの文になります。

もう一つ大事なのは、カードに任せないことを先に決めておくことです。からだの治療や大きなお金の使い道、契約を結ぶかどうかの最終判断は、カードの並びではなく、専門の窓口や信頼できる人と確かめて決めます。ルノルマンは、迷っている状況を言葉に置き換えて整理する道具として使うと、結果を落ち着いて受け止められます。占いの種類ごとの得意分野は占いの種類の向き不向きで比べられます。

初めてのルノルマンカードの占い方

初めて占うときは、2枚引きから始めると読み方の感覚がつかめます。手順は次のとおりです。

  1. 問いを一つ決めて紙に書く。期間を入れると読みやすい
  2. 自分を表すカードを決める。女性は淑女、男性は紳士を使うのが基本で、どちらを使うかは自分で決めてよい
  3. 36枚を裏向きにして、テーブルの上で広げて混ぜるか、手で切ってまとめる
  4. 上から2枚を、左から順に表に返す
  5. 左のカードを「何について」、右のカードを「どんな様子か」として一文にする
  6. 読んだ文を日付と一緒に書き留め、数日後に見返す

例として「今週の職場の雰囲気は?」と問い、庭園と太陽が出たら、「人の集まりが明るい」という文になり、打ち合わせや歓迎の場がにぎやかに進む週と読めます。2枚で文を作るのに慣れたら3枚に増やし、真ん中を話の中心に置きます。

上下が逆さまに出たカードは、向きを直して読むのが基本です。逆位置を取る読み方もありますが、ルノルマンでは意味の強弱を隣のカードで読み分けるので、まずは正しい向きだけで練習すると迷いません。3枚引きから36枚すべてを並べる方法まではルノルマンカードの占い方で順を追って紹介しています。

デッキの選び方と36枚の覚え方

最初のデッキは、カードに番号と名前、トランプの札がはっきり書かれているものを選ぶと覚えやすくなります。紳士と淑女が2枚ずつ入ったデッキや、追加のカードがついたデッキもありますが、初めは標準の36枚だけで使い、追加のカードは箱にしまっておきます。

36枚を覚えるときは、一度に全部を暗記しようとしないことです。

36枚の番号とキーワードはルノルマンカードの意味一覧で確かめられます。名前に驚くカードもありますが、棺は区切りと休止、鎌ははっきり区切る決断、十字架は向き合う課題を表し、不吉な出来事を告げるカードではありません。

自分で並べて読んでも答えがまとまらないときや、気になる並びが何度も出て落ち着かないときは、並びをメモしておき、占い師に自分の状況と合わせて読んでもらうと、一人では気づけなかったカードどうしのつながりが見えてきます。

よくある質問

ルノルマンカードは当たりますか?

ルノルマンカードは、先のことを言い当てるための道具というより、今の状況を具体的な言葉に置き換えて、次の動き方を考えるための道具です。期間を区切った具体的な問いを立て、読んだ文を実際の出来事と見比べていくと、自分の読み方の癖が分かり、カードの言葉を状況に結び付けやすくなります。

ルノルマンカードとタロットはどちらが初心者向きですか?

覚える枚数と意味の短さでは、36枚のルノルマンの方が始めやすい占いです。ただし1枚だけでは文にならないので、2枚以上をつなぐ練習が欠かせません。心の奥を掘り下げたいならタロット、出来事の流れを知りたいならルノルマンと、知りたいことで選ぶと続けやすくなります。

ルノルマンカードに怖いカードはありますか?

棺、鎌、十字架、ネズミ、蛇などは名前や絵から身構えやすいカードですが、表すのは区切り、決断、課題、すり減り、回り道といった状況です。不幸を予告するカードは36枚の中にありません。注意のカードは、どこに気をつければよいかを教えてくれる目印として読みます。

ルノルマンカードとタロットを一緒に使ってもいいですか?

一緒に使えます。ルノルマンで出来事の流れを読み、タロットでそのときの気持ちや取るべき姿勢を確かめる、という使い分けが便利です。同じ問いを両方で何度も占い直すと結果に振り回されるので、カードごとに役割を決めてから並べます。

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