オラクルカードとタロットカードの違い|使い分け

オラクルカードとタロットカードのいちばんの違いは、タロットが78枚の構成と1枚ごとの意味をどのデッキでも共通に持つのに対し、オラクルカードはデッキごとに作者が枚数とメッセージを自由に決めている点です。状況を細かく分析したいときはタロット、気持ちを整えたいときや今日のひと言がほしいときはオラクルカード、と使い分けると、どちらも生きてきます。

この記事の要点

  • タロットは78枚で、構成と意味がどのデッキでも共通
  • オラクルカードは作者がデッキごとに枚数と意味を決める
  • タロットは並べ方で分析し、オラクルは言葉を受け取る
  • 状況を知るならタロット、心を整えるならオラクル
  • タロットの後にオラクル1枚でまとめる組み合わせもある

カードの枚数と構成の違い

タロットカードは78枚と枚数が決まっていて、0番の愚者から21番の世界までの大アルカナ22枚と、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4スートからなる小アルカナ56枚でできています。どこで作られたデッキでも、絵柄の雰囲気は違っても、この構成は変わりません。

オラクルカードには、決まった構成がありません。作者がテーマを決め、そのテーマに沿ったカードを何枚作るかも自由に決めます。30〜60枚ほどのデッキが多く、天使、女神、動物、花、月の満ち欠けなど、テーマも絵柄もさまざまです。番号がついていても、それはデッキの中の通し番号で、タロットのように番号そのものに意味があるわけではありません。

もう一つの違いは歴史の長さです。タロットは15世紀のカードゲームから数百年かけて意味が整えられてきたのに対し、今のような形のオラクルカードは20世紀の終わりごろから広まった新しいカードで、今も新しいデッキが次々に生まれています。タロットの成り立ちはタロット占いとは、オラクルカードの仕組みはオラクルカードとはでくわしく紹介しています。

オラクルカードとタロットカードの違い(早見表)
比べる点タロットカードオラクルカード
枚数78枚で共通デッキごとに違う(30〜60枚ほどが多い)
構成大アルカナ22枚+小アルカナ56枚決まった構成はなく、作者が自由に作る
意味1枚ごとの意味がどのデッキでも共通デッキごとに作者がメッセージを決める
カードの言葉番号とカード名が中心題やメッセージが書かれたものが多い
逆位置読む方法と読まない方法がある読まないデッキが多い
主な引き方スプレッドで位置ごとに読む1〜3枚を引いてメッセージを受け取る
得意な問い状況の分析、相手の気持ち、二択、流れ心構え、励まし、今日のテーマ、気持ちの整理
覚える手間78枚の意味と並べ方を覚える解説書を見ながらすぐに使える

意味が決まっているかどうか

タロットとオラクルカードを分ける最大の点は、カードの意味が共通か、デッキごとかです。

タロットは、たとえば恋人のカードなら選択・調和・惹かれ合う心、ソードの3なら心の痛み・悲しみ・別れというように、1枚ごとの意味がどのデッキでもほぼ共通しています。一度覚えた意味は、別のデッキに替えてもそのまま使えます。その代わり、78枚の意味と、正位置・逆位置の読み分けを覚えるまでに時間がかかります。

オラクルカードは、作者がそれぞれのカードにメッセージを込めていて、意味は付属の解説書に書かれています。カードそのものに「休む」「信じて待つ」といった言葉が印刷されているものも多く、買ったその日から使えます。一方で、あるデッキで覚えた意味は、別のデッキには通じません。同じ月の絵でも、あるデッキでは直感を、別のデッキでは休息を表す、ということが普通に起こります。

占い方の違い

タロットは、スプレッドと呼ばれる並べ方を使い、カードを置いた位置の意味とカードの意味を掛け合わせて読みます。過去・現在・未来の3枚、相手の気持ちを見る7枚、悩みを掘り下げる10枚など、問いに合わせて並べ方を選び、複数のカードをつなげて一つの話にしていきます。逆位置を読むかどうかも、占う前に決めておきます。

オラクルカードは、1枚から3枚ほどを引き、カードのメッセージをそのまま受け取る使い方が中心です。逆位置を使わないデッキが多く、カードの向きは気にせずに読みます。混ぜている途中で飛び出したカードを、今の自分に必要なメッセージとして受け取る習わしがあるのも、オラクルカードならではです。

たとえば「仕事でミスが続いて落ち込んでいる」とき、タロットなら状況・課題・助言の3枚で、ミスの背景と立て直し方を読み解きます。オラクルカードなら1枚引いて、そこに書かれた言葉を、今日の自分への声かけとして受け取ります。引き方の手順はオラクルカードのやり方にまとめています。

向いている質問の違い

どちらを使うかは、知りたいことが「状況」か「心の持ち方」かで決めると迷いません。タロットが向いているのは、状況を分析したい問いです。

オラクルカードが向いているのは、気持ちを整えたい問いです。

タロットは厳しいカードもはっきり出すので、現実を直視したいときに力になります。オラクルカードは前向きな言葉で書かれたものが多く、心が疲れているときにも受け取りやすいのが特長です。同じ悩みでも、今の自分に必要なのが分析か励ましかを考えて選んでください。

どちらか一つを選ぶときの目安

最初の1組をどちらにするか決めきれないときは、カードとどう付き合いたいかで選ぶと後悔しません。

どちらを選んでも、もう一方が無駄になることはありません。タロットで覚えた「問いを一つに絞る」「引き直さない」という習慣はオラクルカードにもそのまま役立ち、オラクルカードで身についた「出たカードを自分の状況に重ねて考える」感覚は、タロットの読みを深めます。慣れてきたら両方を手元に置き、問いによって使い分けると、カードで考えを整理する幅が広がります。

両方を組み合わせる使い方

タロットとオラクルカードは、組み合わせて使うこともできます。よく使われるのは次の二つの方法です。

  1. タロットで状況を読んだあと、オラクルカードを1枚引いて、全体のまとめの助言にする
  2. 先にオラクルカードを1枚引いて今の自分のテーマを決め、そのテーマに沿った問いをタロットで占う

たとえば転職の迷いをタロットの二者択一で占い、どちらの道にも課題があると出たとき、最後にオラクルカードで「焦らず準備を整える」という意味のカードを引けば、決断を急がずに情報を集める、という行動の方針が決まります。

組み合わせるときは、引く枚数を最初に決めておくことが大切です。答えが気に入らないからとカードを足し続けると、どのメッセージを信じればよいか分からなくなります。カードを引いても気持ちの整理がつかないときは、結果を持って誰かに話してみると、カードの言葉が自分の状況とどうつながるかが見えてきます。

よくある質問

初心者はオラクルカードとタロットのどちらから始めればいいですか?

すぐに使い始めたいならオラクルカード、時間をかけて占いの技術を身につけたいならタロットが向いています。オラクルカードは解説書を見ながらその日から使え、タロットは78枚を覚えるぶん、状況を細かく読めるようになります。

オラクルカードでタロットのように相手の気持ちを占えますか?

占えないわけではありませんが、オラクルカードのメッセージは自分に向けた助言として書かれているものが多く、相手の気持ちを細かく読むのには向きません。相手の気持ちや二人の関係を知りたいときは、位置ごとに意味を決めて読めるタロットのほうが答えを組み立てやすくなります。

タロットカードをオラクルカードのように使ってもいいですか?

使えます。タロットを1枚だけ引き、絵柄から感じたことを今日のメッセージとして受け取る方法は、1枚引きとして広く行われています。毎日続ければ、カードの意味を覚える練習にもなります。

ルノルマンカードはオラクルカードの仲間ですか?

ルノルマンカードは36枚で、1枚ごとの意味がどのデッキでも共通しているため、決まりのないオラクルカードとは性質が違います。隣り合うカードを組み合わせて文のように読むのが特徴で、タロットともオラクルカードとも別のカード占いとして扱います。

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