ホロスコープのハウスの星座(カスプ)の読み方

ホロスコープのハウスの星座とは、各ハウスの始まりの線(カスプ)にかかる星座のことで、そのハウスのテーマにどんな態度で向き合うかを表します。2ハウスのカスプがおうし座なら、お金や持ち物に時間をかけて堅実に向き合う人と読み、その星座の支配星がどのハウスにあるかをたどると、テーマが動き出す場面まで読めます。

この記事の要点

  • カスプはハウスの始まりの線で、そこにかかる星座を読む
  • カスプの星座はハウスのテーマへの向き合い方を表す
  • 支配星の入るハウスで、テーマが動き出す場面が分かる
  • 二つの星座にまたがるハウスは、入口の星座を主に読む
  • 向かい合うハウスのカスプは向かいの星座どうしになる

カスプとは|ハウスの入口にかかる星座

カスプとは、ホロスコープで各ハウスが始まる境目の線のことです。円の中心から外へ伸びる12本の線がそれにあたり、それぞれの線が外側の星座の帯のどこに届いているかで、そのハウスの星座が決まります。

作成ツールのハウスの表には、「1 しし座 22°」「2 おとめ座 15°」のように、ハウスの番号とカスプの星座、度数が並びます。これは1ハウスがしし座の22度から、2ハウスがおとめ座の15度から始まるという意味です。1ハウスのカスプはアセンダント、4ハウスはIC、7ハウスはディセンダント、10ハウスはMCとも呼ばれ、この四つはとくに重要な点として扱います。

カスプの星座は、出生時刻で大きく変わります。地平線にかかる星座は、東京あたりで1時間20分から2時間半ほどで次の星座に移るので、生まれた時刻が1時間違うだけで、多くのハウスで星座が入れ替わります。出生時刻が正確に分かっていることが、カスプを読む前提になります。

ハウスの星座の読み方

カスプの星座は、そのハウスのテーマに向き合うときの態度や流儀を表します。読むときは、「(ハウスのテーマ)に、(星座の性質)で向き合う」という形の一文にまとめます。

たとえば3ハウスのカスプがふたご座の人は、学びと身近な人との交流に、好奇心と軽やかな会話で向き合います。雑談から話題を広げるのが得意で、勉強も一つのことを深めるより幅広く手をつける人です。6ハウスのカスプがやぎ座なら、日々の仕事と習慣に、計画と責任感で向き合います。毎朝の段取りを決めておくと力が出る人です。11ハウスのカスプがかに座なら、仲間や友人と家族のような温かい関係を築き、少人数の気心の知れた輪を大切にします。

天体が入っているハウスでは、天体の性質とカスプの星座の両方を読みます。天体がそのハウスの主役、カスプの星座は主役が立つ舞台の雰囲気です。天体が一つもないハウスは、カスプの星座と、次の節で説明する支配星が読みの中心になります。12星座ごとの向き合い方は、下の表を目安にしてください。

カスプの星座ごとの、ハウスのテーマへの向き合い方
カスプの星座向き合い方のキーワード5ハウス(恋愛・楽しみ)なら10ハウス(仕事・目標)なら
おひつじ座率直さ・すぐ動く行動力好きになったら自分から気持ちを伝える新しい事業や企画の立ち上げで先頭に立つ
おうし座粘り強さ・五感の心地よさおいしい食事や心地よい空間でゆっくり楽しむ品質を磨き、時間をかけて信頼を築く
ふたご座好奇心・話題を広げる力会話の弾む相手とあちこち出かける情報を集めて伝え、人と人をつなぐ
かに座守り育む愛情安心できる相手と家庭的な時間を過ごす人を支え、チームを育てる役割を担う
しし座誇り・自分らしさの表現ドラマのある恋や、注目を浴びる趣味を楽しむ表に立ち、作品や企画で存在感を示す
おとめ座細やかさ・整える力相手に尽くし、細かな気配りで楽しませる正確さを求められる仕事で頼られる
てんびん座調和・公正さ・美意識洗練されたデートや美しいものを一緒に楽しむ交渉や調整、デザインの分野で力を出す
さそり座集中・一途さ一人の相手と深く結び付く専門を極め、調査や研究で成果を出す
いて座探究・自由旅や学びを分かち合える相手に惹かれる教育や出版、海外に関わる仕事で視野を生かす
やぎ座達成・責任将来を見据えた誠実な付き合いを選ぶ組織の中で実績を積み、責任ある立場を目指す
みずがめ座独立心・新しい発想友人のように対等な恋を好む新しい仕組みや技術で社会に働きかける
うお座共感・想像力ロマンチックな恋や芸術を楽しむ芸術や癒やし、人を支える分野で感性を生かす

支配星をたどる読み方

カスプの星座の次に見るのは、その星座の支配星です。支配星は星座を受け持つ天体で、ホロスコープの中で支配星が入っているハウスと星座が、そのハウスのテーマが実際に動き出す場面を教えてくれます。星占堂は現代の割り当てを使い、おひつじ座は火星、おうし座とてんびん座は金星、ふたご座とおとめ座は水星、かに座は月、しし座は太陽、さそり座は冥王星、いて座は木星、やぎ座は土星、みずがめ座は天王星、うお座は海王星が受け持ちます。割り当ての背景は支配星で確かめられます。

  1. 読みたいハウスのカスプの星座を確かめる
  2. 割り当ての表で、その星座を受け持つ支配星を見つける
  3. 支配星が入っているハウスを見て、テーマが動き出す場面を読む
  4. 支配星が入っている星座と、支配星にかかるアスペクトで、動き方の色合いを加える

たとえば10ハウスのカスプがふたご座なら、支配星は水星です。その水星が3ハウスにあれば、仕事と社会での目標が、学びや発信、身近な人とのやりとりを通して動き出す、と読みます。書く、話す、教えるといった3ハウスの活動が、そのまま社会的な評価につながる配置です。

一つのハウスに二つの星座があるとき

プラシーダスでハウスを区切ると、ハウスの幅は30度にそろわないので、一つのハウスが二つの星座にまたがるのがふつうです。たとえば2ハウスがおとめ座の15度から始まり、てんびん座の13度で終わるなら、2ハウスの中にはおとめ座の後半とてんびん座の前半が入っています。この場合は、入口にあるおとめ座を主な色合いとして読み、後半に入っているてんびん座は、そのテーマに深く関わるにつれて表れてくる別の顔として読みます。2ハウスの天体がてんびん座の側にあれば、その天体はてんびん座の性質で働きます。

ハウスの幅が広いと、一つの星座がどのハウスの始まりにもかからず、ハウスの中に丸ごと収まることがあります。これをインターセプトと呼びます。東京で生まれ、アセンダントがやぎ座の後半にある人では、1ハウスがやぎ座からみずがめ座全体をまたいでうお座の初めまで広がり、みずがめ座がインターセプトされることがあります。インターセプトされた星座の性質はすぐには表に出ず、年齢や経験を重ねる中で使えるようになる力として読みます。この人なら、やぎ座らしい堅実な第一印象の奥で、みずがめ座の自由な発想を少しずつ育てていく、という読みになります。

インターセプトが起こると、その向かい側の星座もインターセプトされ、反対に、一つの星座が続けて二つのハウスの始まりにかかる組も生まれます。幅をそろえて区切る方式ではこうしたことは起こらないので、仕組みを確かめたい人はハウスシステムの違いもあわせて読んでください。

向かい合うハウスの星座を組で読む

プラシーダスのように四つのアングルを区切りに使う方式では、向かい合うハウスのカスプは、ちょうど180度離れた向かいの星座になります。1ハウスがおひつじ座なら7ハウスはてんびん座、4ハウスがかに座なら10ハウスはやぎ座です。この六つの組は、人生の中で釣り合いを取る二つのテーマとして読めます。

カスプがおうし座とさそり座の組なら、2ハウスでは自分のお金を地道に貯め、8ハウスでは人と分かち合うお金や絆に深く一途に関わる、と読めます。片方のハウスだけで迷ったときは、向かいのハウスの星座を合わせて読むと、そのテーマの全体像が見えてきます。

読み方の例|カスプから支配星までたどる

最後に、架空のホロスコープでカスプから支配星までを順にたどってみます。2ハウスのカスプがかに座、その支配星の月が10ハウスのうお座にあり、2ハウスには天体が一つもない配置です。

  1. カスプの星座を読む:お金と持ち物、自分の価値の2ハウスに、かに座の守り育む性質で向き合います。家族や身近な人の安心のためにお金を使い、思い出の品を長く大切にする人です。
  2. 支配星のハウスを読む:月が10ハウスにあるので、お金のテーマは仕事と社会的な立場の場面で動き出します。収入の柱は、肩書きや役割を通した仕事にあります。
  3. 支配星の星座を読む:月がうお座にあるので、人の気持ちに寄り添う仕事、感性を生かす仕事が、稼ぐ力と結び付きます。
  4. まとめる:人を思いやる仕事で信頼を得て、それが家族を守る安心のお金になる、という流れが読めます。

このように、天体のない2ハウスでも、カスプと支配星をたどるとテーマの流れがはっきりします。天体のないハウス全般の読み方はハウスに天体がないときの読み方にまとめています。どのハウスから読めばよいか迷うときは、1ハウスのカスプであるアセンダントの星座と、その支配星から始めると、ホロスコープ全体の主役が見えてきます。アセンダントの星座ごとの意味はアセンダントで確かめられます。

よくある質問

ハウスの星座と、ハウスに入っている天体はどちらを重視しますか?

天体が入っていれば、天体のほうが強く表れます。天体はそのハウスで働く主役、カスプの星座は主役が立つ舞台の雰囲気です。天体がないハウスは、カスプの星座とその支配星の位置が読みの中心になります。

カスプの星座と、そのハウスにある天体の星座が違うのはおかしいですか?

おかしくありません。ハウスは二つの星座にまたがるのがふつうなので、カスプがおとめ座でも、ハウスの後半にあるてんびん座の天体が入ることはよくあります。天体は自分がいる星座の性質で働き、ハウスの入口の雰囲気はカスプの星座で読みます。

ハウスの星座が出生時刻で変わるのはなぜですか?

カスプの星座は、生まれた瞬間に地平線や子午線と黄道が交わる位置で決まるからです。空は一日に一回転するので、地平線にかかる星座は1時間半から2時間半ほどで次へ移ります。出生時刻が30分違うだけでカスプの星座が隣に移ることもあるので、時刻の記録を確かめてから読んでください。

インターセプトされた星座はどう読みますか?

インターセプトされた星座は、どのハウスの入口にもかからないため、その性質がすぐには表に出にくいと読みます。経験を重ねる中で少しずつ使えるようになる力として捉え、その星座の支配星の位置もあわせて見ます。向かい側のハウスにもインターセプトされた星座があるので、組で読むと意味がつかみやすくなります。

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