ホロスコープの天体の意味|10天体の読み方

ホロスコープの10天体は、太陽・月・水星・金星・火星の個人天体が性格と日々の行動を、木星・土星の社会天体が社会との関わり方を、天王星・海王星・冥王星の世代天体が同じ時代に生まれた人に共通する価値観と、人生の深いところで働く力を表します。天体はホロスコープの主語にあたり、星座がその力の出し方を、ハウスが力の向かう場面を教えてくれます。

この記事の要点

  • 天体はホロスコープの主語で、働く力の種類を表す
  • 個人天体の五つは性格と日々の行動に表れる
  • 木星と土星は社会の中での広がり方と固め方を表す
  • 世代天体はハウスと個人天体との角度で個人の意味が出る
  • 冥王星は極端さと底力の天体で、不運の印ではない

10天体の一覧と、ホロスコープでの役割

ホロスコープで読む天体は、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10個です。天文学では太陽は恒星、月は衛星、冥王星は準惑星ですが、西洋占星術ではまとめて「天体」と呼び、それぞれが人の心と暮らしの中で働く力を一つずつ受け持つと考えます。

天体は、動く速さで三つのグループに分けると覚えやすくなります。月は約2.5日、太陽・水星・金星はおよそ1か月で星座を移るので、同じ年に生まれた人どうしでも位置が違い、その人だけの性格を描き出します。木星は約1年、土星は約2年半で一つの星座を進み、学年や世代の近い人に共通する社会との関わり方を表します。天王星より遠い三つの天体は、一つの星座に7年から30年近くとどまるので、星座だけでは個人の違いは出ず、ハウスとアスペクトで個人の意味を読みます。

読むときは、天体を「何の力が働くか」を示す主語として扱います。その力をどんなやり方で出すかを星座が、人生のどの場面に向けるかをハウスが示します。下の表で、10天体の記号と意味、一つの星座にいる期間を確かめてください。

ホロスコープの10天体の記号と意味
天体記号表すもの一つの星座にいる期間分類
太陽☉人生の目的・自分らしさ約1か月個人天体
月☽感情・素の自分・安心約2.5日個人天体
水星☿知性・言葉・伝え方約半月〜2か月(逆行の年は長い)個人天体
金星♀愛・美・楽しみ・お金の使い方約1か月(逆行の年は約4か月)個人天体
火星♂行動力・情熱・闘争心約1か月半(逆行の年は半年ほど)個人天体
木星♃広がり・幸運・寛容約1年社会天体
土星♄責任・試練・時間をかけて固める力約2年半社会天体
天王星♅変革・独立・ひらめき約7年世代天体
海王星♆夢・直感・境界のあいまいさ約14年世代天体
冥王星♇根本からの変容・極端さ・底力約12〜30年世代天体

個人天体(太陽・月・水星・金星・火星)

個人天体の五つは、毎日の暮らしの中でいちばんよく顔を出す天体です。一日の場面に当てはめると、それぞれの働きがつかみやすくなります。

水星は太陽から最大でも28度ほど、金星は47度ほどしか離れないので、水星の星座は太陽星座と同じか前後の星座、金星の星座は太陽星座から二つ以内の星座になります。太陽星座の説明がしっくりこない人は、月・水星・金星・火星の星座を確かめると理由が見えてきます。星占堂では、この五つの星座を生年月日から調べられ、月の星座の読み方は月星座で詳しく扱っています。

社会天体(木星・土星)

木星と土星は、個人の性格と社会の流れのあいだをつなぐ天体です。どちらも一つの星座に1年以上とどまるので、同じ学年の人と星座が重なりやすく、その代わりにどのハウスにあるかで一人ひとりの違いが出ます。

木星は広がりと幸運、寛容の天体です。木星があるハウスは、自然に機会が集まり、人に気前よく分け与えられる場面を表します。木星が3ハウスなら学びや発信の場で、9ハウスなら留学や旅の中で、視野が大きく開けます。ただし広げる力は行き過ぎにもつながるので、木星のハウスでは手を広げすぎないように加減することも大切です。

土星は責任と試練、時間をかけて固める力の天体です。土星があるハウスは、苦手意識や不安を感じやすい一方で、年月をかけて取り組むほど揺るがない実力になる場面です。土星が2ハウスにある人は、若いうちはお金の不安を抱えやすくても、計画的にやりくりする力が身につきます。土星は約29年半で一周し、生まれたときと同じ位置に戻る29歳前後と58歳前後は、生き方の土台を見直す節目として読み、これを土星回帰(サターンリターン)と呼びます。

星座ごとの読み方は木星星座と土星星座の記事で紹介しています。

世代天体(天王星・海王星・冥王星)

天王星・海王星・冥王星は、肉眼ではほぼ見えない遠い天体で、18世紀以降に望遠鏡で発見されました。一つの星座に長くとどまるので、星座は同じ時代に生まれた人たちが共有する価値観や、その世代が社会にもたらす変化を表します。

世代天体を個人のこととして読むときは、星座よりもハウスと、個人天体とのアスペクトを重視します。天王星が10ハウスにあれば、型にはまらない働き方や、途中で進路を大きく変える経歴に表れます。海王星が1ハウスにある人の雰囲気は1ハウスの海王星で詳しく紹介しています。世代天体が太陽・月・アセンダントと強い角度を作っている人は、その天体の性質が性格の前面に出てきます。

天体の記号の読み方

ホロスコープの図では、天体は文字ではなく記号で書かれます。記号は円・三日月・十字の三つの形の組み合わせでできていて、形の意味を知ると覚えやすくなります。円は精神や全体、三日月は心や受け取る力、十字は物質や現実を表します。

天体の記号の横に「R」や「℞」とあれば、地球から見てその天体が逆向きに動いていた逆行中に生まれたことを示します。逆行中の天体は、その力がいったん内側に向かい、じっくり考え直してから外に出ると読みます。水星の逆行の期間と過ごし方は水星逆行で扱っています。

冥王星などの外惑星の読み方

冥王星はホロスコープの天体の中でもとくに誤解されやすく、「1ハウスにあると怖い」「太陽と重なると極端な人生になる」といった不安を持つ人もいます。冥王星が表すのは、根本からの変容と極端さ、そして底力です。中途半端を嫌い、一度取り組むと決めたことを徹底的にやり抜く力で、不運の印として読む天体ではありません。

冥王星を読むときは、次の順番で見ていきます。

  1. ハウスを見る:冥王星のあるハウスは、人生の中で「全部か無か」になりやすい場面です。2ハウスならお金や持ち物への強いこだわりと、それを手放して作り直す力、7ハウスなら相手と深く関わり合い、関係の中で自分が作り変えられていく経験を表します。
  2. 個人天体との角度を見る:冥王星が太陽・月・金星などと0度や90度、180度を作っていると、その天体のテーマに冥王星の徹底ぶりが加わります。月と結び付けば感情の深さに、金星と結び付けば愛情の一途さに表れます。
  3. 星座で世代の色を加える:冥王星は、1984年8月ごろから1995年1月ごろに生まれた人はさそり座、1995年11月ごろから2008年1月ごろに生まれた人はいて座、2008年11月ごろから2023年3月ごろに生まれた人はやぎ座にあります。境目の前後の年は冥王星が二つの星座を行き来しているので、生まれた月日で星座を確かめます。

天王星と海王星も同じ順番で読めます。外惑星はゆっくり動くぶん、一つの配置が人生の長い期間をかけて育つ力を表すので、若いうちに実感がなくても気にする必要はありません。外惑星が個人天体と強く結び付いた配置をどう生かすかは、ホロスコープ全体を見て決まるので、気になる人は出生時刻を添えて鑑定で見てもらうと整理できます。

よくある質問

ホロスコープの天体はどれから見ればよいですか?

太陽と月から見るのが基本です。太陽で人生の目的と自分らしさを、月で感情と安心できる環境をつかみ、次に水星・金星・火星の順に読むと、日々の行動まで人物像が広がります。木星より遠い天体は、ハウスと個人天体との角度を見る段階で加えます。

ホロスコープの見方で冥王星はどう読みますか?

冥王星は根本からの変容と底力を表す天体で、まず入っているハウスから、徹底的に取り組む場面を読みます。次に太陽や月などとの角度を見て、どの性質に冥王星の力が加わるかを確かめます。星座は世代で共通するので、個人の意味はハウスと角度から読み取ります。

天体の横にある「R」は何の印ですか?

その天体が逆行中だったことを示す印です。逆行は地球との位置関係で天体が後ろ向きに動いて見える現象で、ホロスコープでは力が内側に向かい、考え直してから外に出す形で表れると読みます。悪い意味の印ではありません。

冥王星は準惑星なのにホロスコープで使うのはなぜですか?

占星術が読むのは天体の分類ではなく、その天体が象徴する意味だからです。冥王星は発見以来、変容と底力を表す天体として読まれてきた積み重ねがあり、天文学で準惑星に分類された2006年以降も、ホロスコープでは10天体の一つとして扱います。

天体の星座とハウスはどちらが大事ですか?

どちらも欠かせませんが、役割が違います。星座は力の出し方、ハウスは力が向かう場面を表します。月から火星までの速い天体は星座の違いが個性に直結し、木星より遠い天体はハウスの違いが個性を分けます。

あわせて読みたい

占いの基本と辞典の記事

占いの基本と辞典の記事をすべて見る 読みもの一覧