占い依存をやめたいときの対処法

占い依存をやめたいと思ったら、まず1週間、占った日時と問い、使った金額、占う直前の気持ちを書き出し、どんなときに占いたくなるのかを知ることから始めます。そのうえで回数と金額の上限を決め、占いたくなったときに代わりにする行動を用意しておくと、我慢だけに頼らずに減らせます。眠れない、暮らしが回らないほどつらいときは、一人で抱えずに公的な相談窓口を使ってください。

この記事の要点

  • 最初の1週間は、やめるより記録して知る
  • 有料の鑑定は回数と金額の上限を紙に書く
  • 占いたくなったら10分待ち、代わりの行動をする
  • つらさが暮らしに響くときは公的な窓口に話す
  • 続けるなら、使い方のルールを決め直す

占いをやめたいと思ったら最初にすること

やめたいと思ったその日から、いきなりすべての占いを断とうとすると、不安が強い夜に反動が来て、かえって回数が増えることがあります。最初の1週間は、やめることより「自分がどんなときに占いたくなるのか」を知ることに使います。

記録するのは次の5つです。スマートフォンのメモでも、手帳でも構いません。

1週間分を並べると、占いたくなる場面には決まった形があると分かります。たとえば「夜11時以降、相手のSNSを見たあと」に集中しているなら、占いそのものより、夜の過ごし方とSNSを見る習慣を変える方が効きます。占ったあとに楽になった時間が数十分しか続いていないなら、占いが不安を解決していないことも、数字で確かめられます。

ゼロにするか、上限まで減らすかの選び方

記録を見たら、占いをいったんゼロにするのか、上限を決めて減らすのかを選びます。どちらが正しいということはなく、今の自分の状態に合わせて決めます。

いったんゼロにする方が合うのは、次のような場合です。

上限を決めて減らす方が合うのは、お金より気持ちの揺れが中心で、占いを楽しむ気持ちも残っている場合です。「有料の鑑定は月1回まで、無料の占いは週末だけ」のように、続けられる線を引きます。

ゼロにすると決めた場合も、一生やめると誓う必要はありません。まず1か月と期間を区切り、終わったときに記録を見て、続けるか、上限つきで戻すかを決め直します。期間を区切ると、先の見えない我慢ではなくなるので、気持ちの負担が軽くなります。

利用の上限を決める(占い依存の治し方の土台)

上限は、気持ちが落ち着いているときに決め、紙に書いて目につく場所に貼っておきます。不安が強いときに「今日だけ」と決め直してしまうのを防ぐためです。

決めておくとよいのは、次の4つです。

  1. 回数:有料の鑑定は月に何回までか
  2. 金額:1回と1か月に使う上限はいくらか
  3. 問い:同じ問いは、何か月空けてから占うか
  4. 時間帯:夜の何時以降は占わないか

決めたことを守りやすくする仕組みも、あわせて整えます。占いのアプリの通知を切る、使っていないサイトは退会する、決済に登録したカードの情報を消す、ホーム画面の占いのアプリをフォルダの奥に移す、といった小さな手間を足すだけで、衝動的に開く回数は減ります。

上限を一度破っても、そこで終わりにしないことが大切です。破った日の記録を見て、どんな気持ちのときに破ったのかを確かめ、次の工夫につなげます。同じ問いを占い直す間隔は、占いの頻度の目安を参考にしてください。

不安になったときの代わりの行動

占いを減らすときにいちばん大事なのは、占いたくなった瞬間に何をするかを先に決めておくことです。我慢だけで乗り切ろうとすると疲れてしまうので、占いが果たしていた役目を、別の行動で埋めます。

基本は「10分待つ」ことです。占いたくなったら時計を見て、10分だけ別のことをします。衝動の強さは長く続かないので、10分たつと「やっぱり今日はいいか」と思える日が増えていきます。10分の間にすることは、占いたくなる理由に合わせて選びます。下の表に、よくある場面と代わりの行動をまとめました。

占いで確かめたかった問いを紙に書き、その下に自分の答えを書いてみるのも役立ちます。占いに聞く前に自分の考えを言葉にする練習になり、言われたことが頭から離れない状態からも抜けやすくなります。気になる言葉の整理の仕方は、占い師に言われたことが気になるときの整理法でも紹介しています。

占いたくなる場面と、代わりにする行動
占いたくなる場面代わりにする行動ねらい
寝る前に相手のことを考えて眠れない明日の朝にすることを3つ書き、スマートフォンを部屋の外に置く夜の不安を翌朝の行動に置き換える
連絡が来ない、返事を待っている待つ間に片づける用事を一つ決めて始める待つだけの時間を減らす
職場や家で嫌なことがあった散歩や入浴など、体を動かして気分を切り替える高ぶった気持ちを体から落ち着ける
一人で退屈な時間がある前から気になっていた本や動画を一つ選んで見る習慣で占いを開くのを止める
大きな決断を前に迷っている選択肢ごとに良い点と気がかりを書き出す自分で判断する材料をそろえる
誰かに悩みを聞いてほしい友人や家族に「少し話を聞いて」と連絡する悩みを外に出す場所を作る

占い依存症の治療と、専門の窓口に相談する目安

「占い依存症」は、占いに頼る気持ちが強くなりすぎた状態を指す言葉として広く使われています。治療が要るかどうかや、どんな治し方が合うかは、この記事で判断できることではありません。自分で記録や上限を試してもつらさが続くときは、一人で抱え込まずに専門の窓口に話してください。

窓口に話してみる目安は、次のような状態が続いているときです。

心のつらさについては、各都道府県や政令指定都市にある精神保健福祉センターや、地域の保健所で相談を受け付けています。どこに話せばよいか分からないときも、状況に合った相談先を案内してもらえます。支払いや契約で困っているときは、消費者ホットラインの188に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。

家族が先に相談することもできます。本人が窓口に行くのをためらっているときは、まず家族だけで話を聞いてもらうのも一つの方法です。

占いとの付き合い方を決め直す

占いを減らせてきたら、これからどう付き合うかを決め直します。占いを完全に手放す人もいれば、使い方を変えて続ける人もいます。どちらを選んでも構いません。

続けるなら、次のような使い方にすると、頼りすぎに戻りにくくなります。

そのうえで、占いとは別に、悩みを話せる場所を持っておくことが大切です。友人や家族、職場の信頼できる人など、一人でも話せる相手がいると、不安な夜に占いだけが頼りになる状態から抜け出せます。

元に戻ってしまう日があっても、自分を責めないでください。記録を見返せば、以前より回数が減っていることや、自分で決められた場面が増えていることが分かります。占いと距離を置いた人の体験は、占いを信じるのをやめた人の理由にもまとめています。

よくある質問

占い依存症の治し方はありますか

自分で取り組める方法としては、占いたくなる場面を記録する、回数と金額の上限を紙に書く、占いたくなったら10分待って代わりの行動をする、の3つがあります。試してもつらさが続くときは、精神保健福祉センターや保健所の相談窓口に話してください。

占い依存症は治療が必要ですか

治療が要るかどうかは、この記事で判断できることではありません。暮らしにつらさが出ている、やめようとしても戻ってしまうといった状態が続くときは、地域の精神保健福祉センターや保健所に相談すると、状況に合った相談先を案内してもらえます。

占いをやめると不安で落ち着きません

占いが果たしていた安心させる役目が急になくなるので、やめた直後に不安が強くなるのは自然なことです。いきなりゼロにせず上限つきで減らす、占いたくなったときの代わりの行動を決めておく、信頼できる人に話す時間を増やす、の順で整えると落ち着いていきます。

家族が占いにお金を使いすぎていてやめさせたいです

責めたり取り上げたりすると、隠れて使うようになりがちです。まず心配していることを伝え、何に不安を感じて占っているのかを聞いてみてください。契約や支払いのトラブルがあるときは188、心のつらさが心配なときは精神保健福祉センターに、家族だけで相談することもできます。

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