土用とは 期間・間日とやってはいけないこと

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前にある約18日間のことで、年に4回めぐる季節の変わり目です。この間は土を動かす作業(土いじり・着工・井戸掘りなど)を控えるのが習わしですが、間日(まび)と呼ばれる日は土を動かしてもかまいません。2026年の秋の土用は10月20日から11月6日までで、間日は10月24日・26日・28日と11月5日です。

この記事の要点

  • 土用は立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間、年4回
  • 五行の土に当てた、季節の変わり目の期間
  • 土を掘る・着工・地鎮祭など土を動かす作業を控える
  • 間日は土を動かしてよい日で、季節ごとに十二支が決まる
  • 2026年秋の土用は10月20日〜11月6日、丑の日は10月30日

土用の意味(季節の変わり目の18日)

土用(どよう)は、五行の考え方から生まれた暦の期間です。五行では、春を木、夏を火、秋を金、冬を水に当てますが、残る土には決まった季節がありません。そこで、四つの季節の終わりのおよそ18日ずつを土に割り当て、次の季節へ移るための期間としました。これが土用で、もとは「土旺用事(どおうようじ)」、土の気が盛んに働く時という意味の言葉です。

土用は年に4回あり、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬の前日で明けます。今では「土用」というと夏の土用を指すことが多いのですが、冬・春・秋にも同じように土用があります。星占堂では、太陽の黄経が297度・27度・117度・207度になる日を土用の入り、次の立春・立夏・立秋・立冬の前日を土用の明けとしています。

季節の変わり目は、気温や日の長さが大きく動く時期です。土用を「次の季節に向けて、暮らしを整え直す期間」と受け止めると、昔の人がこの期間を大切にしてきた理由が見えてきます。五行の基本は五行バランスのページで確かめられます。

年4回の土用の期間(2026年・2027年)

土用の期間は、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬を基準に決まるので、毎年ほぼ同じ時期になります。冬の土用は1月17日ごろから節分まで、春の土用は4月17日ごろから5月4日ごろまで、夏の土用は7月20日ごろから8月6日ごろまで、秋の土用は10月20日ごろから11月6日ごろまでです。

2026年の土用の期間は次のとおりです。

年によって1日前後ずれるのは、太陽が黄経の区切りに着く時刻が毎年少しずつ変わるためです。2027年は春の土用が5月5日まで、夏の土用が8月7日まで、秋の土用が10月21日から11月7日までと、2026年より1日ずつ遅れる区切りがあります。間日と丑の日を合わせた一覧は下の表にまとめました。節気の日付は二十四節気のカレンダーで確かめられます。

2026年・2027年の土用の期間と丑の日・間日
土用期間丑の日間日
2026年 冬の土用1月17日〜2月3日1月27日1月17日・19日・28日・29日・31日
2026年 春の土用4月17日〜5月4日4月21日・5月3日4月17日・25日・26日・29日
2026年 夏の土用7月20日〜8月6日7月26日7月21日・28日・29日・8月2日
2026年 秋の土用10月20日〜11月6日10月30日10月24日・26日・28日・11月5日
2027年 冬の土用1月17日〜2月3日1月22日・2月3日1月23日・24日・26日
2027年 春の土用4月17日〜5月5日4月28日4月20日・21日・24日・5月2日・3日
2027年 夏の土用7月20日〜8月7日7月21日・8月2日7月23日・24日・28日・8月4日・5日
2027年 秋の土用10月21日〜11月7日10月25日・11月6日10月21日・23日・31日・11月2日・4日

土用の間日(まび)

間日(まび)は、土用の期間中でも土を動かしてかまわない日です。土の神である土公神(どくじん)が天上に出かけていて、地上にいない日と考えられてきました。どうしても土用の間に庭仕事や工事を進めたいときは、間日を選ぶのが昔からの工夫です。

間日は、季節ごとに決まった十二支の日です。

十二支は12日で一巡するので、約18日の土用の中に、間日は3〜6日ほど入ります。2026年秋の土用なら、10月24日・26日・28日と11月5日の4日が間日です。また、土用に入る前から始めていた工事や畑仕事は、土用に入っても続けてよいとする考え方が広く知られています。着工や地鎮祭のように「土を動かし始める」節目だけを土用の前か間日に置くと、予定を大きく崩さずに済みます。

土用にやってはいけないこと(土いじり・着工)

土用の間に控えるのは、土を掘ったり動かしたりする作業です。土の中にいる土公神の怒りに触れると考えられてきたためで、具体的には次のような作業が当てはまります。

星占堂の建築のカレンダーでも、土用の期間は間日を除いて候補から外しています。家を建てる、外構を工事するといった大きな計画では、土用と三隣亡の両方を避けて日を選ぶと、関わる人みんなが安心して作業に入れます。

一方、日々の水やりや鉢植えの手入れまで止める必要はありません。習わしの中心は「新しく土を動かし始めない」ことなので、続けている世話はふだんどおりでかまいません。土用に引っ越しや旅行を控える人もいますが、これは土を動かす作業とは別の、季節の変わり目に無理をしないという心がけです。予定を動かせないなら、荷造りを早めに済ませて当日の負担を減らす、といった工夫で十分です。

土用の過ごし方と食べもの(土用の丑)

土用の期間は、季節の疲れが出やすい時期でもあります。予定を詰め込みすぎず、睡眠や食事の時間を整えて、次の季節に備える期間と考えると過ごしやすくなります。

食べものの習わしで最もよく知られているのが、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣です。丑の日に「う」のつくものを食べるとよいという言い伝えから、うなぎのほか、梅干し、うどん、瓜なども食べられてきました。夏の土用には、土用しじみ、土用餅、土用卵といった食べものの名前も残っています。

季節ごとに食べるとよいものを分ける習わしもあります。

2026年の土用の丑の日は、冬が1月27日、春が4月21日と5月3日、夏が7月26日、秋が10月30日です。年ごとの丑の日と間日は2026年の土用の丑の日のページでも確かめられます。

土用の期間に大事な予定が入ったときは

引っ越しや工事、庭づくりなど、土用の期間に予定が入ってしまうこともあります。そのときは次の順で考えると、習わしと現実の都合を両立させやすくなります。

  1. その予定が「土を動かし始める」ものかどうかを確かめる
  2. 土を動かす節目なら、土用に入る前か間日に動かせないか検討する
  3. 動かせないなら、土を動かさない作業(打ち合わせ、資材の準備)を先に進める
  4. それでも気になるときは、工事の関係者や家族と相談して決める

土用は年に4回、合わせて70日あまりあります。すべてを避けようとすると一年の2割近くが使えなくなるので、何を控える期間なのかをはっきりさせておくことが大切です。家を建てる、土地を動かすといった大きな決断では、土用だけでなく方角や自分の年回りも気になるものです。自分の場合にどこまで気にすればよいかを詳しく見てもらうと、迷いを減らして計画を進められます。

よくある質問

土用の期間は2026年はいつですか?

2026年は、冬の土用が1月17日〜2月3日、春が4月17日〜5月4日、夏が7月20日〜8月6日、秋が10月20日〜11月6日です。秋の土用の間日は10月24日・26日・28日と11月5日で、丑の日は10月30日です。

土用の丑とは何ですか?

土用の期間中に日の十二支が丑になる日のことで、土用の丑の日とも呼びます。夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習わしが有名ですが、丑の日は冬・春・秋の土用にもあります。18日ほどの土用に丑の日が2回入る年は、2回目を「二の丑」と呼びます。

土用に引っ越しをしてもいいですか?

土用で控えるのは土を掘る・動かす作業なので、引っ越しそのものは土用の習わしの中心ではありません。季節の変わり目に無理をしないという意味で避ける人もいるので、気になるなら間日を選ぶか、荷造りを早めに済ませて当日の負担を減らします。新築の着工や地鎮祭は、土用の前か間日に置くのが習わしです。

土用に草むしりをしてはいけませんか?

土を大きく掘り返す作業は控えるのが習わしですが、伸びた草を軽く抜く程度の手入れや水やりまで止める必要はありません。庭の大がかりな整備や植え替えは、土用の前後か間日にまとめると安心です。

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