戌の日の安産祈願 いつ行く?腹帯と当日の流れ
戌の日の安産祈願は、妊娠5か月目(16週0日〜19週6日)に入って最初の戌の日に、腹帯を用意して神社やお寺へお参りするのが習わしです。戌の日は12日に一度巡ってくるので、5か月目の間に2〜3回あり、体調や家族の都合に合わせてその中から選べます。5か月目に行けなくても、6か月目以降の戌の日や大安の日にずらして構いません。
この記事の要点
- 戌の日は十二支が戌にあたる日で、12日に一度巡る
- 安産祈願は妊娠5か月目に入って最初の戌の日が目安
- 5か月目は予定日の168日前から141日前まで
- 腹帯は持ち込むか、神社で授かるかを先に決める
- 行けないときは別の戌の日や大安・土日祝で選ぶ
戌の日とは(安産祈願と犬)
戌の日とは、日ごとに割り当てられた十二支が「戌」にあたる日のことです。暦では、日にも子・丑・寅…の十二支が順に巡っていて、戌の日は12日に一度やってきます。年によって違いますが、1年に30日ほどあり、星占堂の暦の計算では2027年の戌の日は30日です。
戌の日が安産祈願の日になったのは、犬のお産が軽く、一度にたくさんの子を産むことにあやかるためです。妊娠5か月目の戌の日に、おなかに腹帯を巻いて母子の無事を祈る行事を「帯祝い」や「着帯の儀」と呼び、江戸時代にはすでに広く行われていました。今は、腹帯を持って神社やお寺にお参りし、安産の祈祷を受ける「戌の日参り」として続いています。
日の十二支は、年の十二支と同じ並びで巡ります。十二支の並びと意味は十二支で確かめられます。
安産祈願に行く時期(妊娠5か月の戌の日)
安産祈願に行く時期の目安は、妊娠5か月目に入って最初の戌の日です。妊娠5か月目は、妊娠16週0日から19週6日までの4週間にあたります。出産予定日から数えると、予定日の168日前から141日前までです。
自分の時期を出すには、次の順に確かめます。
- 母子手帳などで出産予定日を確かめる
- 予定日から168日さかのぼった日が、5か月目の始まりの日
- その日以降で最初の戌の日が、習わしどおりの安産祈願の日
- 141日前までの間にあるほかの戌の日も、候補として書き出す
たとえば出産予定日が10月10日なら、168日前は4月25日、141日前は5月22日です。この4週間の中にある2〜3回の戌の日が候補になります。戌の日が月ごとに何日にあたるかは、戌の日のカレンダーで、年ごとに六曜と土日祝を並べて確かめられます。
5か月目は、体調が落ち着いてくる人が多い時期でもあります。ただ、時期の目安よりもその日の体調を優先して、無理のない日を選びます。
| 候補の日 | 選ぶ理由 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 5か月目に入って最初の戌の日 | 習わしどおりの日 | 予定日から168日前以降で最初の戌の日を数える |
| 5か月目の2回目・3回目の戌の日 | 体調や予定に合わせて選べる | 141日前を過ぎると6か月目に入る |
| 大安と重なる戌の日 | 縁起を重ねられる | 混み合いやすいので時間に余裕を持つ |
| 土日祝の戌の日 | 夫や両家の親がそろいやすい | 予約が必要な先は早めに申し込む |
| 6か月目以降の戌の日 | 体調が整ってから行ける | 腹帯は先に使い始めてもよい |
| 戌の日以外の大安・土日祝 | 家族の予定を最優先できる | 戌の日にこだわる親がいれば事前に相談する |
戌の日の腹帯の準備
腹帯は、安産祈願の日におなかに巻く帯です。準備の仕方は、自分で用意した腹帯を持ち込んでお祓いを受ける方法と、神社やお寺で祈祷のあとに授かる方法の2つに分かれます。どちらにするかで当日の持ち物が変わるので、お参りする先の決まりを前もって確かめておきます。
腹帯には、次のような種類があります。
- さらし(岩田帯): 長い木綿の布を巻くもので、昔ながらの形。授かる腹帯はこの形が多い
- 腹巻きタイプ: 筒状で、はくだけで着けられる。毎日使うならこの形が手軽
- ベルトタイプ: マジックテープなどで締め具合を変えられる
祈祷の場ではさらしを、毎日の暮らしでは腹巻きタイプを、と使い分ける人も多くいます。腹帯は妻の実家から贈る習わしがある地域もあるので、両家の親に一言相談しておくと、当日になって用意が重なることを防げます。持ち込む腹帯は、袋や箱に入れたまま持っていき、受付で祈祷を受けたいと伝えます。
当日の流れと服装
戌の日参りの当日は、次の流れで進みます。予約制の神社やお寺もあるので、日が決まったら受付の方法を確かめておきます。
- 受付で申込書に、妊婦の名前、住所、出産予定日などを書く
- 初穂料(お寺では祈祷料)を納める
- 待合で名前を呼ばれるのを待つ
- 社殿や本堂で祈祷を受ける(20〜30分ほど)
- お守りやお札、腹帯などの授与品を受け取る
初穂料は5千円から1万円の幅が多く、紅白の蝶結びの水引ののし袋に入れて、表に「御初穂料」、下に妊婦の名前を書きます。金額が決まっている場合は、案内に従います。
服装は、おなかを締めつけないゆったりした服と、かかとの低い靴にします。祈祷の間は社殿に座っていることが多く、冬は足元が冷えるので、羽織るものと靴下を用意します。改まった場なので、肌の出すぎない服を選びます。土日祝や大安と重なる戌の日は待ち時間が長くなりやすいので、体を休められるよう時間に余裕を持って出かけます。
一緒に行くのは、夫婦二人だけの家庭もあれば、両家の親がそろう家庭もあります。誰が行くかは、親がこの行事をどれくらい大切に思っているかで決まるので、日取りと合わせて早めに声をかけておきます。祈祷のあとに境内で写真を撮ったり、家族で食事をしたりして、おなかの赤ちゃんを迎える準備が始まったことを祝う日にする人も多くいます。
戌の日に行けないときの日取り
体調がすぐれない、仕事や家族の予定が合わない、という理由で5か月目の最初の戌の日に行けないことはよくあります。安産祈願は、日取りより無事を願う気持ちが大切な行事なので、次の順に別の日を選びます。
まず、5か月目の中にあるほかの戌の日を候補にします。それも難しければ、6か月目以降の戌の日でも構いません。戌の日にこだわらず、六曜の大安や、家族がそろう土日祝を選ぶ家庭も多くあります。星占堂の暦の計算では、2027年の戌の日のうち大安と重なる日は8日、土日祝にあたる日は10日で、大安と土日祝が重なるのは1月31日(日)と9月4日(土)です。混み合う日を避けたいなら、平日の戌の日を選ぶ方法もあります。
妊婦本人が出かけられないときは、夫や家族が代わりにお参りし、お守りや腹帯を受け取ってくる形もあります。郵送で祈祷を受け付ける神社やお寺もあるので、問い合わせてみます。大安などの六曜の意味は六曜で説明しています。
日取りをどうするか迷ったときは、一人で決めようとせず、家族と話して、みんなが無理なくそろえる日を選ぶのがいちばんです。
よくある質問
- 戌の日はいつ来ますか
戌の日は日の十二支が戌にあたる日で、12日ごとに巡ってきます。月に2〜3回あり、何日にあたるかは月ごとに変わります。暦のカレンダーで、六曜や土日祝と合わせて確かめると選びやすくなります。
- 安産祈願は妊婦本人が行かなくてもよいですか
本人が行けないときは、夫や家族が代わりにお参りしても構いません。申込書には妊婦の名前を書き、受け取ったお守りや腹帯を持ち帰ります。郵送で祈祷を受け付けるところもあります。
- 戌の日が仏滅と重なったら避けるべきですか
戌の日参りでは、戌の日であることを六曜より優先する人が多く、仏滅でも予定どおりにお参りする家庭はたくさんあります。家族の中に気にする人がいるなら、同じ5か月目の別の戌の日や、大安と重なる戌の日を選びます。
- 妊娠5か月を過ぎてから安産祈願に行ってもよいですか
5か月を過ぎてからでも構いません。体調が落ち着いた6か月目や7か月目にお参りする人もいます。腹帯は先に使い始めておき、祈祷の日に持っていく形でも大丈夫です。
- 戌の日の腹帯は誰が用意しますか
妻の実家から贈る習わしがある地域もありますが、今は夫婦で用意したり、神社やお寺で授かったりする形が多くなっています。用意が重ならないよう、両家の親に前もって伝えておきます。
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