日干とは

日干とは、生まれた日の干支である日柱の天干のことで、四柱推命の命式では本人自身を表します。甲から癸までの十干のどれかが日干になり、その五行と陰陽が性質の土台になります。通変星も十二運も日干を起点に求めるため、命式を読むときは最初に日干を確かめます。

要点

  • 日干とは、日柱の天干のことで、四柱推命の命式で本人自身を表します。
  • 日干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干のどれか一つです。
  • 十干は木・火・土・金・水の五行を陽と陰に分けたもので、日干の性質は五行と陰陽で決まります。
  • 日干は日の干支から決まり、本サイトは1900年1月1日を甲戌として60日周期で数えます。
  • 通変星は日干と各柱の天干の関係、十二運は日干と各柱の地支の関係から求めます。

日干が命式の中心になる理由

四柱推命では、命式の干支の中から日柱の天干を選んで本人に当て、ほかの干支はすべて日干との関係で読みます。年柱が家や時代、月柱が社会を表すのに対し、生まれた日そのものを表す日柱は、最も本人に近い柱だからです。日柱の天干は日主と呼ばれることもあり、生年月日のページの命式表でも日柱の欄を基準として示しています。

日干が決まると、命式の中のほかの天干が日干を助けるのか、日干が力を注ぐ相手なのかといった関係が見えてきます。この関係を名前にしたものが通変星で、地支との関係を段階で表したものが十二運です。日干を知らずに通変星や十二運だけを読むと意味がつかみにくいので、まず日干の五行と陰陽を押さえることが命式を読む出発点になります。

日干の求め方

日干は日柱の天干なので、生まれた日の干支がわかれば決まります。日の干支は60日周期で途切れずに続いていて、本サイトでは1900年1月1日を甲戌として数えます。基準日からの日数を60で割った余りだけ甲戌から進めた干支が日柱で、その上の字が日干です。

十干は10日で一巡するので、日干は10日ごとに同じものが戻ってきます。同じ年に生まれた人は年干が共通ですが、日干は誕生日によって十通りに分かれます。誕生日がちょうど10日違う人とは日干が同じになり、20日、30日と10日刻みで離れた人とも日干が共通します。本サイトの生年月日のページでは日柱と日干をそのまま示しているため、自分で日数を数えなくても確かめられます。

十干(日干)の五行・陰陽とたとえ
日干五行・陰陽たとえ性質の要点
甲(きのえ)陽の木大樹まっすぐな向上心
乙(きのと)陰の木草花・つるしなやかな協調性
丙(ひのえ)陽の火太陽明るさと開放感
丁(ひのと)陰の火灯火内に秘めた情熱
戊(つちのえ)陽の土山包容力と安定感
己(つちのと)陰の土田畑人を育てる細やかさ
庚(かのえ)陽の金鉄・岩決断力と行動力
辛(かのと)陰の金宝石繊細な美意識
壬(みずのえ)陽の水大海・大河おおらかな適応力
癸(みずのと)陰の水雨・露静かな思慮深さ

十干の五行と陰陽

十干は、木・火・土・金・水の五行をそれぞれ陽と陰の二つに分けた十の記号です。甲と乙は木、丙と丁は火、戊と己は土、庚と辛は金、壬と癸は水で、各組の前が陽、後ろが陰に当たります。陽の干は外へ広がる力強さを、陰の干は内に向かう細やかさを持つと読みます。

日干の性質は、この五行と陰陽を自然のものにたとえるとつかみやすくなります。甲はまっすぐ伸びる大樹、乙はしなやかな草花、丙は空を照らす太陽、丁は暗がりを照らす灯火です。戊はどっしりした山、己は作物を育てる田畑、庚は鍛えられた鉄、辛は磨かれた宝石、壬は大海、癸は大地を潤す雨にたとえます。同じ木でも大樹と草花では強さの出し方が違うように、陰陽の違いが性質の質感を分けます。

日干から広がる読み方

日干が決まると、命式のほかの要素は日干との関係で読めるようになります。年柱と月柱の天干が日干と同じ五行なら比肩か劫財、日干が生む五行なら食神か傷官というように、関係の種類が通変星の名前になります。地支との関係では、日干ごとに長生の位置が決まっていて、そこから十二運の段階を数えます。

五行バランスを見るときも、日干の五行が命式の中でどれだけあるかが手がかりになります。日干と同じ五行や日干を生む五行が多ければ自分の力を押し出しやすく、日干が生む五行や剋す五行が多ければ、人や物事に力を注ぐ場面が多い命式と読みます。日干は単独で読むより、こうした周りとの関係の中で読むと立体的になり、同じ日干の人どうしの違いも見えてきます。

日干どうしの相性

二人の日干を並べると、十干の関係から付き合い方の目安が読めます。本サイトでは、甲と己、乙と庚、丙と辛、丁と壬、戊と癸の五組を干合と呼び、最もよく響き合う組み合わせとします。干合の組は陽の干と陰の干が引き合う関係で、互いに足りないものを自然に補い合います。五行で見ると干合の二つは剋す・剋される関係ですが、陰陽が逆であることで強く引き合う組み合わせになります。次に、一方の五行がもう一方を生む相生の組、同じ五行どうしの比和の組と続きます。

一方が他方を剋す相剋の組は、互いの違いがはっきり出る関係です。違いを意識して役割を分けると、足りないところを補い合える組み合わせになります。日干の相性は二人の核となる性質の関係を表すものなので、家族や仕事仲間との接し方を考えるときの手がかりとして使ってください。

具体例

1992年8月17日生まれの人の日干を求めます。1900年1月1日からの日数は33831日で、60で割ると余りは51です。基準の甲戌から51進めると乙丑になり、これが日柱です。日干はその上の字の乙で、陰の木に当たり、しなやかに伸びる草花にたとえられます。この人の年柱は壬申、月柱は戊申で、乙から見ると年柱の壬は印綬、月柱の戊は正財です。10日後の8月27日生まれの人も日干は乙ですが、日柱は乙亥となり、地支が変わるため十二運などの読み方は違ってきます。

よくある質問

日干と生まれ年の十干は何が違いますか?
生まれ年の十干は年柱の天干で、同じ年に生まれた人が共有します。日干は日柱の天干で、10日ごとに巡るため誕生日によって分かれます。四柱推命で本人を表すのは日干で、年干は生まれ育った環境を読む手がかりになります。
日干が同じ人は性格が似ていますか?
日干が同じ人は性質の土台となる五行と陰陽が共通するため、物事への向き合い方に似たところがあります。ただし通変星や十二運、五行バランスは命式全体で決まるので、日干が同じでも表に出る性格は違ってきます。日干は似ている部分を、命式全体は違う部分を教えてくれると考えると読み分けやすくなります。
夜遅くに生まれた場合、日干は翌日のものになりますか?
本サイトは日付で日柱を決めるため、夜遅くに生まれた人も生まれた日付の日干になります。23時から翌日として扱う流派もありますが、本サイトでは出生時刻を使わない方式で統一しています。日付で迷ったときは、出生届に記された日付で調べてください。
日干の相性で相剋の組み合わせは避けたほうがいいですか?
避ける必要はありません。本サイトでは相剋の組を、違いを意識すると付き合いやすい関係として読みます。一方が他方を抑える関係は役割がはっきり分かれる関係でもあるので、得意なことを分担し、相手のやり方を尊重すると互いの強みが生きます。

四柱推命のガイド

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