空亡(天中殺)とは
空亡とは、六十干支を十日ずつの旬に分けたとき、その旬で十干と組み合わされずに余る二つの十二支のことです。天中殺と呼ばれることもありますが、本サイトでは空亡と書き、日柱の旬から求めます。名前の響きから不安を感じる人もいますが、空亡は足元を整える時期を知るための暦の目安です。
要点
- 空亡とは、日柱が属する旬で十干と組み合わされずに余る二つの十二支のことです。
- 空亡は天中殺と呼ばれることもありますが、本サイトでは空亡と書きます。
- 六十干支は甲から始まる十日ずつの六つの旬に分かれ、旬ごとに空亡の二支が決まります。
- 空亡は戌亥・申酉・午未・辰巳・寅卯・子丑の六種類です。
- 本サイトでは日柱の旬で空亡を決めます。
空亡が生まれる仕組み
十干は10、十二支は12あるため、甲子から順に十干と十二支を組み合わせていくと、十干が一巡したところで十二支が二つ余ります。甲子から癸酉までの十日間では、子から酉までの十の十二支が使われ、戌と亥が組み合わされずに残ります。この余った二支を、その十日間の空亡と呼びます。
甲から始まる十日のまとまりを旬と呼び、六十干支は甲子旬・甲戌旬・甲申旬・甲午旬・甲辰旬・甲寅旬の六つに分かれます。旬ごとに余る二支が違うため、空亡は戌亥・申酉・午未・辰巳・寅卯・子丑の六種類になります。空亡という言葉は、天干が割り当てられない空いた位置を指すもので、何かが欠けていることではなく、干支の巡りの中にできる余白を表します。
自分の空亡の求め方
本サイトでは、生まれた日の干支である日柱がどの旬に属するかで空亡を決めます。日柱の干支から十干を甲までさかのぼると、その旬の始まりの干支がわかります。たとえば日柱が丁卯なら、丙寅・乙丑・甲子とさかのぼって甲子旬に属し、空亡は戌亥です。
旬の始まりがわかれば、その旬で使われない二支が空亡です。甲子旬は戌亥、甲戌旬は申酉、甲申旬は午未、甲午旬は辰巳、甲辰旬は寅卯、甲寅旬は子丑になります。60日の周期の中で十日ごとに空亡が切り替わるため、生まれた日が近い人どうしでも、旬の境目をまたげば空亡は違ってきます。家族の生年月日で空亡を並べてみると、誰がどの時期に足元を整える巡りに入るかが一目でわかります。生年月日のページには空亡の二支を示しているので、計算しなくても確かめられます。
| 日柱が属する旬 | 空亡 | 空亡の年(2026年以降) | 空亡の月(節月) |
|---|---|---|---|
| 甲子旬(甲子〜癸酉) | 戌亥 | 2030年・2031年 | 戌月(寒露から)・亥月(立冬から) |
| 甲戌旬(甲戌〜癸未) | 申酉 | 2028年・2029年 | 申月(立秋から)・酉月(白露から) |
| 甲申旬(甲申〜癸巳) | 午未 | 2026年・2027年 | 午月(芒種から)・未月(小暑から) |
| 甲午旬(甲午〜癸卯) | 辰巳 | 2036年・2037年 | 辰月(清明から)・巳月(立夏から) |
| 甲辰旬(甲辰〜癸丑) | 寅卯 | 2034年・2035年 | 寅月(立春から)・卯月(啓蟄から) |
| 甲寅旬(甲寅〜癸亥) | 子丑 | 2032年・2033年 | 子月(大雪から)・丑月(小寒から) |
空亡が巡る年と月
空亡の二支は、年や月の十二支として巡ってきます。戌亥空亡の人なら戌年と亥年、申酉空亡の人なら申年と酉年が空亡の年で、12年のうち2年がこれに当たります。月では戌亥空亡の人なら戌月と亥月で、1年のうち2か月が空亡の月です。
年の切り替わりは年柱と同じ立春、月の切り替わりは月柱と同じ節入りで数えます。戌月は寒露の節入りから、亥月は立冬の節入りからというように、カレンダーの月とは数日ずれて始まります。本サイトでは、空亡の時期を、新しいことを大きく広げるより、今あるものを見直して足元を整えるのに向く時期と定義しています。12年に2年、1年に2か月という巡りは誰にでも等しく訪れるもので、特別な人だけのものではありません。
空亡の時期の過ごし方
空亡の時期は、外へ広げる力より内を整える力が働きやすい時期として読みます。新しいことを急いで大きく始めるより、すでに始めていることの見直しや学び直し、住まいや持ち物の整理に力を向けると、時期の性質に合った過ごし方になります。空亡の月に旅行や行事の予定がある場合も取りやめる必要はなく、日程や持ち物の確認を早めに済ませておくと安心して楽しめます。
この時期に何もしてはいけないという意味ではありません。予定していたことは準備を丁寧にして進め、判断に迷うことは一度立ち止まって情報を集めてから決めると、落ち着いて取り組めます。空亡の時期に整えた土台は、空亡が明けてから物事を広げるときの支えになります。12年や1年の巡りの中に、音楽の休符のような時期があると考えると、空亡を前向きに使えます。
命式の中の空亡
空亡の二支が自分の命式の年柱や月柱の地支にある場合、その柱に空亡が重なっていると読みます。たとえば戌亥空亡の人の年柱の地支が亥なら、年柱が表す生まれ育った環境や家との関わりに、型にとらわれない余白があると見ます。月柱に重なる場合は、社会での役割や仕事の進め方を自分で形づくっていく自由さとして読みます。
空亡が重なる柱は、決まった枠に収まりにくい分、独自の工夫が生きる場所です。その柱が表す分野では、周りのやり方をそのまままねるより、自分に合った形を探すと力が出ます。なお、日柱は空亡を決める基準の柱なので、日柱の地支に空亡が重なることはありません。空亡は欠点ではなく、自分らしさを発揮する余地を示す目印として受け止めてください。不安が続くときは身近な人や専門家に話してください。
具体例
1993年9月1日生まれの人の空亡を求めます。日柱は乙酉で、十干を甲までさかのぼると一つ前の甲申が旬の始まりなので、甲申旬に属します。甲申旬は甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳の十日で、申から巳までの十支が使われ、午と未が余ります。よってこの人の空亡は午未です。空亡の年は午年と未年で、2026年の丙午と2027年の丁未がこれに当たります。この人の年柱は癸酉、月柱は庚申なので、命式の柱に空亡は重なっていません。
よくある質問
- 空亡の時期に結婚や転職をしてはいけませんか?
- してはいけないということはありません。本サイトでは空亡を、足元を整えるのに向く時期として読みます。空亡の時期に大きな決断をするときは、準備や確認をいつも以上に丁寧にすると、時期の性質に合った進め方になります。
- 空亡と天中殺は同じものですか?
- どちらも六十干支の旬で余る二つの十二支を指す言葉で、本サイトでは空亡と書きます。本サイトの生年月日のページでは「空亡(天中殺)」と併記して示しています。求め方は、日柱が属する旬から決める方式です。
- 家族で空亡が同じなのはよくあることですか?
- 空亡は六種類しかないため、家族や友人の中に同じ空亡の人がいるのは珍しいことではありません。同じ空亡の人どうしは整える時期が重なるため、互いのペースを理解しやすい関係です。違う空亡の人とは時期がずれるので、片方が整える時期にもう片方が動くというように支え合えます。
- 空亡の月はカレンダーの月と同じですか?
- カレンダーの月とは少しずれます。空亡の月は節月で数えるため、たとえば午月は芒種の節入り(6月5日〜6日ごろ)から小暑の前日までです。月の初めの数日は前の節月に属するので、境目の日付はその年の節入りで確かめてください。