本命卦 艮

本命卦の艮(ごん)は、山を表す卦です。八宅での本命卦の求め方と、艮が属する西四命という区分を最初に確かめ、そのうえで本命卦が艮の人の性格、才能、恋愛、仕事、人との付き合い方、相性の考え方、誤解されやすい点を、本サイトの定義として一つずつ説明します。

要点

  • 艮は八卦の一つで、自然物では山を表し、静止と蓄積を象徴します。
  • 本命卦は立春を年の境目とした生まれ年と性別から求め、男女で計算が異なります。
  • 女性の計算で5になった場合は、本命卦を艮とします。
  • 艮の本命卦を持つ人は西四命に属し、乾・坤・兌と同じグループです。
  • 艮は後天八卦で北東に配され、家族の象では少男にあたります。
  • 本命卦が艮の人の核は、山のようにどっしりと構えて動じない安定感です。
本命卦 艮の基本データ
区分西四命

本命卦 艮とは

本命卦の計算で女性の結果が5になったとき、八宅ではその人の卦を艮とします。計算に使うのは、立春を年の境目とした生まれ年と性別です。男性の5は坤に置き換えるので、艮は男性より女性に多く現れる卦になります。

山を表す艮は、後天八卦で北東を受け持つ卦です。季節は冬の終わりから春の初めにかけての境目、家族の象では少男(末の息子)にあたり、女性に多い卦であってもこの象の意味は変わりません。山はどっしりとそびえて動かず、その内に木や水や鉱物を蓄えます。また、山並みは昔から国と国を分ける境にもなってきました。艮はこの静止と蓄積、そして区切りを象徴する卦です。

八宅の二つのグループのうち、艮は西四命(乾・坤・艮・兌)に入ります。東四命(坎・震・巽・離)とは異なり、北西・南西・北東・西を落ち着きやすい方位として読むのが西四命の特徴ですが、本サイトでは方位によって住まいの良し悪しを決めつけることはしません。

性格

本命卦が艮の人は、山のように腰を据え、周りの騒がしさに左右されない人です。何か問題が起きても、すぐに動き回るのではなく、一度立ち止まって全体を見渡します。その落ち着いた構えが、慌てている人たちに「まず深呼吸しよう」と思わせる力になります。

蓄える力の強さも、艮の人の大きな特徴です。読んだ本の要点を何年分もノートにまとめている、壊れた道具を直しながら長く使い続ける、といった丁寧な積み重ねが自然にできます。知識も経験も信頼も、時間をかけて少しずつ自分の中に積み上げ、必要なときにそれを取り出して役立てます。引っ越しや転職の前に何度も下見や調べものを重ねるのも、蓄えを大切にする艮の人らしい備え方です。

誠実さと一途さも持っています。一度引き受けた約束は、状況が変わっても守ろうとします。行きつけの店や長年の友人など、自分が信頼したものを簡単には手放しません。家族の象で少男にあたる艮には、飾らない素朴さと、こうと決めたら譲らない純粋な頑固さが同居しています。

一方で、変化に慎重すぎて、動き出しが遅れることがあります。新しい環境や方法に出会ったときは、いきなり全部を変えるのではなく、一週間だけ試してみる、一部だけ取り入れてみる、といった小さな実験から始めると、持ち前の粘り強さが変化の中でも生きてきます。

向いていること

本命卦が艮の人の才能は、価値あるものを守り、蓄え、時間をかけて育てる力にあります。一度に大きな成果を狙うより、毎日の小さな積み重ねで確かなものを築くことが得意です。技術を磨き続ける職人の仕事や、長い年月をかけて資料や記録を整える仕事で、その力が存分に生きます。

物事の境目をしっかり支える才能もあります。担当者の交代や制度の切り替えなど、前のやり方から次のやり方へ移る場面で、必要な情報を漏らさず引き継ぎ、混乱を防ぎます。古い仕組みの良いところを残しつつ新しい形に移す作業は、艮の人の得意分野です。

向いている役割は、記録や資産の管理者、研究者、技術者、図書館や資料館の仕事、事業の後継者などです。腰を落ち着けて一つのことに向き合える環境で、艮の人は誰にも負けない専門性を育てます。

恋愛

本命卦が艮の人の恋愛は、ゆっくりと、しかし確かに深まっていきます。気になる相手がいても、すぐに想いを打ち明けることは少なく、何度も会って相手を知るうちに、少しずつ距離を縮めます。その分、一度結ばれた関係はとても安定しています。

愛情表現は不器用で、言葉より態度で示すことが多い卦です。相手の話したことを覚えていて後で役立てる、約束の時間より早く来て待っているなど、小さな誠実さの積み重ねで思いを伝えます。ただ、言葉が少ない分、相手が気持ちを確かめたくなる場面もあります。

記念日や大事な場面では、短くても「一緒にいられてうれしい」と口に出してみると、艮の人の深い愛情がまっすぐ届きます。二人で長く続けられる共通の楽しみを一つ持つと、関係にさらに厚みが加わります。

仕事

確実さと継続力が、本命卦が艮の人の仕事を支える柱です。任された仕事を途中で投げ出さず、手順を一つずつ確かめながら最後まで仕上げます。記録をきちんと残すので、後から誰が見ても経緯が分かる仕事ぶりです。

会計、在庫や設備の管理、不動産、建築、研究、文書の保管、伝統工芸など、正確さと根気が求められる職種と相性の良い卦です。同じ職場で長く経験を積み、現場のことなら何でも知っている頼れる存在になる人も多くいます。

艮の人が気をつけたいのは、慣れたやり方を守るあまり、改善の機会を逃してしまうことです。新しい方法を提案されたら、まず小さな範囲で試し、結果を記録して比べるという艮の人らしい手順を踏むと、慎重さを保ったまま前へ進めます。

人間関係

本命卦が艮の人の人間関係は、広さより深さを大切にするものです。知り合いの数は多くなくても、何十年も続く友人がいて、互いに困ったときには迷わず助け合います。軽い付き合いより、黙っていても気まずくない相手との時間を好みます。

友人の間では、どっしりとした相談相手になります。相談を受けるとすぐには答えず、相手の事情をじっくり聞いてから、自分が本当に勧められることだけを伝えます。その言葉に重みがあるので、大きな決断の前に意見を求められることもよくあります。

家族の中では、家や家族の歴史を大切にする存在です。祖父母の代から続く年中行事や、家に伝わる道具を大切に使い続けるのも艮の人らしさです。考えの違う家族と話すときは、自分の意見をすぐに通そうとせず、相手の考えを一度受け止めてから話すと、家の中に穏やかな空気が流れます。

相性

艮の相性を本サイトで見るときは、相手の本命卦が西四命か東四命かを最初の目安にします。艮が最も呼応しやすいのは兌です。山の麓に沢があるように、静かな艮のそばで兌の明るさが生き、八宅でもこの二つは延年の関係として扱います。大地の坤とは、山と地という同じ土の性質を持ち、ゆったりとした時間を共有できる相手で、乾とも落ち着ける空間の感覚が重なります。

東四命の坎・震・巽・離の人とは、心地よい空間の感覚が違うため、模様替えや家具選びで意見が分かれやすくなります。自分の机や椅子など動かさない拠点を一つ決めておくと、ほかの部分は相手に任せる余裕が生まれます。

本命卦艮と八卦の相性(東四命・西四命の区別から判定)
相手相性根拠
坎○東四命と西四命の組で、合う方位の考え方が分かれる
坤◎同じ西四命どうしで、合う方位の考え方が共通する
震○東四命と西四命の組で、合う方位の考え方が分かれる
巽○東四命と西四命の組で、合う方位の考え方が分かれる
乾◎同じ西四命どうしで、合う方位の考え方が共通する
兌◎同じ西四命どうしで、合う方位の考え方が共通する
艮○同じ西四命どうしで、合う方位の考え方が共通する
離○東四命と西四命の組で、合う方位の考え方が分かれる

◎はとくに響き合う組、○は自然に付き合える組、△は違いを意識すると付き合いやすい組です。判定の方式は相性の読み方にまとめています。

本命卦が艮になる生まれ年(1926〜2036年。立春が年の境目)

1927年女性(昭和2年)
1929年男性(昭和4年)
1930年女性(昭和5年)
1936年女性(昭和11年)
1938年男性(昭和13年)
1939年女性(昭和14年)
1945年女性(昭和20年)
1947年男性(昭和22年)
1948年女性(昭和23年)
1954年女性(昭和29年)
1956年男性(昭和31年)
1957年女性(昭和32年)
1963年女性(昭和38年)
1965年男性(昭和40年)
1966年女性(昭和41年)
1972年女性(昭和47年)
1974年男性(昭和49年)
1975年女性(昭和50年)
1981年女性(昭和56年)
1983年男性(昭和58年)
1984年女性(昭和59年)
1990年女性(平成2年)
1992年男性(平成4年)
1993年女性(平成5年)
1999年女性(平成11年)
2001年男性(平成13年)
2002年女性(平成14年)
2008年女性(平成20年)
2010年男性(平成22年)
2011年女性(平成23年)
2017年女性(平成29年)
2019年男性(平成31年/令和元年)
2020年女性(令和2年)
2026年女性(令和8年)
2028年男性(令和10年)
2029年女性(令和11年)
2035年女性(令和17年)

よくある誤解

艮の人に向けられやすい誤解は、「とっつきにくい」「冷たい」というものです。表情が大きく変わらず、初対面ではあまり話さないためですが、心の中では相手のためにできることをじっと考えています。親しくなった人ほど、艮の人の情の深さに驚きます。困ったときに真っ先に駆けつけてくれたのが艮の人だった、という話は珍しくありません。

すぐに動かない姿勢が、「やる気がない」と映る場面もあります。艮の人にとって、動く前に考え、準備を整えることは、失敗を防ぐための大切な工程です。考えている途中であることを「明日までに答えを出します」と一言伝えておくと、慎重さが誠実さとして受け止められます。

よくある質問

艮が女性に多い本命卦なのはなぜですか?
本命卦の計算で女性の結果が5になったとき、その人の卦を艮とする決まりがあるからです。男性の5は坤になるため、艮は女性で二つの数から現れることになります。男性にも艮の人はいて、性質の読み方は男女で変わりません。
本命卦が艮の人が新しいことに踏み出すにはどうすればよいですか?
期間や範囲を限って、小さく試してみることです。一週間だけ、一部分だけと決めると、慎重な艮の人でも気軽に始められます。試した結果を記録しておくと、続けるかどうかを納得して判断できます。
本命卦が艮の人に合う住まいの考え方はありますか?
収納を整えて物を大切に蓄え、落ち着いた空間を保つ考え方が合います。背後に壁や棚がある、安定した座り位置を作ると集中しやすくなります。家具の配置を工夫するだけでも、艮の人らしい落ち着きは得られます。
本命卦が艮の人が人付き合いを広げるにはどうすればよいですか?
信頼している友人に、その人の知り合いを紹介してもらうことです。艮の人は、信頼できる人を介した出会いなら安心して心を開けます。共通の趣味の集まりに一度参加してみるのも、無理なく縁を広げる方法です。
本命卦が艮の人が頑固さを和らげるにはどうすればよいですか?
相手の意見を聞いたら、すぐに答えずに一晩考える時間を取ることです。時間をおくと、相手の案の良い点が見えやすくなります。自分の考えを変えることは負けではなく、より良い答えを選ぶことだと捉えると気持ちが楽になります。

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