不成就日や仏滅に神社へ参拝してもいい?

不成就日や仏滅でも、神社への参拝は差し支えありません。六曜は神道の教えから生まれた暦ではなく、不成就日も「新しく始めたことが実りにくい日」という暦の目安なので、日ごろの感謝を伝えるお参りまで控える理由はないからです。気にするなら、願掛けを新しく始める日や祈祷を申し込む日だけを別の吉日に回せば十分です。

この記事の要点

  • 仏滅・不成就日でも、日ごろの参拝は差し支えない
  • 六曜は神道や仏教の教えとは別に広まった暦注
  • 不成就日に気にするのは、願掛けや祈祷を新しく始める場面
  • お礼参りや古いお札の返納は、凶日でも気にせず行える
  • 参拝の日を選ぶなら神吉日・己巳の日・甲子の日・月の1日

六曜と神社の関係

六曜は、中国から伝わった日や時刻の吉凶を占う考え方が日本で形を変えたもので、江戸時代の終わりごろから民間の暦に載るようになりました。神道の祭りの決まりや、神社の教えから生まれたものではありません。神社の例大祭や月次祭の多くは、毎年同じ日付や毎月の決まった日に行われ、大安か仏滅かで日を動かすことはありません。

仏滅の「仏」の字も、もとは「物滅」と書いたところに当てた字で、仏教とも神社とも関係がありません。お宮参りや七五三、厄払いの祈祷も、多くの神社では仏滅の日を含めて受け付けています。大安の土日に予約が集まるのは、参拝する側の家族が六曜を気にする慣習によるものです。

つまり、六曜を気にするかどうかは神社の決まりではなく、参拝する人と家族の気持ちの問題です。六曜の決まり方や名前の由来は六曜で確かめられます。

仏滅に神社へ参拝するときの考え方

仏滅に神社へお参りしても、神様に失礼になることはありません。仏滅は一日を通して慎む日と読む六曜ですが、その「慎む」はお祝いごとや新しい始めごとを華やかに行うことへの戒めで、静かに手を合わせる参拝とは向きが違います。

仏滅を「物が滅して、新しく始まる日」と読む見方もあります。この読み方に沿えば、仏滅は区切りのお参りにかえって合う日です。

気をつけたいのは、家族の行事として参拝する場合です。お宮参りや七五三は祖父母も参加することが多く、六曜を気にする人がいると、あとで「仏滅に行ったのか」と話題になることがあります。仏滅は時間帯で吉凶が変わらない日なので、気にする家族がいるなら、大安や友引の週末に動かすほうが話がまとまります。

不成就日に参拝するときの考え方

不成就日(ふじょうじゅび)は、何事も成就しない日という意味の凶日で、旧暦の月ごとに決まった4つの日が当たります。8日に一度ほどめぐり、2027年は48日あります。ふだんのお参りまで避けていると月に4回ほど参拝できない日ができるので、何を避けるのかを分けて考えるのが現実的です。

不成就日の「成就しない」は、その日に始めたことが実を結びにくいという意味です。そのため、気にする人が避けるのは「新しく始める」性質の参拝です。

反対に、日ごろの感謝を伝える参拝、毎月の決まったお参り、お礼参りは「始める」ものではないので、不成就日でも気にせず出かけてかまいません。願掛けをしたい日が不成就日に当たったときは、その日は感謝だけを伝えて手を合わせ、正式な祈祷は次の吉日に申し込むという分け方もできます。日付は不成就日のカレンダーで年ごとに確かめられます。

参拝の目的ごとの見分け方

同じ神社へのお参りでも、目的によって暦を気にする度合いは変わります。目安は「新しく始めるか」「区切りをつけるか」「家族の行事か」の3つです。新しく始める参拝は不成就日を、家族の行事は仏滅を気にする人が多く、区切りのお参りはどちらも気にしなくてかまいません。

厄払いは迷いやすい場面です。厄払いは悪いものを祓って区切りをつける行事なので、仏滅や不成就日でも受ける人は少なくありません。一方で、厄年の一年を無事に過ごせるよう願う「始まり」の意味もあるため、気になるなら吉日に合わせると安心して当日を迎えられます。お祓いの受け方は運気が悪い時のお祓いで整理しています。

下の表は、参拝の目的ごとに仏滅と不成就日をどう扱うかをまとめたものです。迷ったら、自分と一緒に行く人が納得できるかどうかを最後の決め手にしてください。

参拝の目的ごとに見る、仏滅と不成就日の扱い
参拝の目的仏滅の日不成就日考え方
日ごろのお参り気にせず行ってよい気にせず行ってよい感謝を伝える参拝は暦を選ばない
月の1日・15日のお参り気にせず行ってよい気にせず行ってよい決まった日に続けることを優先する
願掛け・祈祷の申し込み静かな参拝なら差し支えない気になるなら別の吉日に新しく始める参拝は不成就日を外す
お守り・お札を新しく受ける気にせず行ってよい気になるなら別の吉日に縁結びや金運のお守りは始めごとと考える
お礼参り・古いお札の返納区切りの日としてむしろ合う気にせず行ってよい区切りのお参りなので凶日でかまわない
厄払い受ける人も多い気になるなら吉日に祓いは区切り、無事を願う面は始まりと読む
お宮参り・七五三家族が気にするなら避ける家族が気にするなら避ける祖父母の気持ちも聞いて決める

参拝に向く日(神吉日・己巳の日・甲子の日)

参拝の日をあえて選びたいなら、暦の上で神事やお参りに縁のある日を使います。

神吉日(かみよしにち)は、古い暦の下段に記された暦注の一つで、神社へのお参りやお祭り、ご先祖の供養によい日です。星占堂のカレンダーでは神吉日を扱っていないので、手持ちの暦や神社が配る暦で確かめてください。

己巳の日(つちのとみのひ)は60日に一度めぐる、弁財天とのご縁が深い日です。2027年は2月19日・4月20日・6月19日・8月18日・10月17日・12月16日の6回で、4月20日(火)は仏滅にも当たりますが、弁財天へのお参りなら気にせず出かけてかまいません。甲子の日(きのえねのひ)は干支の始まりの日で、大黒天の縁日として商売繁盛や金運を願うお参りに選ばれます。2027年は2月14日・4月15日・6月14日・8月13日・10月12日・12月11日で、12月11日は天赦日と一粒万倍日も重なる日です。

毎月1日にお参りする「朔日参り(ついたちまいり)」も、暦を気にせず続けられる習わしです。先月の無事に感謝し、新しい月の始まりを願う参拝なので、六曜が何であっても月の区切りとして使えます。神様ごとのご利益の違いは仕事運・金運の神社の選び方で詳しく紹介しています。

参拝の日取りに迷ったときの決め方

参拝の日取りで迷ったら、次の順で考えると決めやすくなります。

  1. 参拝の目的が「感謝」「区切り」「始まり」「家族の行事」のどれかを決める
  2. 「始まり」なら不成就日を、「家族の行事」なら仏滅を外して候補を出す
  3. 候補の中から、行く人の都合と体調に無理のない日を選ぶ
  4. 気持ちが落ち着かない日は、境内で手を合わせるだけにして祈祷は別の日に回す

凶日を気にしすぎて参拝の機会を逃すより、行ける日に気持ちを込めてお参りするほうが、手を合わせる意味に沿っています。暦は日を選ぶ手がかりで、お参りする心まで縛るものではありません。

嫌なことが続いて神社に足が向くときは、参拝の日取りより先に、心の重さを誰かに話して整理することも助けになります。何が引っかかっているのかを言葉にすると、お参りで何を願いたいのかがはっきりし、当日を落ち着いて迎えられます。

よくある質問

仏滅に神社へお参りしてもいいですか?

お参りしてかまいません。六曜は神社の教えから生まれた暦ではなく、仏滅の「仏」も物滅に当てた字です。お宮参りや七五三のように家族で行く行事は、気にする人がいれば大安や友引の週末に動かすと話がまとまります。

不成就日にお守りを買ってもいいですか?

日ごろのお守りを受けるのは差し支えありません。縁結びや合格祈願のように、新しい始まりを願うお守りを気持ちよく持ちたいなら、不成就日を外して次の吉日に受けると安心です。古いお守りを納めるのは区切りの行いなので、不成就日でも気にせずに済みます。

不成就日に厄払いを受けてもいいですか?

厄払いは悪いものを祓って区切りをつける行事なので、不成就日に受ける人もいます。一年の無事を願う意味を大切にしたいなら、天赦日や大安などの吉日に合わせると落ち着きます。神社の受付日と家族の都合を先に確かめ、その中で選んでください。

赤口や先負の日の参拝は何時がいいですか?

赤口は正午前後の11時から13時、先負は午後が吉の時間帯です。日ごろのお参りなら時間を気にする必要はありませんが、祈祷を受けるなら吉の時間に合わせると六曜の考え方に沿います。神社の受付時間と合わせて予定を組んでください。

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