天恩日とは 意味と向くこと、5日続く決まり方

天恩日(てんおんにち)は、天から人々に恵みが降り注ぎ、その恵みをよろこびごとに生かせる日という意味の吉日です。甲子から戊辰、己卯から癸未、己酉から癸丑までの15の干支の日がそれにあたり、一度巡ると5日続くのが特徴です。入籍や結婚、お祝いの集まり、新しいことの始まりに向き、大明日や母倉日と重なる日はさらに使いやすい日になります。

この記事の要点

  • 天恩日は天の恵みが降り注ぐ日という意味の吉日
  • 15の干支の日で、5日ずつ続けて巡る
  • 60日に3回巡り、年に90日あまりある
  • 入籍・結婚・お祝い・始めごとに向き、弔事には使わない
  • 大明日とは5つの干支が共通し、季節で母倉日とも重なる

天恩日の意味

天恩日は「てんおんにち」と読みます。天恩は天から受ける恩恵のことで、天の恵みが人々に広く降り注ぎ、その恵みをよろこびごとに生かせる日という意味を持つ吉日です。昔の暦では、日付の下の段に吉凶を書き込む暦注下段の一つとして、大明日や母倉日と並んで載せられてきました。

天恩日は、お祝いごとや新しいことの始まりに向く日です。入籍や結婚、婚約、出産のお祝い、新しい住まいへの引っ越し、店や会社を開く日など、うれしい出来事の日取りに選ばれます。恩という字が入る日なので、お世話になった人へのお礼状や贈り物を届ける日にあてるのも、天恩日の意味に沿った使い方です。

一方で、葬儀や法要など弔いの行事は、天恩日を日取りの目安にはしません。天恩日は昔からよろこびごとのための吉日として扱われてきたので、弔いの日取りは家族の事情や寺社の都合を優先して決めます。

天恩日の決まり方(5日続く吉日)

天恩日は、日の干支で決まります。甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰の5日、己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未の5日、己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑の5日、合わせて15の干支の日が天恩日です。干支は一日ずつ順に進むので、天恩日は一度始まると5日間続きます。

60日のひと巡りの中では、甲子から始まる5日間のあと10日空いて己卯からの5日間、そこから25日空いて己酉からの5日間、さらに10日空いて次の甲子に戻ります。60日に3回、5日ずつ巡るので、1年ではおよそ90日になり、星占堂の計算では2026年が91日、2027年が94日です。干支の巡り方は六十干支で確かめられます。

季節や月によって当たる日が変わらないのも、天恩日の特徴です。2026年12月31日に始まった天恩日は、そのまま年を越して2027年1月4日まで続きます。2027年の天恩日を、5日ごとのまとまりで表にしました。

2027年の天恩日(5日ごとのまとまり)と重なる暦注
期間干支主な重なる吉日重なる凶日
2026年12月31日(木)〜2027年1月4日(月)己卯〜癸未1月2日は大安・巳の日、1月3日は大明日なし
1月30日(土)〜2月3日(水)己酉〜癸丑1月31日は大安・大明日、2月2日は一粒万倍日なし
2月14日(日)〜2月18日(木)甲子〜戊辰2月14日は甲子の日、2月15日は一粒万倍日、2月17日は大安2月17日は不成就日
3月1日(月)〜3月5日(金)己卯〜癸未3月1日は大安・大明日、3月4日は一粒万倍日・大明日3月5日は不成就日
3月31日(水)〜4月4日(日)己酉〜癸丑3月31日は一粒万倍日・大明日、4月4日は大安4月2日は不成就日
4月15日(木)〜4月19日(月)甲子〜戊辰4月15日は一粒万倍日・大安・甲子の日、4月18日は一粒万倍日4月15日は不成就日
4月30日(金)〜5月4日(火)己卯〜癸未4月30日は一粒万倍日・大明日、5月3日は大安・大明日5月1日は不成就日、5月3日は三隣亡
5月30日(日)〜6月3日(木)己酉〜癸丑5月31日は大安・大明日6月1日は三隣亡、6月2日は不成就日
6月14日(月)〜6月18日(金)甲子〜戊辰6月14日は甲子の日、6月17日は大安6月16日は三隣亡、6月17日は不成就日
6月29日(火)〜7月3日(土)己卯〜癸未6月29日は大安・大明日、7月1日・2日は一粒万倍日7月3日は不成就日
7月29日(木)〜8月2日(月)己酉〜癸丑7月29日は一粒万倍日・大明日、7月30日・31日は大明日なし
8月13日(金)〜8月17日(火)甲子〜戊辰8月13日は一粒万倍日・甲子の日、8月15日は寅の日なし
8月28日(土)〜9月1日(水)己卯〜癸未8月30日は大安・巳の日、9月1日は一粒万倍日8月28日は不成就日
9月27日(月)〜10月1日(金)己酉〜癸丑9月28日は大安・大明日9月30日は不成就日
10月12日(火)〜10月16日(土)甲子〜戊辰10月12日は甲子の日、10月14日は大安・寅の日10月16日は不成就日
10月27日(水)〜10月31日(日)己卯〜癸未10月30日は一粒万倍日・大安・大明日10月30日は三隣亡
11月26日(金)〜11月30日(火)己酉〜癸丑11月26日・27日は一粒万倍日・大明日、11月28日は大安・大明日11月28日は三隣亡
12月11日(土)〜12月15日(水)甲子〜戊辰12月11日は天赦日・一粒万倍日・甲子の日12月13日は三隣亡
12月26日(日)〜12月30日(木)己卯〜癸未12月28日は巳の日、12月29日は大明日12月26日は不成就日

天恩日に向くこと

天恩日に向く用事を、場面ごとに挙げます。

2027年の天恩日で特に重なりのよい日は、12月11日(土)です。冬の天赦日に一粒万倍日と甲子の日が重なり、しかも土曜日なので、入籍や財布の新調など大事な始めごとに使いやすい一日です。2月14日(日)も天恩日と甲子の日が重なる日で、二人の記念日を新しく始める日にしたい人に向きます。

天恩日に控えたいことと凶日の重なり

天恩日そのものに凶の意味はありませんが、15の干支で決まるため、不成就日や三隣亡と同じ日になることがあります。2027年の天恩日94日のうち、不成就日と重なるのは12日、三隣亡と重なるのは6日です。

入籍や契約のように結果を長く期待する用事は、不成就日と重なる天恩日を避けます。2027年4月15日(木)は天恩日・一粒万倍日・大安・甲子の日の四つが重なる華やかな日ですが、不成就日でもあるので、大事な用事は同じまとまりの4月18日(日)の一粒万倍日に移すと安心です。

家を建てる用事では、三隣亡と重なる天恩日も外します。2027年10月30日(土)は天恩日・大明日・大安・一粒万倍日が重なる一方で三隣亡にあたるので、地鎮祭や上棟には使わず、入籍やお祝いの集まりにあてます。5日続く天恩日は、1日が凶日と重なっても残りの4日から選び直せるのが強みです。

大明日・母倉日との重なり

天恩日と大明日は、己卯・壬午・己酉・庚戌・辛亥の5つの干支が共通です。己卯から始まるまとまりでは1日目と4日目、己酉から始まるまとまりでは1日目から3日目までが大明日にもあたり、甲子から始まるまとまりには大明日が入りません。大明日は引っ越しや旅行、建築に向く吉日なので、天恩日と重なる日は、お祝いと新生活の始まりを兼ねる用事に向きます。

母倉日は季節ごとに決まった十二支の日で、春は亥・子、夏は寅・卯、秋は辰・戌・丑・未、冬は申・酉の日です。天恩日の15の干支と照らし合わせると、春は甲子・辛亥・壬子、夏は丙寅・丁卯・己卯、秋は乙丑・戊辰・庚辰・癸未・庚戌・癸丑、冬は己酉が、天恩日と母倉日の重なる日になります。

さらに大明日も加えると、春の辛亥、夏の己卯、秋の庚戌、冬の己酉は、天恩日・大明日・母倉日の三つがそろう日です。季節の区切りは立春・立夏・立秋・立冬の節入りの日なので、干支と日付を照らし合わせて探します。冬の天赦日の甲子は、甲子から始まる天恩日のまとまりの初日にあたるので、年末の日取りを考えるときの手がかりになります。

5日続く天恩日の使い方

天恩日は5日続くので、一日だけの吉日よりも予定を組み立てやすいのが利点です。用事を一日に詰め込まず、5日間に割り振ると、慌ただしさを減らせます。

  1. 5日間のうち、土日や休みの日がどこに入るかを確かめる
  2. 不成就日や三隣亡と重なる日に印をつけ、大事な用事の候補から外す
  3. 中心になる用事(入籍や引っ越しなど)を、重なりのよい日に置く
  4. 前後の日に、準備や報告、あいさつ回りなどの関連する用事を入れる

たとえば引っ越しなら、1日目に荷物を運び込み、2日目に住所変更の手続きをして、3日目に近所へあいさつに行く、という流れを一つのまとまりの中で組めます。入籍なら、届け出の翌日に家族へ報告の連絡をし、週末に食事会を開く、というように、5日間をお祝いの期間として使えます。二人の生年月日と照らし合わせて、どの日がいちばん合うかを知りたいときは、詳しい人に見てもらうと候補を比べやすくなります。

よくある質問

天恩日とはどんな日ですか

天の恵みが人々に降り注ぐ日という意味の吉日で、読み方は「てんおんにち」です。15の干支の日が当たり、5日ずつ続けて巡ります。入籍や結婚、引っ越し、開業などのお祝いごとや始めごとに向きます。

天恩日に入籍してもいいですか

入籍に向く日です。星占堂の入籍日カレンダーでも、天恩日を点数に入れています。不成就日と重なる天恩日だけは避け、同じ5日間の別の日を選びます。

天恩日にしてはいけないことはありますか

天恩日はよろこびごとのための吉日なので、葬儀や法要など弔いの行事の日取りの目安にはしません。お祝いや始めごとなら、不成就日と重なる日を外せば差し支えありません。

天恩日はなぜ5日続くのですか

甲子から戊辰、己卯から癸未、己酉から癸丑のように、続いた5つの干支がまとめて天恩日に定められているためです。干支は一日ずつ順に進むので、一度始まると5日間続き、60日のうちに3回巡ります。

2027年の天恩日で重なりのよい日はいつですか

天赦日・一粒万倍日・甲子の日が重なる12月11日(土)が、最も重なりのよい日です。大安と大明日が重なる1月31日(日)や3月1日(月)、5月31日(月)も、入籍やお祝いに使いやすい日です。

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