天赦日とは 読み方と最上の吉日の理由

天赦日の読み方は「てんしゃにち」で、天がすべての罪を赦す日という意味から、暦の上で最上の吉日に数えられています。季節ごとに決まった一つの干支(春は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子)の日だけが当たるため、年に5〜7回しかありません。2027年は2月28日・4月29日・5月15日・7月14日・9月26日・12月11日の6日で、このうち3日は一粒万倍日とも重なります。

この記事の要点

  • 天赦日の読みは、てんしゃにち(てんしゃび)
  • 天がすべての罪を赦す、暦の上で最上の吉日
  • 季節ごとに決まった干支の日だけで、年に5〜7回
  • 入籍・開業・財布など大事な始めごとや仲直りに向く
  • 一粒万倍日と重なる日は最強開運日、2027年は3回

天赦日の読み方と意味

天赦日は「てんしゃにち」と読み、「てんしゃび」と読む暦もあります。天赦の文字どおり、天がすべての罪を赦して万物を養う日という意味を持つ暦注で、古い暦では下段に書かれた吉日の中でも最上の日として扱われてきました。

天赦日が特別なのは、凶の意味をまったく持たない点です。多くの吉日には「この用事には向かない」という但し書きがつきますが、天赦日にはそれがなく、どんな用事を始めてもよい日と読まれます。そのため、ほかの凶日の障りを和らげる日とする暦もあります。星占堂では、不成就日と重なる天赦日には注意を付け、大事な用事に使うかどうかを選べるようにしています。

「赦す」という字に注目すると、天赦日のもう一つの使い道が見えてきます。過去のつまずきや、人とのわだかまりを水に流して、新しく始め直すのにふさわしい日だということです。何かを始める日としてだけでなく、区切りをつけてやり直す日としても使えます。

天赦日の決まり方(季節と日の干支)

天赦日は、季節と、その日の干支の組み合わせで決まります。季節の区切りは二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬で、星占堂では次のように定めています。

4つの干支の十二支は、寅・午・申・子です。春の天赦日はいつも寅の日、冬の天赦日はいつも甲子の日にも当たるので、寅の日や甲子の日の意味も一緒に持つことになります。春の天赦日は「出ていったものが戻る」寅の日でもあるため、入籍に使うかどうかで迷う人がいることを知っておくと、家族と相談するときに慌てずに済みます。

干支は60日で一巡し、甲子に始まり癸亥で終わります。60通りの組み合わせの数え方は六十干支で、季節の境目になる立春の考え方は立春と年の境目で確かめられます。

天赦日が年に5〜7回しかない理由

天赦日が少ないのは、決まった一つの干支の日が、決まった季節の中に入ったときだけ天赦日になるからです。干支は60日に一度しかめぐってこないので、約90日ある一つの季節の中に、その干支の日は1回か2回しか入りません。4つの季節を合わせると年に5〜7回で、2026年から2036年までの星占堂の計算では6回の年が多く、2029年は5回、2031年と2035年は7回です。

季節の中のどこに干支の日が入るかは年ごとにずれていくので、天赦日の日付も毎年変わります。同じ季節に2回入るのは、季節の始まりのすぐあとに一度目が来て、60日後の二度目もまだ同じ季節の中に収まるときです。たとえば2026年の春は、3月5日と5月4日の2回が戊寅の天赦日で、5月4日は立夏の前日、つまり春の最後の日でした。

回数が少ないぶん、天赦日は予約や準備の都合が合わないことも多い日です。入籍や開業に使いたいなら、1年分の天赦日を前もって確かめ、曜日や六曜、重なる凶日を見比べておくと選びやすくなります。

2026年・2027年の天赦日と重なる暦注
日付干支六曜重なる吉日重なる凶日
2026年3月5日(木)戊寅大安一粒万倍日・大安・寅の日三隣亡
2026年5月4日(月・祝)戊寅友引寅の日なし
2026年5月20日(水)甲午先勝なし不成就日
2026年7月19日(日)甲午大安一粒万倍日・大安不成就日・三隣亡
2026年10月1日(木)戊申仏滅一粒万倍日なし
2026年12月16日(水)甲子赤口一粒万倍日・甲子の日・天恩日なし
2027年2月28日(日)戊寅仏滅寅の日なし
2027年4月29日(木・祝)戊寅先勝寅の日なし
2027年5月15日(土)甲午先勝なしなし
2027年7月14日(水)甲午仏滅一粒万倍日三隣亡
2027年9月26日(日)戊申先負一粒万倍日不成就日
2027年12月11日(土)甲子赤口一粒万倍日・甲子の日・天恩日なし

天赦日に向くこと

天赦日は凶の意味を持たない日なので、大事な始めごとなら何にでも向いています。特によく選ばれるのは次の用事です。

「赦す」の意味を生かすなら、人間関係の区切りにも使えます。けんかをしたままの相手に謝る、長く連絡を取っていなかった人に手紙を出す、自分を責め続けてきたことに区切りをつけて新しい目標を立てる、といった使い方です。自分一人では気持ちの整理がつかない出来事なら、天赦日をきっかけに信頼できる人へ話してみると、区切りの日として心に残ります。

天赦日の日取りは、入籍や開業のように人を巻き込む用事ほど、家族や関係者の予定と重ねて考える必要があります。用事ごとの点数をつけた入籍日のカレンダーや開業のカレンダーでは、天赦日を最も高い点数で数えています。

天赦日と一粒万倍日が重なる日(最強開運日)

天赦日と一粒万倍日が重なる日は「最強開運日」と呼ばれます。重なるのは、天赦日の十二支が、その節月の一粒万倍日の十二支と一致するときだけです。啓蟄から清明の前日まで、芒種から立秋の前日まで、白露から寒露の前日まで、大雪から立春の前日までの節月に天赦日が来ると、一粒万倍日も重なります。

2027年の最強開運日は7月14日(水)・9月26日(日)・12月11日(土)の3回です。7月14日は六曜が仏滅で三隣亡、9月26日は不成就日にも当たり、星占堂の開運日の順位ではどちらも外しています。凶日が重ならないのは12月11日で、甲子の日と天恩日も加わる、2027年でいちばん吉日が重なる日です。六曜は赤口なので、お祝いごとなら正午前後に合わせると落ち着きます。

2026年の残りでは、12月16日(水)が天赦日・一粒万倍日・甲子の日・天恩日の重なる日で、凶日もありません。年ごとの重なりは最強開運日のページで順位とともに確かめられます。

天赦日の都合がつかないときの選び方

天赦日は年に数回しかないうえ、平日や凶日と重なることも多いので、都合が合わない年も珍しくありません。そのときは次の順で代わりの日を探すと、納得のいく日取りになります。

  1. 一粒万倍日と大安が重なる日を探す(2026年12月27日(日)など)
  2. 用事に合う吉日を足す(財布なら寅の日・巳の日、開業なら甲子の日)
  3. 不成就日と重なる日を外す
  4. 残った候補から、参加する人の都合がよい日を選ぶ

天赦日にこだわりたいなら、本番は別の日にして、申し込みや署名、目標を書き出すといった「始まりの一歩」だけを天赦日に済ませる方法もあります。1年分の天赦日を手帳に書き込んでおき、その日に何を始めるかを前もって決めておくと、少ない機会を無理なく生かせます。

よくある質問

天赦日の読み方は?

「てんしゃにち」と読みます。暦によっては「てんしゃび」と書かれていることもありますが、指している日は同じです。天がすべての罪を赦す日という意味の、暦の上で最上の吉日です。

天赦日はいつですか?

2027年の天赦日は、2月28日・4月29日・5月15日・7月14日・9月26日・12月11日の6回です。2026年の残りは12月16日で、一粒万倍日・甲子の日・天恩日も重なります。季節ごとの干支で決まるため、日付は毎年変わります。

天赦日にしてはいけないことはありますか?

天赦日は凶の意味を持たない日なので、避ける用事は特にありません。ただし不成就日や三隣亡と重なる天赦日は、気にする人が大事な用事を別の日に移します。春の天赦日は寅の日でもあるため、入籍では出戻りを連想して避ける人もいます。

天赦日と一粒万倍日が重なる日はいつですか?

2027年は7月14日・9月26日・12月11日の3回で、凶日が重ならないのは12月11日です。2026年は12月16日が、これから迎える重なりの日です。年に2〜4回ほどしかないので、大事な用事に使いたい人は前もって予定を確かめておきます。

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