四柱推命で人生の流れを見る|大運と十年ごとの運気
四柱推命で人生の流れを見るときは、一生変わらない命式を土台に、10年ごとに巡る大運と1年ごとに巡る流年を重ねて読みます。大運は生まれた月の干支から順行か逆行で並べ、生まれた日から節入りまでの日数を3で割って最初の切り替わり年齢を出し、その10年に前に出る役割を通変星と十二運で読みます。
この記事の要点
- 命式は土台、大運は10年の背景、流年は1年の流れ
- 大運は月柱から、年干の陰陽と性別で順行か逆行に並べる
- 立運は節入りまでの日数を3で割り、3日を1年として数える
- 大運は日干から見た通変星と十二運で、その10年の役割を読む
- 切り替わりの前後1年は、次の10年の準備に使う
四柱推命で人生の流れを見る考え方
四柱推命で人生の流れを見るときは、三つの層を重ねて読みます。土台になるのは、生まれた年・月・日の干支を並べた命式で、一生変わらない性質と力の出し方を表します。その上に、10年ごとに巡る大運があり、人生の季節のような大きな背景を表します。さらにその上に、1年ごとに巡る流年があり、その年の天候のような身近な流れを表します。
同じ命式の人でも、大運が変われば力の出しやすい場面が変わります。若いころは人前に出るのが苦手だった人が、40代に入ってから人を率いる役で頭角を現すといった変化は、大運の切り替わりと重ねると筋道が見えてきます。命式だけを見て「自分はこういう人だ」と決めつけず、今どの大運の中にいるかを合わせて読むと、性質の表れ方が時期によって変わる理由が分かります。
命式の基本は四柱推命とはで説明しています。星占堂は出生時刻を使わず、年柱・月柱・日柱の三柱で命式を示しています。大運は三柱のうちの月柱から求めるので、生まれた時刻が分からない人でも、生年月日と性別から大運の並びと切り替わりのおおよその年齢を出せます。
大運とは(十年ごとの運気)
大運は、生まれた月の干支である月柱を出発点に、干支を一つずつ進めたり戻したりして並べた、10年ごとの運気の流れです。六十干支の順に月柱の次の干支へ進むことを順行、前の干支へ戻ることを逆行と呼びます。
順行か逆行かは、生まれ年の干(年干)の陰陽と性別で決まります。
- 年干が陽(甲・丙・戊・庚・壬)の男性と、年干が陰(乙・丁・己・辛・癸)の女性: 順行
- 年干が陰の男性と、年干が陽の女性: 逆行
たとえば月柱が辛亥の人なら、順行では壬子、癸丑、甲寅と進み、逆行では庚戌、己酉、戊申と戻ります。一つひとつの干支が10年間の大運になり、その10年の背景として働きます。
大運の干支は、命式と同じく日干から見て読みます。大運の天干から通変星を出すと、その10年に前に出やすい性質や役割が分かり、大運の地支から十二運を出すと、その10年のエネルギーの出し方が分かります。命式に表れていた星と大運の星が同じなら、持ち前の性質がいっそう強く出る10年、違う星なら、それまで眠っていた面が引き出される10年として読みます。
大運の切り替わり年齢の出し方
最初の大運に入る年齢を立運と呼び、そこから10年ごとに大運が切り替わります。立運は、生まれた日から節入りまでの日数で求めます。
- 順行の人は、生まれた日から次の節入りまでの日数を数える
- 逆行の人は、前の節入りから生まれた日までの日数を数える
- 日数を3で割る。3日を1年、1日を4か月として数え、出た年月が立運の年齢になる
節入りは、立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒の十二の節が始まる時刻です。月柱がこの節入りで切り替わるのと同じ考え方で、大運の始まりも節入りまでの距離で決まります。各月の節入りの日付は節入りと月の境目で確かめられます。
1987年11月21日生まれの人で計算してみます。命式は年柱が丁卯、月柱が辛亥、日柱が甲戌で、年干の丁は陰です。女性なら順行になり、次の節入りは12月8日0時52分の大雪です。生まれた日の正午からの日数は約16日半で、3で割ると約5年6か月、立運は5歳半ごろです。男性なら逆行になり、前の節入りは11月8日の立冬で、日数は約13日、立運は4歳半ごろです。同じ日に生まれても、性別によって大運の向きも切り替わる年齢も変わります。
流派によっては数え年で数えたり、端数の扱いが違ったりするため、本によって立運の年齢が1年ほどずれることがあります。大運の切り替わりは一日で景色が変わるものではなく、前後1年ほどをかけて移っていくものとして読むと、ずれに戸惑いません。
大運と命式の関係の読み方
大運を読むときは、大運の干支を単独で見るのではなく、命式の日干との関係で見ます。1987年11月21日生まれの女性の大運を、日干の甲から見た通変星と十二運で並べたのが下の表です。
この人の大運は、5歳半からの壬子と15歳半からの癸丑で、日干の甲を生む水の干が続きます。通変星は偏印と印綬で、学びや知恵を吸収する20年です。25歳半からの甲寅と35歳半からの乙卯は、日干と同じ木の干で、比肩と劫財の大運になります。十二運も建禄と帝旺で、自分の力で道を切り開き、力が最も外に出る20年です。45歳半からの丙辰と55歳半からの丁巳は、日干が生む火の干で、食神と傷官の大運です。積み上げた経験を、楽しみや表現、技の磨き上げに注いでいく時期として読みます。
読み方のこつは三つあります。
- 大運の通変星の組(自立・表現・財・規律・学び)で、その10年に前に出る役割をつかむ
- 大運の十二運が外へ向かう段階か内へ向かう段階かで、動く10年か深める10年かを見る
- 命式に少ない五行が大運で巡ってくる10年は、足りなかった力を補いやすい時期と読む
十二運の病・死・墓といった名前は、力の巡りの段階のたとえで、出来事を表すものではありません。星占堂では病を感受性、死を集中力、墓を蓄える力として読み、内側を深める10年に使います。
| 年齢の目安 | 大運の干支 | 通変星 | 十二運 | 10年の読み方 |
|---|---|---|---|---|
| 5歳半〜15歳半 | 壬子 | 偏印 | 沐浴 | 型にとらわれず、好奇心のままに吸収する |
| 15歳半〜25歳半 | 癸丑 | 印綬 | 冠帯 | 学びを深め、自信と実力の土台を築く |
| 25歳半〜35歳半 | 甲寅 | 比肩 | 建禄 | 自分の足で立ち、堅実に実力を発揮する |
| 35歳半〜45歳半 | 乙卯 | 劫財 | 帝旺 | 行動力が最も外に出て、道を切り開く |
| 45歳半〜55歳半 | 丙辰 | 食神 | 衰 | 経験を生かし、楽しみや表現に力を注ぐ |
| 55歳半〜65歳半 | 丁巳 | 傷官 | 病 | 感性を研ぎ澄まし、技や作品を磨き上げる |
流年(一年ごとの運気)との違い
大運が10年の背景なら、流年は1年ごとに巡る運気です。流年はその年の干支で、2026年は丙午、2027年は丁未です。年の区切りは、命式の年柱と同じく立春です。大運と同じように、流年の干支も日干から見た通変星と十二運で読みます。
1987年11月21日生まれの女性にとって、2026年は38歳から39歳にかかる年で、大運は35歳半からの乙卯の中にあります。2026年の丙午は、日干の甲から見て通変星が食神、十二運が死です。2027年の丁未は、傷官と墓になります。劫財と帝旺という行動力の大運の中で、2026年は楽しみながら力を表現する年、2027年は感性を研ぎ澄まし、手にしたものを蓄え直す年として読めます。大運の勢いを、流年がどの方向に向けるかを示している、という重ね方です。
大運と流年が同じ方向を指す年は、そのテーマがはっきり表に出ます。反対に、大運が外へ向かう10年の中で流年が内へ向かう年は、勢いのまま走らずに一度立ち止まって整える年として使えます。日干ごとの丁未の年の通変星と十二運は、2027年の四柱推命の運勢で読めます。
手相にも流年法という言葉がありますが、こちらは手のひらの線の位置を年齢に置き換える方法で、四柱推命の流年とは別のものです。
大運の切り替わりの時期の過ごし方
大運が切り替わる前後の1年ほどは、10年の背景が入れ替わる時期で、気持ちや環境の変化を感じやすくなります。これまで自然にできていたことに手ごたえがなくなったり、反対に関心のなかった分野に急に惹かれたりするのは、大運の移り変わりと重ねると理由がつかめます。
切り替わりの時期には、次のことを意識すると流れに乗りやすくなります。
- 次の大運の通変星と十二運を調べ、これからの10年に前に出る役割を一文で書く
- 今の大運で身につけたことを振り返り、次の10年に持っていくものを選ぶ
- 仕事や住まいの大きな決断は、切り替わりの年に急がず、新しい大運に入ってから半年ほど様子を見て決める
大運は、人生のどの時期にどんな力が使いやすいかを示す地図です。今の大運が内へ向かう段階でも、何もしないで待つ必要はありません。外へ向かう10年に備えて学びや技術を蓄える時期として使えば、次の大運でその蓄えが生きます。
立運の年齢や今いる大運の読み方を、命式全体と合わせて確かめたいときは、生年月日と性別を伝えて詳しく見てもらうと、人生の流れの中で今の自分がどこにいるのかがはっきりします。
よくある質問
- 四柱推命の大運とは何ですか?
大運は、生まれた月の干支を出発点に、干支を一つずつ進めたり戻したりして並べた10年ごとの運気です。その10年に前に出やすい役割や、力の出し方の背景を表します。大運の干支を日干から見た通変星と十二運で読むと、その10年の過ごし方の目安になります。
- 大運の切り替わりの年齢はどうやって出しますか?
順行の人は生まれた日から次の節入りまで、逆行の人は前の節入りから生まれた日までの日数を数え、3で割ります。3日を1年、1日を4か月として数えた年齢が最初の大運に入る年齢で、そこから10年ごとに切り替わります。順行か逆行かは、年干の陰陽と性別で決まります。
- 大運と流年はどちらを重く見ますか?
10年の背景を表す大運を土台にし、その上に1年ごとの流年を重ねて読みます。大運が示すテーマを、その年の流年がどの方向に向けるかを見る、という順番です。大運と流年が同じ方向を指す年は、そのテーマがはっきり表に出る年として読みます。
- 出生時刻が分からなくても大運は分かりますか?
分かります。大運は生まれた月の干支と、生まれた日から節入りまでの日数で求めるので、生年月日と性別があれば並びと立運のおおよその年齢を出せます。生まれた時刻によって立運が数か月ずれるので、切り替わりは前後1年の幅を持たせて読んでください。
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