タロットの逆位置とは|意味の読み方と一覧

タロットの逆位置とは、カードの絵柄が自分から見て上下逆さまに出た状態のことで、正位置の意味が弱まる・行き過ぎる・内にこもるという形で読みます。逆位置は悪い意味という決まりはなく、悪魔や月のように重いテーマのカードは、逆さになると重さがゆるむ方向に読みます。

この記事の要点

  • 逆位置は絵柄が上下逆さまに出た状態で、英語では reversed
  • 正位置の意味が弱まる・行き過ぎる・内にこもる形で読む
  • 重いテーマのカードは、逆位置で重さがゆるむ
  • 混ぜるときは机に広げ、返すときは左右にめくる
  • 逆位置は「今ずれている場所」を教える目印になる

逆位置とは(英語では reversed)

タロットの逆位置とは、カードを表に返したとき、絵柄の上下が自分から見て逆さまになっている状態のことです。英語では reversed(リバースド)と呼び、正しい向きの正位置は upright(アップライト)と呼びます。本や海外の解説で「R」や「Rev.」と略されているのも逆位置のことです。

逆位置は、正位置の意味の裏返しではありません。そのカードのテーマ自体は変わらず、働き方がずれている状態を表します。たとえば太陽の正位置は成功・喜び・明るさですが、逆位置は延期・不調・空元気です。「失敗」や「悲しみ」という正反対の意味にはならず、太陽の光が雲にさえぎられて、明るさが届ききらない状態として読みます。

この「テーマは同じで、働き方がずれる」という考え方を押さえておくと、78枚分の逆位置を別々に覚える必要がなくなります。正位置の意味から、どうずれているかを考えれば、逆位置の読みは自分で組み立てられます。

逆位置の三つの読み方(弱まる・行き過ぎ・内にこもる)

逆位置の意味は、正位置の意味が次の三つのどれかの形でずれたものとして読みます。どの型が合うかは、問いの内容と、カードが置かれた位置で選びます。

弱まる・届かない

正位置の力が十分に働いていない状態です。魔術師の正位置は才能を生かして物事を始めることですが、逆位置では準備不足・空回りとなり、力はあるのに使い方が定まりません。恋人の逆位置も、惹かれ合う心が弱まって迷い・すれ違いになった形です。重いテーマのカードがこの型で弱まると、悪魔の執着がゆるんで解放に、月の不安が薄れて真相が見えてくる、という出口の読みになります。

行き過ぎる・偏る

正位置の性質が強く出すぎて、バランスを崩している状態です。皇帝の正位置は責任・安定・リーダーシップですが、行き過ぎると独断・頑固・支配的になります。女帝の豊かさと愛情は、度を越すと甘やかし・浪費になり、戦車の行動力はブレーキが利かなくなって暴走になります。長所が短所に裏返っていないかを確かめる型です。

内にこもる・遅れる

正位置の出来事が表に出きらず、内側で進んでいるか、時期がずれている状態です。運命の輪の逆位置はタイミングのずれ・停滞、審判の逆位置は再起の遅れを表し、流れそのものが消えたわけではありません。塔の逆位置も、崩れる変化が表に出ないまま緊張が続いている状態で、表面は静かでも水面下で準備や葛藤が進んでいると読みます。

逆位置を決めるシャッフルの仕方

逆位置を読むなら、カードの上下が自然にばらばらになる混ぜ方をします。手の中で山を切るだけの混ぜ方では向きが変わらないので、次の手順で行います。

  1. 占う前に、すべてのカードを正位置にそろえておく
  2. 裏向きのまま机いっぱいに広げ、両手で円を描くように時間をかけて混ぜる
  3. 一つの山にまとめ、どちらを上にするかを決めて自分の前に置く
  4. 山を三つに分け、順番を変えて一つに重ねる
  5. 並べたカードを表に返すときは、左右にめくる

5の手順は見落としやすい点です。カードを上下方向にめくると、それだけで正位置と逆位置が入れ替わってしまいます。本のページをめくるように横へ返すと、山に置いたときの向きのまま表になります。

よく混ぜたカードなら、正位置と逆位置はおよそ半々で出ます。3枚引きで3枚とも逆位置になるのは8回に1回ほどなので、たまに逆位置がそろっても珍しいことではありません。何度占っても逆位置ばかりなら、混ぜ方の癖か問いの立て方に原因があり、逆位置ばかり出るときの対処法が役に立ちます。

大アルカナの逆位置一覧

下の表は、大アルカナ22枚の逆位置のキーワードと、三つの型のどれで読むかの目安をまとめたものです。問いと位置によって別の型が合う場面もあるので、迷ったときの出発点として使ってください。

一覧を見ると、正位置で厳しい場面を描くカードほど、逆位置が出口を示していることが分かります。悪魔の逆位置は解放・悪循環を断つ・目が覚める、月の逆位置は不安が晴れる・真相が見えてくる、死神の逆位置は再スタート・立て直し・未練を手放す途中です。死神や塔を引いて怖くなった人も、逆位置なら「区切りを越えて立て直しが始まっている」「崩れる前に手を打てる」という読みになります。小アルカナを含む78枚の逆位置はタロットカードの意味一覧で確かめられます。

大アルカナ22枚の逆位置の意味と読み方の型
カード正位置逆位置読み方の型
愚者自由・始まり・冒険心無計画・軽率・現実逃避行き過ぎ(自由が無計画に)
魔術師創造・物事の始まり・才能を生かす準備不足・空回り・ごまかし弱まる(才能が生かせない)
女教皇知性・直感・静かな理解神経質・冷たさ・思い込み行き過ぎ(鋭さが神経質に)
女帝豊かさ・愛情・実り甘やかし・停滞・浪費行き過ぎ(愛情が甘やかしに)
皇帝責任・安定・リーダーシップ独断・頑固・支配的行き過ぎ(責任感が支配に)
教皇信頼・教え・良識形だけのつながり・閉鎖的・お節介弱まる(つながりが形だけに)
恋人選択・調和・惹かれ合う心迷い・誘惑・すれ違い弱まる(調和が迷いに)
戦車前進・勝利・行動力暴走・空回り・方向を見失う行き過ぎ(勢いが暴走に)
力内なる強さ・忍耐・思いやり自信のなさ・感情の暴発・諦め弱まる(強さが自信のなさに)
隠者内省・探求・一人の時間孤立・閉じこもり・頑なさ行き過ぎ(内省が孤立に)
運命の輪転機・好機・流れが変わるタイミングのずれ・停滞・すれ違い内にこもる(好機の時期がずれる)
正義公平・バランス・正しい判断不公平・偏り・決断の先送り弱まる(判断が偏る)
吊るされた男忍耐・視点を変える・試練の中の学び報われない我慢・行き詰まり・投げやり行き過ぎ(我慢が報われない)
死神終わりと再出発・区切り・大きな変化再スタート・立て直し・未練を手放す途中内にこもる(区切りのあとの立て直し中)
節制調和・節度・自然な交流不調和・やりすぎ・すれ違い弱まる(節度が崩れる)
悪魔誘惑・執着・抜け出せない関係解放・悪循環を断つ・目が覚める弱まる(執着がゆるむ)
塔急な変化・積み上げたものが崩れる・思い込みが壊れる緊張が続く・崩れる前の立て直し・変化の引き延ばし内にこもる(変化が表に出ず緊張が続く)
星希望・願い・ひらめき失望・高望み・見通しの甘さ弱まる(希望が陰る)
月不安・あいまいさ・隠れたもの不安が晴れる・真相が見えてくる・好転の兆し弱まる(不安が薄れる)
太陽成功・喜び・明るさ延期・不調・空元気弱まる(明るさが陰る)
審判復活・再会・目覚め後悔・再起の遅れ・決断できない内にこもる(再起が遅れる)
世界完成・達成・統合未完成・あと一歩・中途半端弱まる(完成の一歩手前)

逆位置が出たときの読み進め方

逆位置が出たら、次の順で読み進めます。

  1. まず正位置の意味を思い出し、そのカードのテーマをつかむ
  2. 三つの型のうち、問いと位置に合うものを選ぶ
  3. 隣のカードや全体の流れと照らし合わせて、筋が通るか確かめる
  4. 「どこを整えれば正位置の状態に戻るか」を考え、行動に置き換える

たとえば「職場で評価されないのはなぜか」を過去・現在・未来の3枚で占い、過去にペンタクルの3の正位置、現在に正義の逆位置、未来に運命の輪の正位置が出たとします。過去は技術がきちんと評価されていた時期、現在の正義の逆位置は、評価の偏りに不満を抱えながら、上司に相談するかどうかの決断を先送りしている状態と読めます。未来の運命の輪は流れが変わる転機なので、「先送りをやめて自分から動くことが、流れを変えるきっかけになる」というまとめになります。

4の手順が、逆位置を生かす要です。逆位置は今ずれているところを教えてくれるカードなので、怖がるより、直す場所の目印として受け取ると前に進めます。読みに迷ったら、カードの並びと状況を人に話してみると、どの型が当てはまるかが見えてきます。

逆位置を読まない方法もある

逆位置を使うかどうかは、占う人が決めてよいことです。正位置だけで読む方法では、1枚のカードが持つ明るい面と影の面の両方を、置かれた位置や隣のカードから読み分けます。78枚の意味を覚えている途中なら、まず正位置だけで占い、カードに慣れてから逆位置を加えると混乱しません。

どちらを選ぶ場合も、占い始める前に決め、途中で切り替えないことが大切です。結果を見てから「やっぱり逆位置は数えない」と変えると、読みたい答えに寄せる癖がつきます。正位置だけで読む具体的な手順は逆位置を読まない占い方で紹介しています。

よくある質問

タロットの逆位置は英語で何と言いますか?

逆位置は英語で reversed(リバースド)と言い、正位置は upright(アップライト)と言います。英語の解説では「a reversed card」のように使われ、略して「R」と書かれることもあります。

逆位置は悪い意味ですか?

悪い意味と決まってはいません。逆位置は正位置の働きがずれた状態で、明るいカードでは勢いが陰り、悪魔や月のように重いカードでは重さがゆるんで好転を表します。カードごとに、どちらへずれているかを見て読みます。

逆位置はどちらから見た向きで決めますか?

占う人から見た向きで決めるのが基本です。向かい合って誰かを占うときも、占う側から見た向きで読むと最初に決めておけば迷いません。

逆位置が出たら占い直してもいいですか?

逆位置が気に入らないという理由での占い直しはしません。同じ問いを続けて引くと、どの答えを信じればよいか分からなくなります。逆位置を整えるべき場所として読み、行動を変えてから日を空けて占うと、変化を確かめられます。

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