風水で北の方角に合う色と置くもの

風水で北は、水の気をもつ八卦の坎にあたる方角で、愛情運と貯蓄運、人との信頼を表します。北に合う色は、冷えやすい北を温めるピンク・オレンジ・アイボリー・ベージュなどの暖色が日本の定番で、五行どおりの黒や紺は収納家具などの引き締め役に使います。北は財布や通帳を休ませる場所に向き、暗さと冷えをためないことが整え方の中心です。

この記事の要点

  • 北は水の坎の方角で、愛情運・貯蓄運・信頼を表す
  • 合う色は暖色が定番、黒・紺は引き締め役に少し使う
  • 財布や通帳の置き場所、暖色の照明が北に向く
  • 北の玄関や水回りは、冷えと湿気を防いで整える
  • 北は家の中心から345度〜15度の範囲で測る

北の方角が表す運気(坎との対応)

北は、八卦の坎(かん)が置かれる方角です。坎は水を象徴し、九星気学の後天定位盤では一白水星が北に座ります。季節では冬、一日の中では真夜中にあたり、すべてが静まって次の芽吹きを待つ時間を表します。

水は低いところへ流れ込み、静かにたまっていきます。この性質から、北は「お金や力を蓄える」貯蓄運の方角と読みます。また、水は形を変えながら人と人の間をつなぐものでもあるので、北は愛情運や、深く結びついた相手との信頼、人には見せない内面の時間も受け持ちます。子どもとの縁を表す方角として挙げる解説もあります。

暮らしの面から見ると、北の部屋は直射日光が入りにくく、一日を通して明るさと温度の変化が小さい場所です。静かに休む寝室や、集中して作業する書斎、大切な物をしまう収納に向いているのは、この落ち着きがあるからです。一方で、冬に冷え込みやすく、湿気や結露がたまりやすいのが北の弱点で、風水の整え方もこの弱点を補うことが中心になります。

北を自分の卦の方位に持つのは、本命卦が坎の人です。八宅では坎を含む東四命の人にとって、北はなじみやすい方位になります。

北に合う色・避けたい色

北に合う色として日本の風水解説でいちばん多く挙がるのはピンクで、次いでアイボリー・ベージュ、オレンジなどの暖色です。北は陰の気が強く冷えやすい方角なので、陽の性質をもつ温かい色で温め、バランスをとるという考え方です。一方、五行どおりに選ぶなら、水の色の黒・紺が北の色になります。検索で多く見られるのは暖色のほうで、黒・紺は家具や小物で取り入れる色として並べて書かれることが多くなっています。

二つを両立させるなら、壁やカーテンなど面積の大きいところはアイボリーやベージュ、寝具やクッションに淡いピンクやオレンジ、収納家具や写真立てに黒や紺、という配分がまとまりやすい組み合わせです。暖かい色で部屋全体を包み、黒や紺で引き締めると、北らしい落ち着きと温かさが両立します。

避けたいのは、暗い色を使いすぎることと、寒々しく見える寒色ばかりでまとめることです。たとえば北の寝室に水色のカーテンとグレーのラグを合わせると、日の当たらない部屋がいっそう冷たく見えます。すでにそうした色を使っているなら、ベッドカバーをアイボリーに替える、オレンジのクッションを一つ置く、といった小さな変更から始めてください。

北に置くとよいもの

北は蓄える方角なので、大切な物を落ち着いてしまっておく場所に向いています。北に置くとよいものは次のとおりです。

財布は、帰宅したらかばんから出して、北の部屋の引き出しなど暗く静かな場所で休ませるのが風水の定番の扱い方です。毎日同じ場所に戻す習慣をつけると、お金の出入りを意識するきっかけにもなります。

照明は、北の部屋で効果を感じやすい道具です。昼間でも薄暗い北の部屋は、白っぽい光より温かみのある電球色の明かりにすると、部屋の印象が和らぎます。反対に、北の部屋を使わない物の置き場にして扉を閉めきると、冷えと湿気がこもり、気が滞った場所になります。物置として使う場合も、ときどき扉を開けて風を通してください。

北に玄関・水回りがあるとき

北に玄関やトイレ、浴室があっても、それだけで住まいの良し悪しは決まりません。五行で北は水の方角なので、水を扱う場所が北にあること自体を重く見すぎる必要はなく、気をつけるのは冷えと湿気、暗さの三つです。

北玄関は、冬の朝に冷たく暗い印象になりやすい場所です。照明を明るめの電球色にし、玄関マットをオレンジやピンクなどの暖色にすると、帰宅したときの印象が温かくなります。たたきに靴を並べたままにせず、朝に一度掃くことも続けてください。

北のトイレは、ピンクやオレンジ、アイボリーなどの暖色のマットとタオルが合います。寒々しい寒色や、海や川を思わせる小物は控えます。浴室や洗面所は乾きにくく結露しやすいので、使ったあとに水気を拭き、換気扇を長めに回すことが何よりの手入れです。場所ごとの整え方を下の表にまとめました。

北にある場所ごとの気をつけることと合う色
北にある場所気をつけること合う色置くとよいもの
玄関冬に冷え、昼でも暗くなりやすいオレンジ・ピンク・アイボリー電球色の照明、暖色の玄関マット
トイレ冷えと湿気、においがこもるピンク・オレンジ・アイボリー暖色のマットとタオル、小さな花
浴室・洗面所乾きにくく結露しやすいアイボリー・ベージュ暖色のバスマット、水気を拭く道具
キッチン足元が冷えやすいベージュ、差し色にオレンジ暖色のキッチンマット、食品の保存棚
寝室静かで休みやすいが冬は寒い淡いピンク・アイボリー・ベージュ厚手の寝具、枕元の間接照明
書斎・収納物置になると気がこもるベージュ、引き締めに黒・紺黒い収納家具、通帳や書類の定位置

家の中心から北を測る方法

北の範囲は、家の中心から見て真北を0度とし、時計回りに345度から15度までの30度です。星占堂の分け方では、北は四隅の方位より幅が狭いので、境目に近い部屋は北東や北西に入ることがあります。

  1. 地図アプリで自宅を表示し、間取り図と建物の形を見比べて、間取り図に真北の矢印を書き入れる
  2. 家の外形の対角線が交わる点か、図を切り抜いて釣り合う点を家の中心にする
  3. 中心から真北へ線を引き、その左右15度ずつに線を足す
  4. 二本の線の間に入る部屋や場所が、家の北にあたる

方位磁針で確かめる場合、日本では針の指す北が真北より数度西にずれているので、目盛りをそのまま読むと北の範囲を取り違えます。測り方の詳しい手順は方位の測り方を見てください。部屋の中で北の一角を探すときは、その部屋の対角線の交点から同じように線を引きます。

なお、九星気学で「今年は北が吉方位」というときの北は、住まいから見て出かける先の方角のことで、年ごとに変わります。家の中の北の意味は年によって変わらないので、二つを混ぜずに考えてください。自分の吉方位は吉方位のページで本命星から調べられます。

北の部屋を心地よく使うコツ

北の部屋を整えるときは、色や物を足す前に、温かさと明るさを取り戻すことから始めると変化が分かりやすくなります。

北は、愛情や信頼のように、目に見えにくいけれど暮らしの土台になるものを表す方角です。部屋を整えながら、家族やパートナーと落ち着いて話す時間を持つことも、北の意味を生かす使い方になります。家族の関係やお金の不安が重なって考えがまとまらないときは、一人で抱えずに誰かに話して整理すると、北の部屋で何から手をつけるかも決めやすくなります。

北に続く方角の整え方は、時計回りの隣の北東、反対側の隣の北西の記事で読めます。

よくある質問

風水で北に黒は使わないほうがいいですか?

使ってかまいません。黒は北と同じ水の色で、五行どおりの北の色です。ただ、北は冷えやすい方角なので、黒は収納家具や小物の引き締め役にとどめ、部屋全体は暖色でまとめるとバランスがとれます。

北の部屋にピンクのカーテンは合いますか?

合います。ピンクは日本の風水解説で北の色としていちばん多く挙がる色で、愛情運の方角とも結びつきます。面積が大きいカーテンは淡いピンクやベージュがかったピンクにすると、部屋が落ち着いた印象になります。

北玄関は風水でよくないのですか?

北玄関だけで良し悪しは決まりません。冷えて暗くなりやすいので、電球色の照明を明るめにし、オレンジやピンクの玄関マットで温かみを足せば、心地よい玄関に整います。靴を出しっぱなしにしないことも大切です。

風水で財布を北に置くとよいのはなぜですか?

北は水がたまるように蓄える力を表す方角だからです。帰宅したら財布を北の部屋の引き出しなど暗く静かな場所で休ませると、方角の意味に沿った扱い方になります。置き場所を決めて毎日戻すこと自体が、お金を大切に扱う習慣になります。

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