風水で南の方角に合う色と置くもの

風水で南は、火を象徴する八卦の離にあたる方角で、人気運と美容運、知性や直感のひらめき、芸術の才能、名誉を表します。南に合う色は、火の気を強めすぎないよう落ち着かせる緑と白・ベージュがやや多く、五行どおりの赤・紫も使われますが、どちらの考え方でも部屋全体を赤で埋めることは避けます。観葉植物や花、照明やきらきら光る物を置き、強い日差しをカーテンで和らげるのが南の整え方です。

この記事の要点

  • 南は火の離の方角で、人気・美容・直感・芸術を表す
  • 合う色は緑と白・ベージュ、五行どおりなら赤・紫
  • 赤の使いすぎと黒は控え、強い日差しを和らげる
  • 観葉植物、花、照明、美しい絵や雑貨が南に向く
  • 南は家の中心から165度〜195度の範囲で測る

南の方角が表す運気(離との対応)

南は、八卦の離(り)が置かれる方角です。離は火と太陽を象徴し、九星気学の後天定位盤では九紫火星が南に座ります。季節では夏、一日の中では太陽が最も高く昇る正午にあたり、すべてが明るく照らし出される時を表します。

明るく照らされたものは、人の目を引きます。この性質から、南は人気運と名誉の方角と読みます。周りから注目される、努力が認められる、名前が知られるといった、外から見える評価を受け持つ方角です。美しく装うことや見た目を整える美容運、物事の本質を照らし出す知性と直感のひらめき、絵や音楽などで自分を表現する芸術の才能も、南の領分になります。

暮らしの面では、南は一日を通して最も日が当たり、冬でも暖かい方角です。リビングやダイニングに向くのは、家族が集まる場所を明るく保てるからです。その一方で、夏は日差しが強すぎて暑くなり、家具や布ものが色あせやすいという面もあります。南の整え方は、この明るさを生かしつつ、強すぎる熱を和らげることが中心です。

八宅では、本命卦が離の人にとって南は自分の卦の方位で、東四命の人にもなじみやすい方位です。

南に合う色・避けたい色

南に合う色は、二つの考え方に分かれます。日本で広まった解説では、火の気を強めすぎないよう緑や白・ベージュで落ち着かせる考え方がやや多く、五行どおりに選ぶなら、南と同じ火の色の赤・紫になります。どちらの考え方でも共通しているのは、赤で部屋全体を埋めるのは避けるという点です。

緑は、木が火を生む関係にあるので南を下から支える色であり、目にも涼しく、日差しの強い部屋を落ち着かせます。白やベージュは、強い光をやわらかく受け止めて部屋を明るく見せる色です。赤や紫は、南の持ち味の華やかさを引き出す色なので、花や小物、クッションなどの差し色に使うと、二つの考え方を両立できます。たとえば、ベージュのカーテンに緑の観葉植物を合わせ、テーブルに赤い花を一輪飾る、という組み合わせです。

控えたいのは、赤の使いすぎと黒です。真っ赤なカーテンや大きな赤いソファは火の気が強くなりすぎ、黒は火を消す水の色なので、南の明るさを打ち消してしまいます。すでに南の部屋に赤や黒の大きな家具があるなら、白や緑のカバーを掛ける、そばに観葉植物を置くといった工夫で和らげてください。部屋の様子ごとの色選びは、下の表にまとめました。

南の部屋の様子ごとの色の選び方
南の部屋の様子合う色控えたい色置くとよいもの
日差しが強く夏に暑くなる緑・白・ベージュ赤の大きな面積緑やベージュのカーテン、観葉植物
建物の陰で南でも薄暗い白・ベージュ、差し色に赤や紫黒や暗い色明るい照明、光を受けるガラスの小物
リビング・ダイニング緑・ベージュ、差し色に赤黒の大きな家具花、背の高い観葉植物、好きな絵
寝室白・ベージュ・淡い緑強い赤の寝具遮光カーテン、落ち着いた照明
玄関緑・白、または赤・紫を少し黒花、明るい照明、光る小物
トイレ・キッチン緑・白赤の多用緑のタオルや小物、小さな植物

南に置くとよいもの

南に置くとよいのは、光を生かす物と、目を楽しませる美しい物です。

南は「見せる場所」と考えると、置く物を選びやすくなります。気に入っている絵や写真、旅先で見つけた器、頑張って手にした賞状などを南の壁や棚に飾ると、名誉と美しさの方角らしい使い方になります。ただし、飾る物が多すぎると雑然として、どれも目に入らなくなります。季節ごとに入れ替えて、いつ見ても整った一角にしておきます。

南の窓辺は日差しが強いので、写真や絵、布ものは日焼けしやすい場所でもあります。大切な物は直射日光が当たらない壁に飾り、窓辺には光を受けて輝くガラスや植物を置く、と役割を分けると長く楽しめます。

南に玄関・水回りがあるとき

南の玄関は、明るく人を迎えやすい玄関です。照明を明るく保ち、花や光る小物を一つ置くと、南らしい華やかさが生まれます。玄関マットの色は、前の節で挙げた二つの考え方のどちらで選んでもかまいません。夏の強い日差しで玄関が暑くなる家なら、すだれや植物で日陰を作ります。

南のトイレには、緑や白のマットとタオルが合います。明るく清潔に見えることが何より大切なので、色数を絞り、こまめに洗って替えます。南の浴室や洗面所は、乾きやすい反面、夏は熱と湿気がこもりやすいので、換気扇を回して空気を入れ替えます。

南のキッチンは、火を扱う場所が火の方角にあり、さらに日差しで室温も上がりやすい場所です。食材を日の当たる場所に置かない、調理のあとは換気をしっかりする、といった手入れで熱をためないようにします。コンロとシンクの間に緑の小物を一つ置くと、火と水の間をやわらげる木の気が加わります。

家の中心から南を測る方法

南の範囲は、家の中心から見て、真北を0度として時計回りに165度から195度までの30度です。十二支の午だけを含む狭い範囲で、境目に近い部屋は南東や南西に入ります。

気をつけたいのは、不動産でいう「南向き」と、風水の南の方角は別だということです。南向きはベランダや大きな窓が南に面していることを指し、家の中心から見て南にある部屋とは限りません。南向きのマンションでも、リビングが南東から南西にまたがり、南の30度に入るのはその一部だけ、ということはよくあります。

  1. 間取り図に地図の真北を書き入れ、家の中心を決める
  2. 中心から真南の180度に線を引き、その左右15度ずつに線を足す
  3. 二本の線の間に入る部屋や場所を南とする

境目の扱いや方位磁針のずれは方位の測り方にまとめています。一部屋の中で南の一角を探すときは、その部屋の対角線の交点から同じように区切ります。

家の中の南は、九星気学の吉方位の南とは別のものです。吉方位は住まいから見た出かける先の方角を年盤と月盤で見るもので、年ごとに変わります。旅行や引っ越しの方角は吉方位のページで本命星から調べてください。

南の明るさを暮らしに生かす

南は、自分を表に出す力を表す方角です。部屋を整えるだけでなく、南の明るさを毎日の過ごし方に取り入れると、方角の意味が暮らしの中で生きてきます。

人前に出る仕事や発表を控えているとき、評価されたいのに思うようにいかないときは、南を明るく整えることが気持ちの切り替えになります。人づきあいや評価の悩みが重なって自信をなくしているときは、一人で抱えずに誰かに話してみると、自分の良さを改めて言葉にできます。自分の生まれから見た持ち味を詳しく見てもらうのも、方法の一つです。南の次の方角の整え方は、時計回りの隣の南西の記事で読めます。

よくある質問

風水で南は赤と緑のどちらの色がいいですか?

日本の風水解説では、火の気を落ち着かせる緑や白・ベージュがやや多く、五行どおりなら赤・紫です。カーテンなど大きな物は緑やベージュ、赤は花や小物の差し色にすると、どちらの考え方にも沿います。

南に黒い家具を置いてもいいですか?

黒は火を消す水の色なので、南では大きな面積で使うのを控えます。すでに黒い家具があるなら、白や緑のカバーを掛けたり、そばに観葉植物を置いたりすると和らぎます。

南向きの家は風水でよい家ですか?

南向きは日当たりがよく暮らしやすい家ですが、風水の方角は家の中心から見た部屋の位置で読みます。南向きかどうかと、家の中のどの部屋が南にあたるかは別なので、間取り図で方位を確かめてください。

南の部屋に観葉植物を置くとよいのはなぜですか?

観葉植物は木の気をもち、木は火を生むので、南の火の気を支える関係にあるからです。緑は目にも涼しく、強い日差しで暑くなりやすい南の部屋を落ち着かせます。

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