デカンとは

デカンとは、12星座のそれぞれを10度ずつ3つに分けた区分で、同じ星座に生まれた人どうしの個性の違いを読むための考え方です。1つの星座は第1・第2・第3の3つのデカンを持ち、それぞれに副支配星が割り当てられています。このガイドでは、デカンの仕組みと副支配星の決め方、自分のデカンの調べ方を解説します。

要点

  • デカンは、12星座のそれぞれを10度ずつ3つに分けた区分です。
  • 星座の0〜10度が第1デカン、10〜20度が第2デカン、20〜30度が第3デカンです。
  • 太陽は1日に約1度進むため、1つのデカンはおよそ10日分にあたります。
  • 各デカンには副支配星があり、本サイトでは同じ元素の星座の支配星を順に当てます。
  • 第1デカンの副支配星はその星座自身の支配星で、星座の性質が最も純粋に出ます。

デカンの仕組み

黄道は太陽の通り道を360度の円で表したもので、12星座はそれを30度ずつに分けた区画です。デカンはその30度をさらに10度ずつに分けたもので、星座の始まりから0〜10度が第1デカン、10〜20度が第2デカン、20〜30度が第3デカンになります。12星座それぞれに3つずつあるため、デカンは全部で36あります。

太陽は黄道上を1日におよそ1度ずつ進むので、1つのデカンは約10日分にあたります。つまり同じおひつじ座生まれでも、星座が始まってすぐの10日間に生まれた人、中ほどの10日間に生まれた人、終わり近くの10日間に生まれた人で、デカンが分かれます。太陽星座が大きな性格の枠組みを示すのに対し、デカンはその枠の中での色合いの違いを示すと考えると、使いどころがはっきりします。

副支配星の決め方

各デカンには、そのデカンの色合いを決める副支配星があります。本サイトでは、同じ元素に属する3つの星座の支配星を、黄道の順番どおりに当てる方式を使います。第1デカンにはその星座自身の支配星、第2デカンには次に来る同じ元素の星座の支配星、第3デカンにはさらにその次の同じ元素の星座の支配星が入ります。

たとえば火の元素のおひつじ座なら、第1デカンは火星、第2デカンはしし座の支配星である太陽、第3デカンはいて座の支配星である木星です。水の元素のかに座なら、第1デカンが月、第2デカンがさそり座の冥王星、第3デカンがうお座の海王星になります。七つの天体を決まった順に巡らせて当てる古い方式もあり、流派によって解釈が分かれますが、本サイトでは同じ元素の星座の支配星を当てる方式をデカンの定義とします。この方式では、どのデカンも元の星座と同じ元素の性質を保ったまま、別の星座の味わいが加わります。

星座ごとのデカンの副支配星(本サイトの方式)
星座第1デカン(0〜10度)第2デカン(10〜20度)第3デカン(20〜30度)
おひつじ座火星太陽木星
おうし座金星水星土星
ふたご座水星金星天王星
かに座月冥王星海王星
しし座太陽木星火星
おとめ座水星土星金星
てんびん座金星天王星水星
さそり座冥王星海王星月
いて座木星火星太陽
やぎ座土星金星水星
みずがめ座天王星水星金星
うお座海王星月冥王星

デカンの由来

デカンという言葉は、10を意味するギリシャ語に由来し、10度ずつの区分であることを表しています。その起源は古代エジプトの天文学にさかのぼり、夜空に次々と昇ってくる36の星や星の群れを目印に、夜の時刻を知る仕組みとして使われていました。36という数は、1年をおよそ10日ずつに区切る暦の考え方とも結び付いていました。

のちにこの区分がギリシャ世界の占星術に取り入れられ、12星座を3つずつに分ける仕組みとして整えられました。星座の中にさらに細かい区画を設けるという発想は、占星術が個人の性格を細やかに読み分けようとしてきた歴史を映しています。現在の西洋占星術でも、デカンは太陽星座の読みを深める補助の道具として使われ続けています。由来を知っておくと、デカンが単なる日付の区切りではなく、天体の動きを細かく刻んだ区分であることがよくわかります。

第1・第2・第3デカンの読み分け

第1デカンは、副支配星がその星座自身の支配星と同じになるため、星座の性質が最も純粋に、強く表れる区分です。おうし座の第1デカンなら金星の美意識と心地よさへのこだわりが濃く出ます。星座の特徴を典型的な形で生きる人が多い区分だと読みます。

第2デカンと第3デカンは、同じ元素の別の星座の性質が加わる区分です。おうし座の第2デカンには、おとめ座の支配星である水星が入り、実用性や分析の力が加わります。第3デカンには、やぎ座の支配星である土星が入り、長い目で物事を築く忍耐と責任感が加わります。どちらも地の元素どうしなので、おうし座らしい落ち着きは失われません。自分の星座の説明を読んで「少し違う」と感じる人は、副支配星の星座の説明もあわせて読むと、しっくりくる言葉が見つかります。

自分のデカンの調べ方

デカンを知るには、生まれたときの太陽が星座の中で何度の位置にあったかを調べます。本サイトでは、生まれた日の正午(日本時間)の太陽黄経を天文計算で求め、星座の始まりから何度進んでいるかでデカンを判定します。生年月日を入れると、太陽星座とあわせて第何デカンか、副支配星は何かが表示されます。

日付から目安をつけるなら、星座が始まる日から数えて10日目ごろまでが第1デカン、20日目ごろまでが第2デカン、それ以降が第3デカンです。ただし星座の始まりの日は年によって1日前後ずれるため、デカンの境目も年ごとに動きます。境目の日に生まれた人は、早見表の日付で決めず、生まれ年の判定を確かめてください。星座の境目の日に生まれた人は、前の星座の第3デカンか次の星座の第1デカンにあたるため、両方の説明を読み比べると自分の位置がつかみやすくなります。

具体例

1990年5月3日生まれの人を例にします。この日の正午の太陽黄経は42.432度です。おうし座は黄経30度から60度までの範囲なので、太陽はおうし座の始まりから12.432度進んだ位置にあります。10度から20度の範囲に入るため、この人は第2デカンです。

おうし座の第2デカンの副支配星は、同じ地の元素で次に来るおとめ座の支配星、水星です。読み方としては、心地よいものを大切にし、自分のペースで積み上げるおうし座の性質に、おとめ座の実用性と細かな観察力が加わります。暮らしを整えるときにも、好きなものを集めるだけで終わらず、使いやすさや手順まで考えて形にする人だと読みます。

よくある質問

デカンは生まれた日付だけでわかりますか
おおよその目安は日付でわかりますが、正確には太陽黄経で判定します。星座の始まりの日が年ごとにずれるため、デカンの境目の日も毎年少しずつ動きます。本サイトでは生年月日から正午の太陽の位置を求め、第何デカンかを表示します。
第1デカンの人は星座の特徴が強いのですか
第1デカンは副支配星がその星座自身の支配星と同じなので、星座の性質が最も純粋に表れる区分です。星座の説明がそのまま当てはまると感じる人が多いのはこのためです。第2・第3デカンの人も同じ元素の性質を持つため、星座らしさが薄れるわけではありません。
デカンは月星座や金星星座にも使えますか
デカンは星座の中の位置を10度ずつ分けたものなので、どの天体にも当てはめられます。本サイトでは太陽星座についてデカンと副支配星を表示しています。まず太陽星座のデカンで読み方に慣れると、ほかの天体にも応用しやすくなります。

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