傾斜宮とは
傾斜宮は、生まれた月の盤(月盤)の中で、本命星がどの宮に入っているかを表すもので、九星気学で物事を進めるときの型や行動の癖を読むために使います。坎宮傾斜から離宮傾斜までの八つがあり、本命星と月命星の組み合わせで決まります。本命星と月命星が同じ人は、本サイトで定めた対応表から求めます。
要点
- 傾斜宮は、月命星を中宮に置いた月盤で、本命星が入っている宮です。
- 傾斜宮には坎・坤・震・巽・乾・兌・艮・離の八つがあります。
- 傾斜宮の名前は、その宮に本来入る定位星の性質を表します。
- 傾斜宮は、物事を進めるときの型や行動の癖を表します。
- 本命星の数から月命星の数を引いて5を足すと、傾斜宮の定位星の数が出ます(1から9に収める)。
傾斜宮の求め方
傾斜宮を求めるには、まず本命星と月命星を調べます。次に、月命星を中央(中宮)に置いた月盤を作ります。月盤では、中宮の星が決まると八方位の星も定位盤から同じ数だけずれて決まるので、その盤の中で本命星がどの方位の宮に入っているかを探します。その宮の名前が傾斜宮です。
盤を描かずに求める方法もあります。本命星の数から月命星の数を引いて5を足し、答えが1から9の範囲に収まるように9を足すか引くかすると、本命星が入る宮の定位星の数が出ます。たとえば本命星が九紫火星、月命星が七赤金星なら、9-7+5=7で、七赤金星の定位である西の兌宮、つまり兌宮傾斜です。答えが5になるのは本命星と月命星が同じときだけで、これが後で説明する同会です。
八つの傾斜宮と定位星
傾斜宮の名前は、後天定位盤の八つの宮の名前です。北の坎宮は一白水星、南西の坤宮は二黒土星、東の震宮は三碧木星、南東の巽宮は四緑木星、北西の乾宮は六白金星、西の兌宮は七赤金星、北東の艮宮は八白土星、南の離宮は九紫火星の定位です。
傾斜宮を読むときは、その宮の定位星の性質が、本命星の動き方に加わると考えます。坎宮傾斜なら一白水星のように流れを読みながら少しずつ進める動き方、離宮傾斜なら九紫火星のようにひらめいたことを素早く形にする動き方が出ます。本命星が同じでも傾斜宮が違えば、目標への近づき方や人との関わり方が変わります。傾斜宮の星と本命星の五行の関係を見ると、二つの性質が助け合うのか、違う方向に引き合うのかもわかります。
| 傾斜宮 | 方位 | 定位星 | 同会でこの傾斜宮になる本命星 |
|---|---|---|---|
| 坎宮傾斜 | 北 | 一白水星 | 九紫火星 |
| 坤宮傾斜 | 南西 | 二黒土星 | なし |
| 震宮傾斜 | 東 | 三碧木星 | 四緑木星 |
| 巽宮傾斜 | 南東 | 四緑木星 | 三碧木星 |
| 乾宮傾斜 | 北西 | 六白金星 | 二黒土星・七赤金星・五黄土星(女性) |
| 兌宮傾斜 | 西 | 七赤金星 | 六白金星・八白土星・五黄土星(男性) |
| 艮宮傾斜 | 北東 | 八白土星 | なし |
| 離宮傾斜 | 南 | 九紫火星 | 一白水星 |
傾斜宮が表すもの
本命星は外から見える性格の柱、月命星は内面の気質を表します。傾斜宮はこの二つの関係から生まれる、物事を進めるときの型や行動の癖を表すものです。本人が意識しないうちに選んでいる段取りや、困ったときに自然に取る行動として表れます。
たとえば震宮傾斜の人は、考えるより先に動き、動きながら答えを見つける型を持ちます。艮宮傾斜の人は、準備を重ねて足元を固めてから進む型です。坤宮傾斜の人は、自分が前に出るより誰かを支える立場で力を出します。傾斜宮を知っておくと、自分が力を出しやすい場面を選んだり、苦手な動き方を補う工夫をしたりしやすくなります。仕事の進め方や学び方を見直すときの手がかりとして使ってください。
本命星と月命星が同じ同会のとき
本命星と月命星が同じ星の人は、月盤の中央に本命星が入るため、月盤の八つの宮から傾斜宮を探せません。この状態を同会と呼び、決まった対応で傾斜宮を定めます。流派によって対応が分かれますが、本サイトでは、一白水星は離宮、二黒土星は乾宮、三碧木星は巽宮、四緑木星は震宮、六白金星は兌宮、七赤金星は乾宮、八白土星は兌宮、九紫火星は坎宮と定義します。
五黄土星の同会だけは性別で分け、男性は兌宮傾斜、女性は乾宮傾斜とします。同会の人は、本命星の性質が内面にも表にもまっすぐ出る人で、そこに対応表の傾斜宮が動き方の癖として加わります。同会かどうかは、生年月日のページで本命星と月命星の欄が同じ星になっているかで確かめられます。
傾斜宮の生かし方
傾斜宮は、良し悪しを決めるものではなく、動き方の個性を知るためのものです。自分の傾斜宮の定位星を調べ、その星の性質を自分の行動に照らし合わせると、思い当たる場面が見つかります。乾宮傾斜の人は、目標を高く定めて全体を見渡す場面で力が出ます。兌宮傾斜の人は、会話を通じて人の協力を引き出しながら物事を進める場面で力が出ます。
家族や同僚の傾斜宮を知っておくと、相手の動き方の違いを受け止めやすくなります。すぐに動きたい人と、慎重に積み上げたい人が一緒に取り組むときは、傾斜宮の違いとして理解すると、役割の分け方を話し合うきっかけになります。自分と違う傾斜宮の人のやり方を一つ取り入れてみるのも、動き方の幅を広げる方法です。
具体例
1991年9月30日生まれの人の傾斜宮を求めます。本命星は1991年の九紫火星です。生まれた月は白露(9月8日)から始まる酉の月で、未年の酉の月なので月命星は七赤金星です。七赤金星を中宮に置いた月盤を作ると、九紫火星は西の宮に入ります。西は兌宮なので、この人は兌宮傾斜です。九紫火星の華やかさに、七赤金星らしい会話の力と楽しみながら進める型が加わります。もう一つの例として、1995年8月20日生まれの人は本命星も月命星も五黄土星の同会なので、本サイトの対応表により、男性は兌宮傾斜、女性は乾宮傾斜になります。
よくある質問
- 傾斜宮は何がわかれば調べられますか
- 本命星と月命星の二つがわかれば調べられます。月命星を中宮に置いた月盤で本命星が入る宮を探すか、本命星の数から月命星の数を引いて5を足す計算で求めます。生年月日のページには、求めた傾斜宮が男女別に出ています。
- 傾斜宮が男女で違うことはありますか
- 男女で違うのは、本命星と月命星がどちらも五黄土星の同会の人だけです。この場合、本サイトでは男性を兌宮傾斜、女性を乾宮傾斜とします。それ以外の組み合わせでは、男女とも同じ傾斜宮になります。
- 中宮傾斜というものはありますか
- 本サイトの方式では中宮傾斜はなく、傾斜宮は八つのどれかになります。本命星が月盤の中宮に入るのは同会のときだけで、その場合は対応表で八つの宮のいずれかに決めます。
- 傾斜宮と本命星の性格が違うと感じるのはなぜですか
- 本命星は外から見える性格の柱で、傾斜宮は物事を進めるときの型を表すため、二つが違う性質を示すことはよくあります。目標や価値観は本命星らしく、取りかかり方や段取りは傾斜宮らしく出ると読むと、食い違いが整理できます。