支配星とは

支配星とは、それぞれの星座を受け持ち、その星座の性質を形づくる天体のことで、ルーラーとも呼ばれます。おひつじ座の勢いは火星から、おうし座の美意識は金星から来ていると読むように、支配星を知ると星座の性格の理由がわかります。このガイドでは、支配星の割り当てと読み方を解説します。

要点

  • 支配星は、それぞれの星座を受け持ち、その星座の性質を形づくる天体です。
  • 本サイトは現代の割り当てを使い、さそり座は冥王星、みずがめ座は天王星、うお座は海王星とします。
  • 太陽はしし座、月はかに座の支配星です。
  • 水星はふたご座とおとめ座、金星はおうし座とてんびん座の2星座を受け持ちます。
  • 火星はおひつじ座、木星はいて座、土星はやぎ座の支配星です。

支配星の考え方

西洋占星術では、12の星座それぞれに、その星座を受け持つ天体が決められています。これを支配星と呼びます。星座は性格の舞台、天体はその舞台で働く力と考えると、支配星はその星座でいちばん自然に力を発揮できる天体です。星座の性質の多くは、支配星が象徴するものから説明できます。

たとえば火星は行動と勇気を表す天体で、その火星が支配するおひつじ座は、思い立ったらすぐ動く率直さを持ちます。土星は規律と責任を表し、土星が支配するやぎ座は、長い時間をかけて目標を築く忍耐強さを持ちます。月は感情と安心を表し、月が支配するかに座は、身近な人を守り育てる情の深さを持ちます。星座の説明を読んで「なぜこの星座はこういう性格なのか」と疑問に感じたときは、支配星の象徴に立ち返ると筋道が見えてきます。

古典の七天体と現代の割り当て

古くから使われてきた割り当ては、肉眼で見える七つの天体、つまり太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星だけで12星座を受け持つものです。太陽はしし座、月はかに座を受け持ち、残りの五つの天体がそれぞれ2つずつの星座を受け持ちます。この割り当てでは、さそり座は火星、みずがめ座は土星、うお座は木星の支配でした。

その後、望遠鏡による観測で1781年に天王星、1846年に海王星、1930年に冥王星が発見されると、新しい天体にも星座が割り当てられるようになりました。現代の割り当てでは、改革と独創を表す天王星がみずがめ座、夢と直感を表す海王星がうお座、変容と再生を表す冥王星がさそり座を受け持ちます。流派によって解釈が分かれますが、本サイトでは現代の割り当てを支配星の定義とし、星座のページや相性の説明もこの割り当てで書いています。冥王星は天文学では準惑星に分類されていますが、占星術では引き続き重要な天体として扱います。

天体と支配する星座(本サイトの現代の割り当てと古典的な割り当て)
天体本サイトで支配する星座古典的な割り当て象徴するもの
太陽しし座しし座意志と生き方の軸
月かに座かに座感情と安心
水星ふたご座・おとめ座ふたご座・おとめ座知性と言葉
金星おうし座・てんびん座おうし座・てんびん座愛情と美と楽しみ
火星おひつじ座おひつじ座・さそり座行動と勇気
木星いて座いて座・うお座拡大と寛容
土星やぎ座やぎ座・みずがめ座規律と責任
天王星みずがめ座古典では用いない改革と独創
海王星うお座古典では用いない夢と直感
冥王星さそり座古典では用いない変容と再生

同じ支配星を持つ星座の違い

水星と金星は、それぞれ2つの星座を受け持っています。同じ天体が支配していても、星座の元素と区分が違うため、力の表れ方が変わります。

水星は知性と言葉の天体です。風の星座のふたご座では、情報を素早く集め、会話を通して考えを広げる軽やかさとして表れます。地の星座のおとめ座では、集めた情報を分類し、役に立つ形に整える分析力として表れます。金星は愛情と美と楽しみの天体です。地の星座のおうし座では、五感で味わう心地よさや、本物を見分ける感覚として表れます。風の星座のてんびん座では、人と人の間の調和や、洗練された美意識として表れます。同じ支配星を持つ星座どうしは、根っこに共通の価値観を持ちながら、使う場面が違う関係です。ふたご座とおとめ座、おうし座とてんびん座の説明を読み比べると、支配星の働きが立体的に見えてきます。

支配星とデカンの副支配星

12星座はそれぞれ10度ずつ3つのデカンに分かれ、各デカンには副支配星があります。本サイトでは、第1デカンにその星座自身の支配星、第2デカンと第3デカンに同じ元素の別の星座の支配星を当てます。つまりデカンの副支配星は、支配星の割り当てから決まっています。

たとえば風の星座のふたご座では、第1デカンが水星、第2デカンがてんびん座の支配星である金星、第3デカンがみずがめ座の支配星である天王星です。同じふたご座でも、第1デカンの人は知的な好奇心がまっすぐ表れ、第2デカンの人は人当たりのよさや美的な感覚が加わり、第3デカンの人は独創的な発想や新しさへの関心が加わると読みます。支配星が星座全体の色を決め、副支配星がその中の濃淡を決める、という関係で捉えると、星座の説明とデカンの説明を無理なくつなげられます。

支配星の位置から読む方法

支配星を使った読み方の一つに、太陽星座の支配星が生まれたときにどの星座にあったかを見る方法があります。太陽星座が性格の土台を示し、その支配星が入っている星座が、土台の性質をどんな形で表に出すかを示します。

本サイトでは、生年月日から太陽・月・水星・金星・火星の5つの星座が表示されます。太陽星座がふたご座・おとめ座なら水星、おうし座・てんびん座なら金星、おひつじ座なら火星、かに座なら月の星座を見ると、支配星の位置がわかります。しし座の人は支配星が太陽そのものなので、しし座の性質がまっすぐ表れると読みます。木星・土星・天王星・海王星・冥王星が支配する星座の人は、本サイトでは支配星の位置を表示していないため、まず支配星の象徴を手がかりに読んでください。支配星が自分の受け持つ星座にある場合は、その星座の性質がとくに強く表れる配置です。

具体例

1987年8月24日生まれの人は、太陽星座がおとめ座で、支配星は水星です。この日の水星の星座を見ると、水星もおとめ座にあります。支配星が自分の受け持つ星座にいるため、観察して整理し、役に立つ形に整えるおとめ座の性質がとくに強く表れる人だと読みます。

1990年5月3日生まれの人は、太陽星座がおうし座で、支配星は金星です。この日の金星はうお座にあります。心地よいものを大切にするおうし座の土台に、うお座の想像力と優しさが加わり、人を思いやる気持ちや、音楽や物語のように心を潤すものの中に心地よさを見いだす人だと読みます。

よくある質問

さそり座の支配星は火星ですか、冥王星ですか
本サイトでは現代の割り当てに従い、さそり座の支配星を冥王星とします。冥王星が発見される前の古典的な割り当てでは、火星がさそり座を受け持っていました。さそり座の粘り強さや情熱の深さを説明するときに、火星の象徴が使われることもあるのはこのためです。
支配星は性格のどんな部分を表しますか
支配星は、その星座の性質の源になる力を表します。星座が性格の舞台だとすれば、支配星はその舞台でいちばん自然に働く力です。支配星の象徴を知ると、星座の性格がなぜそうなるのかを説明できるようになります。
冥王星が準惑星になったのに支配星として使うのはなぜですか
占星術は天体の天文学上の分類ではなく、その天体が象徴する意味を読む体系だからです。冥王星は変容と再生を象徴する天体として、さそり座の深い集中力や、物事を根本から作り変える力を説明するのに使われ続けています。本サイトもさそり座の支配星を冥王星とします。

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