タロットを初心者が独学で覚える順番

タロットを独学で覚えるなら、大アルカナ22枚の正位置から始め、毎日の1枚引きで絵柄と意味を結びつけ、そのあと小アルカナをスートと数の組み合わせで覚える順番が近道です。78枚を最初から丸暗記しようとすると途中で手が止まりやすいので、2〜3か月かけて段階的に広げていきます。

この記事の要点

  • 最初は大アルカナ22枚の正位置だけに絞る
  • キーワードより先に、絵柄から感じたことを言葉にする
  • 1枚引きを毎日続け、記録をつけて夜に振り返る
  • 小アルカナはスート×数で組み立て、丸暗記しない
  • 入門書は78枚の絵と正逆の意味、読み方の例があるもの

最初は大アルカナ22枚から

タロットを独学で始めるときは、78枚を一度に覚えようとせず、大アルカナ22枚の正位置だけに絞ります。大アルカナは1枚ごとのテーマがはっきりしていて、絵柄も印象に残りやすく、22枚だけでも1枚引きや3枚引きが十分にできます。

覚えるときは、0番の愚者から21番の世界までを、旅人が成長していく物語として順に追うのがこつです。魔術師で才能に目覚め、女教皇で直感を、女帝で愛情を知り、皇帝で責任を学ぶ、というふうにつなげると、1枚ずつばらばらに覚えるより忘れにくくなります。1日に2〜3枚ずつ進めれば、2〜3週間でひととおり回れます。

最初から逆位置まで覚える必要はありません。正位置の意味がしっかりしていれば、逆位置はあとから「弱まる・行き過ぎる」の形で組み立てられます。物語の流れは大アルカナ22枚の意味一覧で確かめられます。

タロット独学の進め方の目安
段階期間の目安やることできるようになること
1. 大アルカナ2〜3週間22枚の正位置を、物語の順に1日2〜3枚ずつ覚える大きなテーマを表すカードの意味が言える
2. 1枚引きの日課毎日・1か月以上朝に1枚引いて記録し、夜に振り返る絵柄から自分の言葉で意味を引き出せる
3. 小アルカナ1〜2か月4スートの領域と、数・人物札の型で組み立てる78枚をおおよそ一覧なしで読める
4. スリーカード1か月ほど過去・現在・未来でカード同士をつなげて読む複数のカードを一つの話にまとめられる
5. 逆位置と大きなスプレッドその後逆位置を加え、ヘキサグラムやケルト十字に進む込み入った悩みも位置ごとに整理できる

絵柄から意味を読む練習

本のキーワードを暗記するより先に、カードの絵をよく見る練習をすると、意味が自分の言葉になります。1枚を手に取り、次の順に観察して、気づいたことをノートに書きます。

  1. 誰が描かれていて、何をしているか
  2. 表情や姿勢から、どんな気持ちが伝わるか
  3. 背景、空の色、手に持っている物は何か
  4. 自分ならこのカードに何という題をつけるか

たとえば星のカードには、夜空に大きな星が輝き、裸の女性が水差しから池と大地に水を注ぐ姿が描かれています。「何も隠さず、静かに希望を注いでいる」と感じたなら、本のキーワードである希望・願い・ひらめきとほぼ重なっています。自分で感じた言葉と本の意味が離れていたら、なぜその意味になるのかを絵の中から探します。この往復を続けると、本を開かなくても、絵を見ただけで意味が浮かぶようになります。

観察しやすいのは、78枚すべてに場面が描かれたウェイト版の系統のデッキです。数札が記号だけのデッキは、意味に慣れてから使うほうが進みが早くなります。

1枚引きを毎日続ける

意味を覚えたら、毎朝の1枚引きを日課にします。「今日の私が意識するとよいことは?」と問いかけて1枚引き、次の項目をノートに記録します。

夜になったら、その日の出来事とカードを照らし合わせて振り返ります。ワンドの5を引いた日に会議で意見がぶつかった、カップの3を引いた日に友人から食事に誘われた、というように、カードの意味が実際の場面と結びつくと、本の言葉が自分の体験に変わります。

1か月続けると30回分の記録がたまり、よく出るカードや、引いたときの自分の気持ちの癖が見えてきます。続けるこつは、1回にかける時間を5分ほどに決めることと、気に入らないカードでも引き直さないことです。同じ問いを何度も占わない理由はタロット占いの頻度で説明しています。

小アルカナはスートと数で覚える

大アルカナと1枚引きに慣れたら、小アルカナ56枚に進みます。56枚を1枚ずつ暗記するのではなく、スートと数の組み合わせで覚えます。

たとえばカップの5なら、感情(カップ)が揺らぐ(5)場面なので、喪失や後悔を表すと組み立てられます。練習には、同じ数の4枚を並べて見比べる方法が効きます。4の4枚を並べると、どれも動きが止まって落ち着いた場面なのに、スートによって祝福・退屈・休息・守りと姿が変わるのが分かります。スートと数の型のくわしい説明は小アルカナ56枚の意味にまとめています。

初心者向けの入門書・デッキの選び方の目安

独学の道具は、デッキ1組と入門書1冊があれば十分です。評判や商品名で選ぶより、中身の条件で選ぶほうが失敗しません。デッキは、次の条件を満たすものが独学に向いています。

入門書は、次の点を確かめて選びます。

本を何冊も買いそろえると、カードごとの解説が少しずつ違って混乱します。最初の1冊を基準に決め、ほかの本は迷ったときに見比べる程度にとどめると、読みの軸がぶれません。

独学でつまずきやすい点

独学で手が止まる人の多くは、次のどれかでつまずいています。

一人で練習を続けていると、自分の読みの癖に気づきにくくなります。友人や家族を占わせてもらうと、相手の反応から読みの伝わり方が分かります。ときには占い師に自分の悩みを占ってもらい、カードをどうつなげて話にしているかを聞くと、本だけでは身につきにくい読みの組み立て方が見えてきます。

よくある質問

タロットは独学でも占えるようになりますか?

独学でも占えるようになります。大アルカナから始めて毎日1枚引きを続け、記録を振り返る習慣をつければ、2〜3か月ほどで78枚をひととおり扱える段階に進めます。大切なのは、本の意味を覚えることより、出たカードを自分の状況に当てはめる練習を重ねることです。

タロット初心者におすすめの本はどう選べばいいですか?

78枚すべての絵柄、正位置と逆位置の意味、スプレッドの読み方の例がそろった入門書を選びます。キーワードだけを並べた本より、絵のどこからその意味が出てくるのかを説明している本のほうが、自分で読む力がつきます。最初は1冊に絞って読み込みます。

最初のタロットカードは何を選べばいいですか?

78枚すべてに場面の絵が描かれた、ウェイト版の系統のデッキが独学に向いています。日本の入門書の多くがこの系統の絵柄で説明しているので、本とカードを見比べながら覚えられます。毎日眺めたくなる絵柄を選ぶと、練習も長続きします。

タロットの意味が覚えられません。どうすればいいですか?

一度に覚えようとせず、大アルカナだけ、次に一つのスートだけ、と範囲を区切ります。カードを見て自分で題をつける、1枚引きの記録を夜に振り返るなど、体験と結びつけると記憶に残ります。覚えきる前から一覧を見ながら占ってかまいません。

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