旧暦(天保暦)の仕組み

旧暦は、月の満ち欠けで一か月を数え、季節とのずれを二十四節気で調整する太陰太陽暦です。日本では明治5年まで使われ、その最後の暦が天保暦でした。本サイトは天保暦の規則にもとづき、日本時間の朔と中気の日付から旧暦の年月日を求めています。

要点

  • 旧暦は月の満ち欠けで日を数え、季節とのずれを二十四節気で調整する太陰太陽暦である
  • 本サイトの旧暦は天保暦の規則で日本時間をもとに計算する
  • 朔(新月)の瞬間を含む日を各月の1日とする
  • 一か月は30日の大の月か29日の小の月になる
  • 冬至を含む月を11月とし、月の名前は中気で決まる

月の満ち欠けで日を数える仕組み

旧暦では、月と太陽が同じ方向に並ぶ朔、つまり新月の瞬間を含む日を各月の1日とします。次の朔の前日までが一か月で、月の満ち欠けの周期が約29.5日のため、一か月は30日の大の月か29日の小の月になります。大の月と小の月の並び方は天文計算で決まり、毎年同じ順番にはなりません。

1日が新月の日なので、旧暦の日付を見れば月の形の見当がつきます。3日ごろに細い三日月が見え、15日ごろに満月を迎えるため、旧暦8月15日の月を「十五夜」と呼んで月見をする習慣が生まれました。

12か月を合わせると約354日で、太陽の1年より11日ほど短くなります。そのままでは暦の月と季節が年々ずれていくため、旧暦は二十四節気を使って月の名前を決め、ずれが積み重なったところで閏月を入れて調整します。

中気で決まる月の名前

旧暦の月の名前は、その月に含まれる中気で決まります。中気は二十四節気のうち雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒の12で、雨水を含む月が1月、春分を含む月が2月というように、月と中気が一つずつ対応します。

本サイトが従う天保暦の規則では、まず冬至を含む月を11月と決め、そこから順に月の数字を進めます。冬至は毎年12月22日前後なので、旧暦11月はおおむね新暦の12月前後にあたります。

旧暦の正月、つまり1月1日は、雨水を含む月の初日です。そのため旧正月は新暦の1月下旬から2月中旬の間を動き、2026年は2月17日、2027年は2月7日にあたります。旧暦の日付は朔と中気がどの日に来るかだけで決まるので、時刻をすべて日本時間で計算することで、日本の暦として一貫した結果になります。

旧暦の月と、その月に含まれる中気(日付は2026年の中気)
旧暦の月含まれる中気2026年の中気の日付
1月雨水2月19日
2月春分3月20日
3月穀雨4月20日
4月小満5月21日
5月夏至6月21日
6月大暑7月23日
7月処暑8月23日
8月秋分9月23日
9月霜降10月23日
10月小雪11月22日
11月冬至12月22日
12月大寒1月20日

閏月が入る年

ある冬至を含む月から、次の冬至を含む月の前の月までが13か月になる年があります。このときは中気を含まない月を閏月とし、前の月と同じ数字に「閏」を付けて呼びます。閏月のある年は1年が13か月になり、閏月はおよそ3年に1度の割合で入ります。

中気と中気の間隔は平均で約30.4日あり、ひと月の約29.5日より少し長いため、ときどき中気が一つも入らない月が生まれます。その月を閏月にすることで、月の名前と季節の対応が保たれます。

最近では2023年に閏2月、2025年に閏6月がありました。閏月の日付は、六曜や宿曜の計算で前の月と同じ数字として扱います。たとえば閏6月1日の六曜は、6月1日と同じく6+1で数えて赤口になります。

2033年問題と本サイトの扱い

天保暦の規則をそのまま当てはめると、2033年の秋から2034年の春にかけて、月の名前が一つに決まらない期間が生じます。中気を含まない月が二つ現れる一方で、中気を二つ含む月も現れるためで、これを旧暦の2033年問題と呼びます。

どの月を閏月にするかは解釈が分かれますが、本サイトでは暦の専門家の多数説に合わせ、2033年は11月の後に閏11月を置きます。この方式では、2033年11月22日から始まる月が11月、12月22日から始まる月が閏11月になり、2034年の旧正月は2月19日です。

旧暦は現在、公的な機関が定めているものではないため、2033年前後の旧暦の日付はカレンダーや資料によって違うことがあります。本サイトの日付とほかの暦が合わないときは、まずこの閏月の置き方の違いを確かめてください。閏月の位置は、その期間の六曜や宿曜の結果にも関わります。

旧暦と占い・暦注の関係

本サイトで旧暦を直接使うのは、六曜と宿曜です。六曜は旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まり、宿曜は生まれた日の旧暦の月日から本命宿を求めます。どちらも旧暦の日付が一日ずれると結果が変わるため、天保暦の規則に沿った正確な計算が欠かせません。

旧暦の年の区切りは旧正月で、立春とも1月1日とも一致しません。2026年2月10日は、立春を過ぎているため命式では2026年の生まれですが、旧暦ではまだ2025年12月23日です。干支のページは1月1日で区切るので、この日は午年として扱います。

一つの日付に三つの「年の区切り」が重なる点を知っておくと、占いごとに年が違って見えても戸惑わずに済みます。どの区切りを使うかは占いの体系ごとに本サイトの方式として決めており、各ページの説明に示しています。

具体例

2025年の旧暦を例に、閏月が入る手順をたどります。2025年6月25日は朔の日で旧暦6月1日にあたり、この月には中気の大暑(7月22日)が入っています。次の朔の7月25日から始まる月は、8月22日まで続く間に中気が一つも入らないため閏月となり、7月25日は旧暦閏6月1日です。その次の朔である8月23日は処暑と同じ日で、処暑を含むこの月が7月になります。六曜は閏月でも前の月と同じ数字で数えるため、6月1日と閏6月1日はどちらも赤口です。

よくある質問

旧暦と新暦の日付はどのくらいずれていますか
旧暦の日付は、新暦の同じ数字の日よりおよそ1か月前後遅れて進みます。ずれの大きさは閏月の前後で変わり、毎年一定ではありません。特定の日の対応は日付のページで確かめてください。
旧暦の閏月はどのくらいの頻度で入りますか
閏月はおよそ3年に1度、19年に7回の割合で入ります。閏月がある年は13か月になり、どの月の後に入るかは年によって違います。2023年は閏2月、2025年は閏6月でした。
旧暦の誕生日は毎年同じ新暦の日付になりますか
同じ日付にはなりません。旧暦の1年は12か月の年と13か月の年があり、日数も354日前後と384日前後で変わるためです。旧暦の誕生日を祝いたいときは、毎年その年の対応する日付を調べます。
本サイトの旧暦がほかのカレンダーと違う日があるのはなぜですか
朔や中気が日付の変わり目の近くで起こると、計算に使う時刻の基準によって日付が一日ずれることがあります。本サイトはすべて日本時間で計算しています。また2033年から2034年にかけては、閏月の置き方の違いで月の名前が異なる場合があります。

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