十二直とは
十二直は、建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の12の文字を日ごとに割り当て、その日の性質を表す暦注です。古い暦では中段の欄に書かれたため「中段」とも呼びます。本サイトでは、その日の十二支と節月の十二支の差から十二直を求めます。
要点
- 十二直は建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の12の文字を日ごとに割り当てる暦注である
- 古い暦で中段の欄に書かれたため中段とも呼ぶ
- その日の十二支と節月の十二支の差で決まる
- 節月の十二支と同じ十二支の日が建で、そこから一日ごとに一つ進む
- 節月は十二の節の節入りで替わり、立春からが寅の月
12の直と読み方
十二直は、建(たつ)・除(のぞく)・満(みつ)・平(たいら)・定(さだん)・執(とる)・破(やぶる)・危(あやぶ)・成(なる)・納(おさん)・開(ひらく)・閉(とづ)の順に並びます。一字ごとにその日の性質を表し、この順番で毎日一つずつ巡ります。
読みには古い言葉づかいが残っています。「定」を「さだん」、「納」を「おさん」、「閉」を「とづ」と読むのは、暦注として受け継がれてきた読み方です。カレンダーによっては読み仮名を省いているので、表で読みを確かめておくと便利です。
本サイトでは、12の直を意味の上から三つに分けて案内します。建・満・平・定・成・開は物事を始めたり定めたりするのに向く直、除・執・納は整えたり取り入れたりするのに向く直、破・危・閉は控えめに過ごしたり締めくくったりするのに向く直です。
十二支の差で決まる計算
十二直は、その日の十二支が節月の十二支からいくつ進んでいるかで決まります。節月とは二十四節気の節で区切った月のことで、立春の日から寅の月が始まり、啓蟄で卯の月、清明で辰の月へと移ります。
日の十二支が節月の十二支と同じ日が「建」です。そこから日の十二支が一つ進むごとに、除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉と一つずつ進みます。たとえば寅の月なら寅の日が建、卯の日が除、辰の日が満です。子を0、丑を1と数えて亥を11とし、日の十二支から節月の十二支を引いた差を12で割った余りが、0なら建、1なら除、11なら閉となります。
十二直は暦注なので日付単位で決まり、節入りの時刻には左右されません。節入りの日は、時刻が夜であっても新しい節月の十二支で数えます。
| 直 | 読み | 本サイトでの意味 | 向いている行い |
|---|---|---|---|
| 建 | たつ | 物事が建ち始める日 | 新しい計画の着手、物事の開始 |
| 除 | のぞく | 障りや不要なものを取り除く日 | 掃除、整理、不用品の処分 |
| 満 | みつ | 満ち足りる日 | 祝い事、引っ越し、新しい取引 |
| 平 | たいら | 物事が穏やかに収まる日 | 話し合い、旅行、地固め |
| 定 | さだん | 物事が定まる日 | 決めごとの確定、開店、婚礼 |
| 執 | とる | 物事を執り行う日 | 祭事、種まき、仕事の段取り |
| 破 | やぶる | 古い枠を打ち破る日 | 古いものの取り壊し、習慣の見直し |
| 危 | あやぶ | 慎重に足元を確かめる日 | 点検、見直し、静かな作業 |
| 成 | なる | 物事が成就する日 | 新しい事の開始、開業、学び始め |
| 納 | おさん | 取り入れて仕舞う日 | 収穫、買い物、片づけ |
| 開 | ひらく | 道が開ける日 | 開業、入学、移転 |
| 閉 | とづ | 締めくくって蓄える日 | 締めくくりの作業、整理、休養 |
節入りの日に同じ直が続く理由
十二直には、節入りの日だけ前日と同じ直が続くという特徴があります。ふだんは日の十二支が一つ進むと直も一つ進みますが、節入りの日は節月の十二支も一つ進むため、差が前日と同じになるからです。
たとえば亥の月の寅の日が平だった翌日に大雪の節入りが来ると、その日は卯の日で、節月は子の月に替わります。日の十二支も節月の十二支も一つずつ進むので差は変わらず、節入りの日も平が続きます。この重なりは計算の結果として自然に生まれるもので、一年に12回、各節入りの日に起こります。
暦の上で同じ直が二日続いているのを見つけたら、その二日目が節入りの日です。十二直の並びから、二十四節気の節の位置を読み取ることもできます。
各直の意味と日取りへの生かし方
十二直は、その日にどんな行いが向くかを示す暦注です。本サイトでは、建は物事を始める日、除は不要なものを取り除く日、満は満ち足りて祝い事に向く日、平は物事が穏やかに収まる日、定は決めごとを固める日、執は物事を執り行う日と定義します。
続く破は古い枠を打ち破る日、危は慎重に足元を確かめる日、成は物事が成就する日、納は取り入れて仕舞う日、開は道が開ける日、閉は締めくくって蓄える日です。破や危や閉は、悪い日ではなく「控えめに整える日」と読むと、暮らしの中で使いやすくなります。
日取りに使うときは、始めたいことには建・成・開、片づけや整理には除・納、見直しや点検には危、区切りをつけたいことには閉というように、目的と直の意味を合わせて選びます。十二直だけで予定を決めるのではなく、都合のよい候補日の中から意味の合う日を選ぶ使い方が無理のない方法です。
六曜との違いと組み合わせ方
十二直と六曜は、どちらもカレンダーに載る暦注ですが、決まり方がまったく違います。六曜は旧暦の月と日、つまり月の満ち欠けから決まり、十二直は日の十二支と節月、つまり太陽の動きをもとにした区切りから決まります。
二つは互いに関係なく並ぶため、同じ日に大安と破が重なることも、仏滅と成が重なることもあります。どちらを重く見るかは、使う場面で決めると迷いません。結婚式などで家族が六曜を気にするなら六曜を先に見て、引っ越しや新しい習い事のように自分で始める物事なら十二直の意味を手がかりにする、という使い分けができます。
日付のページでは、六曜と十二直を並べて示しています。一つの日に複数の暦注が重なるのは自然なことなので、すべてをよい日にそろえようとせず、目的に合う一つを選んで日取りの手がかりにしてください。
具体例
2026年12月の大雪の節入りを例に、子を0、丑を1と数える方法で十二直を求めます。12月6日の日の干支は甲寅で十二支は寅、この日はまだ小雪の期間なので節月は亥の月です。寅から亥を引くと2-11=-9で、12で割った余りは3なので平になります。12月7日は11時52分に大雪の節入りがあり、日付単位で子の月に替わります。この日の十二支は卯なので、3-0=3で余りは3、前日と同じ平が続きます。12月8日は辰の日で、4-0=4、余り4の定に進みます。
よくある質問
- 十二直と六曜はどちらを優先すればよいですか
- 十二直と六曜は決まり方が別々の暦注で、どちらが上ということはありません。家族の行事で六曜を気にする人がいれば六曜を、自分で始める物事なら十二直の意味を目安にすると選びやすくなります。
- 破や危の日に大事な予定を入れても大丈夫ですか
- 予定を動かす必要はありません。本サイトでは破を古い枠を打ち破る日、危を慎重に足元を確かめる日と定義しています。その日は確認や準備をいつもより丁寧にする心がけとして生かしてください。
- 同じ直が二日続く日があるのはなぜですか
- 節入りの日に、日の十二支と節月の十二支がそろって一つ進むためです。差が前日と変わらないので、同じ直が重なります。重なった二日目が節入りの日にあたります。
- 建の日はどのくらいの間隔で来ますか
- 建は節月の十二支と同じ十二支の日なので、同じ節月の中では12日ごとに来ます。あいだに節入りをはさむと同じ直が一日重なるため、建と建の間が13日になります。