暦注の読み方
暦注とは、暦の日付に添えてその日の吉凶や季節の移ろいを書き込んだ注記のことです。本サイトでは、六曜・十二直・旧暦の日付・二十四節気・七十二候・月齢と月相を日付ごとに示します。それぞれ決まり方と使い道が違うため、目的に合ったものを主に見ると日取りの目安として役立ちます。
要点
- 暦注は暦の日付に添えて、その日の吉凶や季節の目安を記した注記です。
- 本サイトの日付ごとの欄では六曜・十二直・旧暦・二十四節気・七十二候・月齢と月相を示します。
- 暦注はすべて日付単位で扱い、節入りの日はその日全体が新しい節に属します。
- 六曜は旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まります。
- 十二直は日の十二支と節月の十二支の差で決まり、節入りの日は前日と同じ直が続きます。
本サイトで示す暦注
昔の暦には、日付の下に吉凶や行事の目安が細かく書き込まれ、人々はそれを見て種まきや婚礼、旅立ちの日を選んできました。こうした日ごとの注記をまとめて暦注と呼びます。暦注には多くの種類がありますが、本サイトでは決まり方がはっきりしていて、計算で毎日求められるものに絞って示します。どれも古くから暦に載ってきた注記で、今のカレンダーや手帳にもその一部が受け継がれています。
示すのは、吉凶の目安となる六曜と十二直、月の暦である旧暦の日付、季節を表す二十四節気と七十二候、そして月の満ち欠けを表す月齢と月相です。六曜と十二直は日取りを選ぶときの手がかりに、残りは季節の行事や暮らしの節目を知る手がかりになります。どれも一日を単位に決まるもので、生まれた人の性質を読む命式とは別のものとして扱います。
日付単位で読む決まり
暦注はすべて日付を単位として扱います。二十四節気や七十二候の節入りが夜遅くにあっても、その日は朝から新しい節気や候の日として表示します。旧暦の日付も、新暦の一日に一つの日付を対応させて示します。旧暦の月の初めの1日も、新月の瞬間を含む日付で決まります。
この点は、生まれた日の正午で判定する命式とは考え方が違います。たとえば節入りが22時の日に生まれた人は、暦注の欄では新しい節気の日になる一方、命式の月柱は前の節月のままです。日付ごとの欄と命式の欄で節気が食い違って見えるときは、日付単位と正午判定という二つの基準を思い出すと整理できます。暦注は一日の性格を表すので、一日のどの時刻に節入りしても、その日全体を同じ暦注で読むのが自然な使い方です。
| 暦注 | 決まり方 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 六曜 | 旧暦の月と日の和を6で割った余り | 冠婚葬祭の日取り |
| 十二直 | 日の十二支と節月の十二支の差 | 物事の始め・納めの日選び |
| 旧暦 | 天保暦の規則(冬至を含む月を11月) | 伝統行事・月の満ち欠け |
| 二十四節気 | 太陽黄経15度ごと | 季節の節目・行事 |
| 七十二候 | 太陽黄経5度ごと(略本暦の候名) | 季節の細かな移ろい・挨拶 |
| 月齢・月相 | 直前の新月からの日数(正午)と8区分の月相 | 月の形・夜の明るさ |
六曜と十二直の読み方
六曜は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つで、旧暦の月と日の数を足して6で割った余りで決まります。余りが0なら大安、1なら赤口、2なら先勝、3なら友引、4なら先負、5なら仏滅です。旧暦の月が替わると並びが途中から始まり直すため、新暦のカレンダーで見ると順番が飛ぶ日があります。
十二直は建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の十二で、その日の十二支と節月の十二支の差で決まります。節月の十二支と同じ十二支の日が建になり、そこから順に進みます。節入りの日だけは前日と同じ直を繰り返すため、月ごとに並びが一つずつずれていきます。六曜は冠婚葬祭の日取りに、十二直は物事の始めや納めの日を選ぶ目安に使われてきました。
季節と月を表す暦注の読み方
二十四節気は太陽黄経を15度ずつに分けた季節の目印で、立春から大寒まで約15日ごとに移ります。七十二候はそれをさらに5度ずつに分けたもので、一つの節気を初候・次候・末候の三つに区切り、「山茶始開(つばきはじめてひらく)」のように自然の様子を表す名前がついています。本サイトの候の名前は国立天文台の略本暦のものです。
旧暦は月の満ち欠けを基準にした暦で、本サイトは天保暦の規則で日付を求めます。新月の日が1日に当たり、満月は15日前後に来るため、旧暦の日付を見ると夜空の月の形が想像できます。月齢は直前の新月からの経過日数を正午の時点で表したもので、月相は新月・三日月・上弦の月・満月などの8つの区分で示します。
目的に合わせた暦注の選び方
暦注は目的に合わせて、主に見るものを一つ決めてから他を重ねると迷いません。結婚式や開店のように人を招く日取りでは、まず六曜で候補を絞り、十二直で物事の始めに向く日かどうかを補うのが昔からの使い方です。引っ越しや契約の日を選ぶときも、同じ順で見ると候補が整理できます。
季節の挨拶や行事の準備には、二十四節気と七十二候が向いています。手紙の書き出しに節気や候の名前を添えると、季節感のある文面になります。お月見や夜の外出の予定を立てるときは、旧暦の日付と月齢を見ると月の明るさの見当がつきます。複数の暦注で評価が分かれる日は、目的に一番近い暦注を優先すると決めておくと、日取り選びに時間がかかりません。家族や仲間と予定を合わせるときは、暦注を候補の絞り込みに使い、最後は全員の都合で決めると無理がありません。
具体例
2026年11月7日の暦注を読んでみます。旧暦は9月28日で、9と28を足した37を6で割ると余りは1なので、六曜は赤口です。この日は18時52分に立冬の節入りがありますが、暦注は日付単位なので一日全体が立冬の日となり、七十二候も立冬の初候「山茶始開」に入ります。十二直は節入りの日のため前日と同じ開が続きます。月齢は27.5で、明け方の空に細く残る有明月です。赤口は昔から正午前後の時間帯を用事に使う日なので、行事を入れるなら昼の時間帯を選び、季節の便りには立冬と山茶始開を書き添えるといった使い分けができます。
よくある質問
- 六曜の順番が途中で飛ぶのはなぜですか?
- 六曜は旧暦の月と日の和で決まるため、旧暦の月が替わる日に並びが新しい位置から始まり直すからです。旧暦の1日の六曜は月ごとに決まっていて、1月と7月の1日は先勝、2月と8月の1日は友引になります。新暦のカレンダーで見ると、旧暦の月の変わり目で順番が飛んだように見えます。
- 暦注のよくない日に予定が入ったらどうすればいいですか?
- 暦注は日取りを選ぶときの目安で、予定を変えるかどうかは目的と事情に合わせて決めるものです。六曜で控えめに過ごす日でも、十二直では物事に向く日に当たることがあります。気になるときは時間帯を工夫したり、大切な手続きだけ別の日に回したりと、できる範囲で調整すると気持ちよく過ごせます。
- 十二直と六曜で吉凶が違う日はどちらを優先しますか?
- 目的に一番近い暦注を優先します。冠婚葬祭の日取りなら六曜、建築や物事の始めなら十二直を主に見るのが昔からの使い方です。どちらを主にするかを先に決めておくと、評価が分かれても迷わずに済みます。
- 七十二候の名前はどこから来ていますか?
- 本サイトの七十二候の名前は、国立天文台が公表する略本暦に載っているものです。七十二候は古代中国で生まれ、日本では江戸時代に気候や動植物に合わせて改められました。名前は季節ごとの自然の様子を短い言葉で表しています。