12月の誕生石

12月の誕生石は、トルコ石、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4種類です。空色、深い青、青紫、そして強い輝きと、青系を中心に個性の違う石がそろっています。このページでは4つの石の性質、産地、石言葉、身に着け方と贈り方を紹介し、2021年の改定でどの石が加わったのかを説明します。

要点

  • 12月の誕生石はトルコ石、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4種類です。
  • トルコ石とラピスラズリは不透明な青い石で、どちらも柔らかめです。
  • トルコ石は細かな穴が多く、汗や化粧品が染み込むと色が変わることがあります。
  • タンザナイトはタンザニアの限られた地域で採れる青紫のゾイサイトです。
  • ジルコンは天然の鉱物で、人工石のキュービック・ジルコニアとは別のものです。
  • タンザナイトとジルコンは2021年12月の改定で加わりました。
12月の誕生石(2021年12月改定)
石石言葉備考
トルコ石成功、友情1958年の制定時から
ラピスラズリ崇高、真実1958年の制定時から
タンザナイト高貴、冷静2021年の改定で追加
ジルコン平和、安らぎ2021年の改定で追加

トルコ石

トルコ石(ターコイズ)は、銅とアルミニウムを含むリン酸塩鉱物で、空色から青緑の不透明な石です。母岩が黒や褐色の網目模様として入るものもあり、この模様も個性として楽しまれます。名前は、産地からトルコを経由してヨーロッパへ運ばれたことに由来します。主な産地はイラン、アメリカ南西部、中国などです。モース硬度は5〜6と柔らかく、細かな穴の多い性質のため、汗や皮脂、化粧品、洗剤が染み込むと色が変わることがあります。そのため、樹脂を染み込ませて安定させたものも多く流通しています。着けたあとは乾いた布で拭き、水洗いは避けます。カジュアルな服にもなじむ色なので、普段使いのリングやバングルとして贈ると使ってもらいやすい石です。

ラピスラズリ

ラピスラズリは、青い鉱物であるラズライト(青金石)を主成分に、白い方解石や金色に光る黄鉄鉱の粒を含む岩石です。和名を瑠璃といい、夜空に星が散ったような深い青と金色の粒の組み合わせが特徴です。古くから砕いて顔料にも使われ、ウルトラマリンと呼ばれる青い絵の具の原料として知られています。主な産地はアフガニスタン、チリ、ロシアなどで、アフガニスタンは数千年前から続く産地です。モース硬度は5〜5.5と柔らかめで、酸や汗に弱いので、着けたあとは柔らかい布で拭いてからしまいます。金色の粒と調和するゴールドの地金と合わせると、青の深さが引き立ちます。落ち着いた色合いは、冬のコートやニットにもよく合います。

タンザナイト

タンザナイトは、ゾイサイト(灰簾石)のうち青紫に色づいたものです。宝石品質のものはタンザニア北部、キリマンジャロ山の近くの限られた地域でしか採れず、名前もこの国名に由来します。1960年代に発見された、比較的新しい宝石です。見る方向によって青、紫、赤みのある色と色合いが変わる強い多色性を持ち、市場に出回るものの多くは加熱によって青紫を引き出しています。モース硬度は6〜7で、特定の方向に割れやすいため、強い衝撃や急な温度変化を避けます。指輪にするなら石の周りを地金で守るデザインを選び、ペンダントやピアスなら普段の装いにも取り入れやすくなります。夜の照明の下で紫が深まる石なので、冬のパーティーや年末の集まりに映えます。

ジルコン

ジルコンは、ジルコニウムを含むケイ酸塩鉱物で、天然の宝石です。名前が似ている人工石のキュービック・ジルコニアとはまったく別のものです。光を強く屈折させ、虹色に分ける力も大きいため、ダイヤモンドに近い強い輝きを持ちます。色は無色、青、黄、褐色、赤などで、宝石として人気の高い青いジルコンの多くは加熱によって色を引き出したものです。モース硬度は6.5〜7.5ほどですが、カットの角が欠けやすいので、ほかの石と触れ合わないよう保管します。主な産地はカンボジア、スリランカ、ミャンマー、オーストラリアなどで、オーストラリアでは約44億年前にできたジルコンの粒が見つかっています。透明感のある輝きを持つ石なので、年末の華やかな装いに合わせる贈り物に向いています。

12月の誕生石が決まった経緯

日本の誕生石は1958年に全国宝石商協同組合(現: 全国宝石卸商協同組合)が制定し、アメリカの誕生石にサンゴとヒスイを加えた一覧として始まりました。2021年12月には63年ぶりの改定があり、10種類の石が追加されました。12月ではタンザナイトとジルコンの2つがこのとき加わり、改定前からのトルコ石とラピスラズリと合わせて4種類となりました。改定で2種類ずつ石が加わったのは、12月と3月です。

よくある質問

ジルコンはキュービック・ジルコニアと同じものですか?
違います。ジルコンは天然の鉱物で、キュービック・ジルコニアはダイヤモンドの代わりとして作られる人工の結晶です。名前は似ていますが成分も性質も異なり、12月の誕生石はジルコンのほうです。
トルコ石の色が変わるのを防ぐには?
細かな穴が多い石なので、汗や油、化粧品が染み込むと色が変わることがあります。ハンドクリームや香水を使った直後に触れないようにし、着けたあとは乾いた布で拭きます。水や洗剤を使った洗浄は避けます。
12月の誕生石で青系以外の色を選びたい場合は?
ジルコンには無色や黄色、褐色、赤のものがあるので、青以外を選びたい人に向いています。無色のジルコンは強い輝きがあり、どんな服にも合わせやすい色です。青系の石と組み合わせて身に着けることもできます。

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