6月の誕生石
6月の誕生石は、真珠、ムーンストーン、アレキサンドライトの3つです。生き物がつくる真珠、光が内側で揺らめくムーンストーン、照明で色が変わるアレキサンドライトと、それぞれ個性の異なる石がそろっています。このページでは各石の特徴と石言葉、身に着け方を紹介し、2021年の改定との関係も整理します。
要点
- 6月の誕生石は真珠、ムーンストーン、アレキサンドライトの3種類です。
- 真珠は貝の体内でつくられる有機質の宝石で、汗や酸、化粧品に弱い性質があります。
- ムーンストーンは長石の一種で、内側から青白い光が揺らめくシラーが特徴です。
- アレキサンドライトは太陽光では緑、白熱灯の光では赤へと色が変わる金緑石です。
- アレキサンドライトは2021年12月の改定で加わりました。
- 真珠とムーンストーンは改定前から6月の誕生石です。
| 石 | 石言葉 | 備考 |
|---|---|---|
| 真珠 | 純潔、円満、完成 | 1958年の制定時から |
| ムーンストーン | 純粋な愛、恋の予感 | 1958年の制定時から |
| アレキサンドライト | 秘めた想い、高貴 | 2021年の改定で追加 |
真珠
真珠は、貝の体内で炭酸カルシウムの結晶とたんぱく質が薄い層となって重なり、できあがる有機質の宝石です。重なった層が光を反射して生まれる柔らかな光沢を、テリと呼びます。モース硬度は2.5〜4.5ほどと柔らかく、汗や酸、化粧品、乾燥に弱い性質があります。日本はアコヤ真珠の養殖で知られ、三重県、愛媛県、長崎県などが主な産地です。白蝶貝から採れる大粒の南洋真珠や、黒みを帯びた黒蝶真珠もあります。身に着けるときは化粧や香水を済ませてから最後に着け、外したらすぐに柔らかい布で拭きます。慶事にも弔事にも合わせられる宝石なので、成人や就職の節目に、長く使える一連のネックレスとして贈る石としてもよく選ばれます。
ムーンストーン
ムーンストーンは長石(フェルドスパー)の一種で、性質の異なる2種類の長石が薄い層状に重なった構造をしています。この層に光が当たると、石の内側から青白い光が浮かぶように揺らめき、この現象をシラーと呼びます。地色は無色や乳白色が中心で、灰色や桃色、橙色のものもあります。モース硬度は6〜6.5で、特定の方向に割れやすいため、ぶつけやすい指輪よりもペンダントやピアスに向いています。主な産地はスリランカ、インド、ミャンマー、マダガスカルなどです。光の揺らめきを生かすため、ドーム型のカボションカットに仕上げるのが一般的です。白い服や淡い色の夏服に合わせやすく、6月の結婚式に参列するときの装いにも取り入れやすい石です。
アレキサンドライト
アレキサンドライトは金緑石(クリソベリル)の変種で、太陽の光の下では青緑から緑に、白熱灯やろうそくの光の下では赤から赤紫に色が変わります。この性質をカラーチェンジと呼び、色の変化がはっきりしているものほど高く評価されます。色が変わるのは、微量に含まれるクロムの働きによるものです。19世紀にロシアのウラル山脈で見つかり、現在はブラジル、スリランカ、タンザニアなどでも採れます。モース硬度は8.5と硬く、日常使いの指輪にも向いています。産出量が少なく良質のものは高価なので、大きさよりも色の変わり方を重視して選ぶと満足しやすくなります。昼と夜で表情が変わる石なので、仕事の日も休日の夜も同じ指輪を楽しみたい人への贈り物に合います。
6月の誕生石が決まった経緯
日本の誕生石は、1958年に全国宝石商協同組合(現: 全国宝石卸商協同組合)がアメリカの誕生石をもとに、サンゴとヒスイを加えて制定しました。2021年12月、63年ぶりに一覧が改定され、新たに10種類が追加されています。6月ではアレキサンドライトがこの改定で加わった石です。真珠とムーンストーンは改定前から6月の誕生石で、現在は3種類から選べます。
よくある質問
- 6月の誕生石は3つのうちどれを選べばいいですか?
- どれも6月の誕生石です。改まった席から普段まで幅広く使いたいなら真珠、柔らかい光を普段の装いに取り入れたいならムーンストーン、珍しさのある石を長く楽しみたいならアレキサンドライトが合います。
- 真珠を長くきれいに使うにはどうすればいいですか?
- 真珠は柔らかく汗や酸に弱いため、手入れの仕方で美しさの持ちが変わります。使うたびに布で拭き、乾燥しすぎる場所を避けて保管すると、光沢を保ちやすくなります。ネックレスの糸は使ううちに伸びるので、数年に一度、宝石店で糸を替えてもらいます。
- アレキサンドライトの色の変化はどうやって確かめますか?
- 窓際の自然光と、電球色の照明の下で見比べると変化が分かります。お店では、昼光に近い照明と電球色の照明を切り替えて見せてもらえるか尋ねます。変化の幅は石ごとに違うので、何点か比べてから選びます。
- ムーンストーンの光が見えにくいのはなぜですか?
- 青白い光は、石の真上から光が当たり、正面から見たときにいちばんよく浮かびます。照明の向きや石の角度が合っていないと、光の揺らめきが見えにくくなります。購入するときは石をゆっくり傾け、光が石の中央に浮かぶものを選びます。