5月の誕生石
5月の誕生石は、エメラルドとヒスイの2つで、どちらも緑を代表する石です。このページでは、透明感のあるエメラルドとしっとりした光沢のヒスイの違い、硬さや産地、石言葉、贈り物や手入れの考え方を紹介し、5月の誕生石が日本でどのように定められてきたかも説明します。
要点
- 5月の誕生石はエメラルドとヒスイの2種類です。
- エメラルドはクロムなどで緑に色づいた緑柱石で、モース硬度は7.5〜8です。
- エメラルドは内部に細かな割れを持つものが多く、衝撃や急な温度変化に弱い石です。
- 宝石のヒスイには硬玉と軟玉があり、日本で主に扱われるのは硬玉です。
- ヒスイは細かな結晶が絡み合っているため、割れにくい粘り強さを持ちます。
- ヒスイは1958年の制定時にアメリカの誕生石に加えられた2つの石の一つです。
| 石 | 石言葉 | 備考 |
|---|---|---|
| エメラルド | 幸福、夫婦愛 | 1958年の制定時から |
| ヒスイ | 徳、調和 | 1958年の制定時から |
エメラルド
エメラルドは、緑柱石(ベリル)のうち、クロムやバナジウムを含んで鮮やかな緑に色づいたものです。モース硬度は7.5〜8ありますが、結晶の内部に細かな割れや内包物を持つものが多く、強い衝撃や急な温度変化には弱い石です。内部の割れ目を目立たなくするために、オイルなどを染み込ませる処理が広く行われています。主な産地はコロンビア、ザンビア、ブラジルなどです。角を落とした長方形のエメラルド・カットは、欠けやすい角をなくしてこの石を守る工夫が形になったものです。超音波洗浄機や熱いお湯での洗浄は避け、柔らかい布で拭く手入れにとどめます。深い緑は格式のある場にも合うため、記念日の指輪や、長く受け継ぐことを前提にした贈り物に向いています。
ヒスイ
宝石のヒスイには、輝石の仲間である硬玉(ジェダイト)と、角閃石の仲間である軟玉(ネフライト)の2種類があり、日本で宝石のヒスイとして扱われるのは主に硬玉です。硬玉のモース硬度は6.5〜7ほどですが、細かな結晶が絡み合っているため割れにくく、粘り強い石です。色は緑が代表的ですが、白、ラベンダー、黄、黒などもあります。主な産地はミャンマーで、日本では新潟県糸魚川市の周辺が産地として知られ、2016年には日本鉱物科学会がヒスイを日本の国石に選びました。透明感よりも、しっとりとした光沢と深みのある色合いが魅力の石です。帯留めや丸玉のペンダントなど和洋どちらの装いにも合うので、世代を問わず贈りやすい石です。
5月の誕生石が決まった経緯
日本の誕生石は1958年、全国宝石商協同組合(現: 全国宝石卸商協同組合)によって制定されました。その際、アメリカの誕生石にサンゴとヒスイが加えられており、5月のヒスイはこのとき一覧に入った石です。2021年12月には63年ぶりに改定され、10種類の石が追加されましたが、5月に新しく加わった石はありません。5月の誕生石は改定前と同じエメラルドとヒスイの2種類です。
よくある質問
- エメラルドとヒスイはどう違いますか?
- エメラルドは緑柱石の透明な結晶で、光を通す鮮やかな緑が特徴です。ヒスイは細かな結晶が集まった石で、光を柔らかく受け止めるしっとりとした質感があります。華やかさを求めるならエメラルド、落ち着いた深みを求めるならヒスイが合います。
- ヒスイはいつから5月の誕生石ですか?
- 1958年に日本の誕生石が制定されたときからです。このとき、アメリカの誕生石にサンゴとヒスイの2つが加えられ、ヒスイは5月の石になりました。2021年12月の改定後も、5月の誕生石として一覧に残っています。
- エメラルドの手入れで注意することは?
- 内部に細かな割れを持つものが多いので、超音波洗浄機やスチームでの洗浄は避けます。汚れは柔らかい布で拭き取り、落ちにくい場合はぬるま湯で軽く洗ってすぐに水気を拭きます。ほかの石とぶつからないよう、仕切りのあるケースで保管します。
- 糸魚川のヒスイは宝石として使えますか?
- 糸魚川周辺は日本を代表するヒスイの産地で、古くは勾玉にも加工されてきました。今もアクセサリーとして販売されており、国内産の石を身に着けたい人は、産地を明記して販売しているものを選ぶ方法があります。緑だけでなく白や淡い色のものも多く、色の違いを見比べて選ぶ楽しさがあります。
- ヒスイは普段使いに向いていますか?
- 細かな結晶が絡み合った粘り強い石なので、普段使いに向いています。割れにくい一方で、より硬い石とこすれると表面に傷がつくことがあるため、保管はほかの宝石と分けます。丸玉のペンダントやシンプルな指輪なら、服装を選ばずに使えます。
- エメラルドを贈るときに気をつけることは?
- 内包物の多い石なので、透明度だけでなく色の美しさを重視して選びます。オイルなどの処理が広く行われているため、処理の有無や内容は販売店の説明で確かめておくと安心です。指輪にする場合は、石の角を地金で守るデザインを選ぶと欠けにくくなります。