7月の誕生石

7月の誕生石は、ルビーとスフェーンです。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ赤いルビーと、虹色のきらめきが強いスフェーンについて、性質や産地、石言葉、身に着けるときの注意点を説明します。あわせて、日本の誕生石の制定と2021年の改定で、7月の石がどう変わったかも紹介します。

要点

  • 7月の誕生石はルビーとスフェーンの2種類です。
  • ルビーはクロムを含んで赤く色づいたコランダムで、モース硬度は9です。
  • 同じコランダムで赤以外の色のものはサファイアと呼ばれます。
  • スフェーンはチタンを含む鉱物で、ダイヤモンドより強い虹色のきらめきを持ちます。
  • スフェーンはモース硬度5〜5.5と柔らかく、ぶつけにくい使い方が向きます。
  • スフェーンは2021年12月の改定で加わりました。
7月の誕生石(2021年12月改定)
石石言葉備考
ルビー情熱、仁愛、威厳1958年の制定時から
スフェーン永久不変、純粋2021年の改定で追加

ルビー

ルビーは、コランダム(鋼玉)と呼ばれる酸化アルミニウムの鉱物のうち、クロムを含んで赤く色づいたものです。同じコランダムで赤以外の色のものはサファイアと呼ばれます。モース硬度は9で、天然の鉱物ではダイヤモンドに次ぐ硬さです。主な産地はミャンマー、モザンビーク、タイ、スリランカなどで、わずかに青みを帯びた鮮やかな赤は「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、特に高く評価されます。色を美しく整えるための加熱処理が広く行われている石でもあります。硬く傷に強いので、毎日着ける指輪にも向いています。赤は存在感のある色なので、大きな石よりも小粒のルビーをあしらったデザインのほうが、仕事の日にも合わせやすくなります。

スフェーン

スフェーンは、チタンを含むケイ酸塩鉱物で、鉱物名ではチタン石(タイタナイト)と呼ばれます。名前はギリシャ語の「くさび」に由来し、結晶がくさび形になることからつけられました。色は黄色、黄緑、緑、褐色などで、光を虹色に分ける力(分散)がダイヤモンドより強く、角度を変えるたびに赤や緑のきらめきが走ります。モース硬度は5〜5.5と宝石の中では柔らかいため、手をぶつけやすい指輪よりも、ペンダントやピアスで楽しむのが向いています。主な産地はマダガスカル、ブラジル、パキスタン、ロシアなどです。流通量が多くない石なので、ほかの人と違う石を持ちたい7月生まれの人への贈り物にふさわしい一つです。

7月の誕生石が決まった経緯

日本の誕生石は1958年に全国宝石商協同組合(現: 全国宝石卸商協同組合)が制定し、アメリカの誕生石にサンゴとヒスイを加えた内容で始まりました。2021年12月には63年ぶりの改定が行われ、10種類の石が追加されました。7月はスフェーンがこの改定で加わった石です。ルビーは改定前から7月の誕生石で、改定によって7月の選択肢は2種類になりました。

よくある質問

ルビーとサファイアは同じ石ですか?
どちらもコランダムという同じ鉱物です。赤いものをルビー、それ以外の色のものをサファイアと呼び分けます。サファイアは9月の誕生石なので、7月と9月生まれの家族で同じ鉱物の石をそろえる贈り方もできます。
7月の誕生石はなぜ2つになったのですか?
2021年12月の改定でスフェーンが7月の誕生石に加わったためです。それまでの7月の誕生石はルビーだけでした。この改定では、全体で10種類の石が追加されています。
スフェーンを長く使うためのコツはありますか?
柔らかい石なので、ほかの宝石と同じケースに入れず、個別の袋で保管します。指輪にする場合は、石の周りを地金で囲むデザインを選ぶと欠けにくくなります。家事や運動のときは外しておきます。
赤い石を普段使いしたいときはルビーが向いていますか?
ルビーはモース硬度9と傷に強く、毎日身に着ける石として扱いやすい宝石です。小粒の石を一つだけ留めたペンダントや、細い指輪に小さく並べたデザインなら、赤の存在感が強くなりすぎません。黒やネイビーの服に合わせると、赤が上品に引き立ちます。
スフェーンのきらめきを引き立てる身に着け方は?
光が石にたくさん入るよう、裏側が開いたデザインのペンダントやピアスを選ぶと、虹色のきらめきがよく出ます。日中の自然光でも照明の下でも輝くので、動くたびに石の角度が変わる揺れるタイプのピアスにするのもよい方法です。
加熱処理をしたルビーは品質が劣りますか?
加熱処理は色や透明度を整えるために広く行われている方法で、処理をしたルビーも一般的に流通しています。処理をしていないものは希少で高価になります。気になる場合は、鑑別書で処理の有無を確かめてから選びます。

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