3月の誕生石

3月の誕生石は、アクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライトの4種類で、1年の中でも選択肢の多い月です。ここでは4つの石の色や性質、産地、石言葉、贈り物や身に着け方の考え方を順に説明し、どの石がいつ一覧に入ったのかも事実に沿ってまとめます。

要点

  • 3月の誕生石はアクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライトの4種類です。
  • アクアマリンは水色から青の緑柱石で、モース硬度は7.5〜8です。
  • サンゴは鉱物ではなく、生き物の骨格からできた有機質の宝石です。
  • サンゴは1958年の制定時にアメリカの誕生石に加えられた2つの石の一つです。
  • ブラッドストーンは深緑の地に赤い斑点が入る玉髄です。
  • アイオライトは見る方向で色が変わる多色性の強い石です。
3月の誕生石(2021年12月改定)
石石言葉備考
アクアマリン沈着、勇敢1958年の制定時から
サンゴ聡明、幸福1958年の制定時から
ブラッドストーン献身、安定2021年の改定で追加
アイオライト誠実、初めての愛2021年の改定で追加

アクアマリン

アクアマリンは、緑柱石(ベリル)のうち水色から青に色づいたものです。名前はラテン語で「海の水」を意味し、澄んだ海を思わせる色が特徴です。色のもとは微量に含まれる鉄で、青みが濃いものほど高く評価されます。モース硬度は7.5〜8と硬く、内包物の少ない透明度の高い結晶が多いため、大きめの石でもすっきりと見えます。主な産地はブラジル、マダガスカル、ナイジェリア、パキスタンなどです。淡い色は白やグレーの服になじみやすいので、春先のブラウスに合わせるペンダントや、仕事中でも邪魔にならない一粒のピアスとして贈ると、使う機会が多くなります。

サンゴ

宝石として使われるサンゴは、海の中でサンゴ虫が積み重ねた骨格からできており、鉱物ではなく有機質の宝石に分類されます。主成分は炭酸カルシウムで、色は深い赤、桃色、白などがあります。モース硬度は3.5前後と柔らかく、酸や汗、熱に弱い性質があります。日本では高知県の土佐沖をはじめとする近海が産地として知られ、地中海産のサンゴも古くから使われてきました。着けたあとは柔らかい布で汗や皮脂を拭き取り、香水やヘアスプレーは身に着ける前に済ませます。帯留めやかんざしなど和装の小物にもなじむ石なので、着物を着る機会のある人や、和の装いを好む家族への贈り物にも向いています。

ブラッドストーン

ブラッドストーンは、深い緑色の地に赤い斑点が散る不透明な石です。微細な石英の結晶が集まった玉髄(カルセドニー)の一種で、ヘリオトロープとも呼ばれます。赤い斑点は酸化鉄を含む部分で、斑点の散り方は一つひとつ異なります。モース硬度は6.5〜7ほどで、割れにくく扱いやすい石です。主な産地はインド、ブラジル、オーストラリアなどです。透明な宝石のような華やかさよりも、落ち着いた重みのある見た目が持ち味なので、カフスボタンやネクタイピン、シンプルな印台の指輪など、普段の装いにさりげなく取り入れる形に向いています。模様が同じものは二つとないため、贈る相手と一緒に石を選ぶと、その人だけの一つになります。

アイオライト

アイオライトは、和名を菫青石(きんせいせき)といい、鉱物名ではコーディエライトと呼ばれます。最大の特徴は強い多色性で、見る方向によって青紫、淡い灰青、黄みがかった無色と色が変わって見えます。モース硬度は7〜7.5で、日常のアクセサリーとして使える硬さです。主な産地はインド、スリランカ、マダガスカル、ブラジルなどです。青系の宝石の中では手に取りやすい価格のものが多く、すみれ色を思わせる落ち着いた色合いは、ネイビーやグレーの服によく合います。カットの向きによって正面から見える色が変わるので、購入するときは石を少しずつ回し、いちばん好みの色が正面に来ているものを選ぶと満足しやすくなります。

3月の誕生石が決まった経緯

日本の誕生石は1958年に全国宝石商協同組合(現: 全国宝石卸商協同組合)が制定しました。このときアメリカの誕生石に加えられたのがサンゴとヒスイで、3月のサンゴはその一つにあたります。2021年12月には63年ぶりの改定があり、全体で10種類が追加されました。3月にはブラッドストーンとアイオライトの2つが加わり、改定前からのアクアマリンとサンゴと合わせて4種類になりました。

よくある質問

3月の誕生石が4つもあるのはなぜですか?
改定前の3月の誕生石はアクアマリンとサンゴの2つでした。2021年12月の改定でブラッドストーンとアイオライトが加わり、合わせて4種類になりました。新旧を問わず、どれも3月の誕生石として同じように扱います。
サンゴを身に着けるときに気をつけることは?
サンゴは柔らかく、酸や汗、熱に弱い石です。化粧や香水を済ませてから着け、外したあとは柔らかい布で拭いてからしまいます。ほかの硬い石と触れ合わないよう、別の袋に分けて保管します。
4つの中から贈り物を選ぶコツはありますか?
相手がよく着る服の色から考えると選びやすくなります。白や淡い色の服が多い人にはアクアマリン、和装をする人にはサンゴ、落ち着いた装いの人にはブラッドストーン、紺やグレーを好む人にはアイオライトが合わせやすい石です。

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